“ジャニーズの長男”だった歌手の“マッチ”こと近藤真彦さん(56)が、4月末をもってジャニーズ事務所を退所・独立し、後輩の少年隊・東山紀之さん(54)がその後放送されたテレビ番組で、かなり厳しい発言をしたことで話題になりましたが、事務所サイドも近藤さんの退所に対して納得がいっていない様子といいます。
近藤真彦さんは昨年11月に週刊誌『週刊文春』によって、25歳年下の一般女性との不倫スキャンダルをスクープされ、この報道を受けて近藤さんはジャニーズ事務所に活動自粛を申し入れ、無期限の芸能活動自粛処分が下されました。
近藤真彦さんがオーナー兼監督を務めるレーシングチーム『KONDO Racing(コンドー レーシング)』も、近藤さんの活動自粛を発表し、これによって表舞台から完全に姿を消しました。
それから5ヶ月が経った4月中旬に、近藤真彦さんが突然ジャニーズ事務所に退所を申し入れ、4月末までに合意に至ったとされています。
週刊誌『フライデー』のWeb版『フライデーデジタル』は、近藤真彦さんがジャニーズ事務所を退所するまでの裏側を伝えており、「近藤さんが退所を申し入れたのは4月の中旬。つまり4月30日の退所までおよそ2週間というタイミングで“辞める”と言いだした。社会人として常識的に考えてそんな突然、辞めるということはあり得ない。事務所の幹部も相当驚いたそうですが、呆れて誰も引き止めることはしなかった。近藤さんは世話になったスタッフや自分のマネージャーにも辞めることが決まった後、『辞めるよ』と報告したそうです。これじゃ筋が通らないでしょう」
と芸能プロダクション関係者が語っています。
そして、退所から2日後の5月2日に生放送された情報番組『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系)で、東山紀之さんが近藤真彦さんの退所について初言及し、「退所の仕方について大きな疑問が残っている。後輩たちにもファンにも何の説明がなかった。それは説明をしたくなかったのか、することができなかったのか、それともこれからするのか、どういう風になっていくのかは見ていく必要があると思う」
と語りました。
さらに、「マッチさんのために、自分自身を犠牲にして助けてきたスタッフの方をたくさん知っているので、その人たちの思いをマッチさんはどう受け止めているのか。そのことを考えると退所のコメントでもすごく薄っぺらく感じる。」
と、近藤真彦さんの“逃亡退所”を痛烈批判していました。
東山紀之さんが先輩に対して、ここまで厳しい発言をした理由についてスポーツ紙記者は、「東山さんは近藤さんとサシで飲むほど仲が良かったと言われています。そんな東山さんだからこそ、『近藤さんのコメントは薄っぺらい』と非難できたのでしょう。あの発言は東山さんの暴走ではなく、事務所内の空気を代弁した内容だと思いますよ。実際にジャニーズと親しい芸能レポーターさんも、近藤さんに厳しいコメントをワイドショーでしていますからね。ジャニーズ公認の非難ということで間違いない」
と断言しています。
芸能リポーター・井上公造さんも、7日放送の情報番組『おはよう朝日です』(ABC朝日放送)で東山紀之さんのコメントについて、「これは東山さんのコメントであると同時に、ジャニーズ事務所の総意でもあると思う。東山さんの性格から考えて生放送でしゃべる時に、全く事務所の許諾を取らずにしゃべるとは思えない」
と語っていました。
『フライデーデジタル』の他にも、『週刊女性PRIME』や『現代ビジネス』なども近藤真彦さんがジャニーズ事務所を退所した経緯、裏側について報じており、芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄さんが近藤さんの周辺取材をしたところ、「活動自粛期間を巡って本人と事務所との間で複数回に渡って話し合いの場が設けられていたことが判明した。この話し合いは近藤の方から事務所に持ち掛けられたものだったという。ここで近藤が主張したのは、『活動自粛を発表してから既に半年近くが経過している。禊は十分に果たしている。もうそろそろ自粛を解除してもいいのでは』という申し出だった。」
としています。
一方、ジャニーズ事務所に近い関係者に話を聞いたところ、「彼は、おとなしくしているのは半年と勝手に考えていたのでしょう。レース・シーズンが始まる5月を前に、居ても立っても居られなくて活動再開を申し入れたのでは」
と話したそうです。
また、近藤真彦さんがジャニーズ事務所の幹部に、「タレント活動はともかく、レースだけでも自粛を解除してくれないか」とすがったとの情報もあるといい、昨年は歌手デビュー40周年というタイミングで、近藤さんの不倫スキャンダルが原因で複数の仕事に影響を及ぼしました。
それにも関わらず、「タレントの活動はどうでもいいから、早くレースだけ復帰させろ」といった自己中心的な言動がみられたため、ジャニーズ事務所の幹部たちは呆れ、急転直下で近藤真彦さんとの契約終了を決定したそうで、「せめて、あくまで趣味のレースより、アーティスト活動を優先的に考えていてくれたら退所は無かった」
と関係者たちは口を揃えているとしています。
これらの報道を受けてネット上では、
- 実に身勝手で自己中心的な行動…ファンや近藤さんのために動いていたスタッフたちがあまりにもかわいそう
- わがままで退所したという話はほぼ間違いないってところかね。ジャニーズ事務所もどうせなら、退所会見を金屏風の前で行わせたらよかったのに
- メリーさんが甘やかし過ぎたね。だから、レースに夢中になって芸能活動は二の次だったのでは?
