今年20周年を迎えた“金スマ”こと『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系 金曜20時57分)の視聴率低迷が続き、番組の打ち切り終了が囁かれる中で、嵐・松本潤さんが番組にゲスト出演し、中居正広さんと1対1で初のサシトークをすることが発表され、番組の視聴率アップに期待が寄せられているとニュースサイト『日刊大衆』が報じています。
2001年10月からスタートした金スマは、かつて番組の世帯平均視聴率は20%を超える回もあるなど、金曜21時台ではトップクラスの数字をマークしていました。
しかし、ここ最近は視聴率がほぼ1ケタで推移しており、『日刊大衆』によると11月19日の放送回は、世帯平均視聴率が7.7%、各テレビ局が指標としているコア層(男女13~49歳)のコア視聴率が1.8%、同時間帯に日本テレビで放送の映画『アナと雪の女王2』は世帯11.7%、コア8.3%、フジテレビで放送の『爆買い☆スター恩返し』は世帯9.2%、コア3.8%を記録し、金スマは惨敗だったとのことです。
この日だけでなく、翌週の11月26日も金スマの世帯視聴率は6.8%、コア視聴率2.7%、日本テレビで放送の『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』は世帯9.2%、コア5.7%、テレビ朝日で放送の『マツコ&有吉かりそめ天国』は世帯9.1%、コア3.5%でした。
金スマの視聴率が低迷している理由について制作会社関係者は、「金曜の夜は“TBSの一人勝ち”と言われるほどの圧倒的な強さを支えていた3番組ですが、ここ数年は深刻低迷が続けていて、『爆報! THE フライデー』が3月、『ぴったんこカン・カン』が9月にそれぞれ終了しています。こうした流れもあり、『『金スマ』も、もう役割を終えている』という声もかなり出ています。『番組の構成が古く現代感がない』といった指摘もありますが、それが顕著に出ているのが、現在、テレビ各局が最も重視している13歳から49歳までのコア視聴率です。要は、若い視聴者が見ていない。ゴールデンの番組で、コア1%台はちょっと話にならないボロボロと言える数字。長寿番組ですから今後の伸びしろも期待できず、まさに瀕死の状態にあると言える」
と語っています。
そうした厳しい状況の中で、金スマでは年末の特別版として、10日と17日に2週連続で2時間スペシャルを放送し、10日は俳優の小栗旬さん、17日は松本潤さんがゲストで登場し、中居正広さんとサシでガチトークを繰り広げるといいます。
小栗旬さんは好視聴率を記録しているドラマ『日本沈没-希望のひと-』(TBS系 日曜21時)で主演しており、これまでに出演したヒット作を本人による裏解説と共に紹介し、小栗さんをよく知る藤原竜也さん、山田孝之さん、香川照之さんといった共演者たちからコメントも寄せられるそうです。
<↓の画像は、10日放送の金スマで共演の中居正広さんと小栗旬さんの写真>
17日に登場する松本潤さんは、中居正広さんとは初という1対1でのトークに緊張しながらも、様々なトークを展開していくようで、2人の絆も初めてテレビで語れるとのことです。
<↓の画像が、17日放送の金スマで共演の中居正広さんと松本潤さんの写真>
テレビ誌ライターは、中居正広さんと松本潤さんの貴重な2ショットが金スマで実現することについて、「昨年末を最後に活動休止期間に入った嵐は、芸能活動そのものをストップした大野智を除き、それぞれがレギュラー番組を持つ中、松本だけレギュラーがなく、ゲスト出演でもバラエティ番組に出ることはありませんでした。そのため、金スマへの出演はレア度が高く、ファンのみならず注目されている。当然、視聴率も期待できるでしょうし、『金スマ』サイドとしては、松本に番組を救ってもらいたいところではないか」
と語っています。
金スマの視聴率低迷による打ち切り危機は、今年6月にも週刊誌『週刊新潮』が報じており、4月から『爆報! THE フライデー』の後番組としてダウンタウン・浜田雅功さん司会の『オオカミ少年』、10月から『ぴったんこカン・カン』の後に笑福亭鶴瓶さんと今田耕司さん司会の『ザ・ベストワン』がスタートしましたが、数字は全く改善されていないようです。
3月時点で番組の世帯平均視聴率は7%前後で、現在もほぼ6~7%台で推移しており、以前のように10%以上の数字を獲得できず、加えて現在指標となっているコア視聴率も低く、その影響なのか最近は特番などを挟んで放送回数が減少し、内容も迷走しているとも指摘されています。
『週刊新潮』によると、金スマは今秋の時点で改編対象番組としてリストアップされたといい、ジャニーズ事務所サイドは若手にレギュラー番組を持たせたいとの意向を示していることから、TBSがその意を汲んで金スマを打ち切ったとしてもおかしくないようです。
そのため、年末のスペシャルに小栗旬さん、松本潤さんがゲスト出演して一時的に数字が上昇したとしても、通常放送回の数字が今後も上がらなければ放送継続は難しいとみられますが、視聴者が是非観たいと思うような企画を新たに生み出し、少しずつでも好転させていってほしいですね。