若いうちから悪いこといけないことは言うべきだった。だから、この年齢になっても何が悪かったかも気付いてない。
もう芸能活動もするかどうか。とにかくレースが出来ればいいのでしょう。 - 世の中の常識を教わることも自ら勉強することもなく、傘に守られただけの子供が年齢を重ねただけだったって事だね。
宣伝効果もありスポンサーもついていたと思うが、レースの資金集めにも今後は困るだろうね - この歳になって、若手が手本とすべき部分も無くハッキリ言って事務所の癌みたいなもの。
退所のタイミングなんてどうでもいい。いなくなってくれたことが大事。 - 芸能活動がなくてもレースがあるという見方もあるが、レースはとにかくカネがかかる。スポンサーなしではとてもやっていける代物ではない。
ジャニーズ事務所の後ろ楯がなくなり、しかも後ろ足で砂をかけるような退所だと報道され、既存のスポンサーのうち、どれだけの人がカネを出し続けるだろうか。レースを続けるのも難しいのではないか - タニマチが援助したとしても、彼の自己中心的で周りに感謝や尊敬の気持ちがないのであれば、やがて周りから距離を取られることになるのは同じ
- メリーの権力がなくなった証拠でしょ。ジャニーズにとっては良い厄介払いになっただろうね。
これからはレースとディナーショーとかで細々と活動していくんでしょう。今後表舞台ではほとんど見かけなくなりそう。
などの声が上がっています。
近藤真彦さんサイドは円満退所を強調していますが、ジャニーズ事務所が出したコメントでは「円満退所」という言葉は使っておらず、その後の東山紀之さんのコメントや各メディアの報道を見る限りでは、決して円満とは言えない退所なのでしょうね…。
“ジャニーズの長男”と言われ、特別扱いされていた近藤真彦さんが歌手活動よりもレースへの復帰を熱望し、それに対してジャニーズ事務所も呆れ、さじを投げたというのが事実であれば何とも残念な話ですが、現に事務所を辞めたことによって近くレース復帰するとの情報が流れています。
近藤真彦さんの退所発表後、『日刊スポーツ』が近藤さんの個人会社で、『KONDO Racing』を運営する『株式会社エムケイカンパニー』に今後の活動について聞いたところ、「5月のゴールデンウイークのレースも近藤の監督復帰は見送る予定」とした上で、5月29・30日に鈴鹿サーキットで開催のレースへの参加は未定と答えたとしています。
『東京スポーツ』(東スポ)は、シーズン開幕に合わせてジャニーズ事務所を退所したと指摘し、「KONDO Racingは昨年、スーパーGT300でチーム初のシリーズ優勝を決めたにも関わらず、活動自粛していたため最終戦の晴れの舞台に立てなかった。二度と同じ思いはしたくないのでは」「(レース参加まで)時間はかからないだろう。そもそもマッチは活動自粛することに納得していたわけではないから、すぐにでも戻ってきたいところ」
と伝えています。
こうした身勝手さに東山紀之さんも呆れてしまい、生放送であのような発言をした可能性もあり、近藤真彦さんは昔から自己中心的で責任感がなく、それによって後輩たちからも慕われていなかったとも言われていますが、ジャニーズタレントの頂点に立っていたことで多くの人達が近藤さんのことを支えてきました。
しかし、近藤真彦さんは後輩たちや世話になったスタッフにも、事務所から去ることをしっかり伝えることなく突然の退所となったといい、不倫スキャンダルに続いての電撃退所によってイメージがさらに悪化している様子から、これまでのように芸能活動をすることはなかなか難しいかもしれないですし、もしかするとレース活動にも影響が及ぶかもしれないですね。