歌手の“マッチ”こと近藤真彦さん(59)が、2021年4月まで所属していた旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)を巡る問題に初言及し、発言の内容を巡ってネット上で物議を醸しています。
来年7月に還暦を迎える近藤真彦さんは、今年9月から全国ツアー『Masahiko Kondo KANREKI DASH M5K9 LIVE TOUR 2023-2024』(60公演以上を実施予定)をスタートさせ、12日に京都・文化パルク城陽でコンサートを行う前にスポーツ紙の取材に応じました。
<↓の画像は、現在ツアー中の近藤真彦さんの写真>
40年以上にわたり所属していた旧ジャニーズ事務所の社名変更や思いについて問われると、「まあ、正直に言うとやっぱり寂しいね。ただ、名前をなくすことは仕方がないし、当たり前のことだと思います。被害者の方のことを考えれば、もう名前をなくすっていうのが当たり前のことだと思う。名前がなくなることはちょっと寂しいけど、組織がなくなっちゃうことはそんなに寂しいと思わない。それぞれみんなね、一生懸命お仕事されてる人ばっかりだから、あそこの会社にいなくてもお仕事いっぱいできる方がいっぱい。それスタッフも含めて。あそこにいる人たちは才能があって、他の会社に行っても思いっきりできるだろうし、残ってもできるだろうしね」
と語っています。
また、後輩の少年隊・東山紀之さん(57)が旧ジャニーズ事務所の3代目社長に就任し、年内の活動をもってタレント業を引退する決断をしたことについては、「お話しする時期が来たら話すっていうスタンスは変わってない。気持ちの整理がついていないというか」「東山に限らず、滝沢(秀明)しかり井ノ原(快彦)しかり、残っている後輩たちしかり、彼たちに声をかけられるコメントが見つからない。気持ちの中では『何が何でも頑張ってほしい』という気持ちはもちろんある。」「“元長男”って言われてきた立場なんで、言葉の重みみたいなものをみんなに要求されてしまうのが辛いかな。慎重に言わなきゃいけないし」
との思いを明かしています。
このように旧ジャニーズ事務所や後輩たちへの思いを語った近藤真彦さんは、自身の現在の状況については、「リスタート切ってから丸2年歌いっぱなしでレースも本当に順調にやって。まあまあちょっと忙しくはなりましたけど、やりがいのある?ね。仕事をたくさんやらせてもらってますね。ライブができて本当に幸せ者だよ」「来年の誕生日は東京でドカンと(ライブを)やりたいね」
などと語り、『NHK紅白歌合戦』について問われると「今年はないけど、お声掛けいただければ出場したい」と答えていました。
これに対してネット上では、
- 自分は尻尾巻いて逃げるように退所したくせによく言うよ
- この方は後輩や社員についてコメントできる立場にないでしょ
- 偉そうに何をコメントしているのかって感じ。今回も薄っぺらいコメントを述べているようにしか思えない
- 事務所の長男と言われながら、他人事みたいに無責任なことばかりして。一人の男性としてもいち芸能人としても本当にいい加減だなと感じる。
- 寂しいって、自分だって辞めたんだよね?それで、ジュリーさんに「本当は知ってるでしょう」とか遠くから砂かけるようなこと言ってたよね。言うことに重みがないし、人間が基本的に卑怯。
- マッチは世渡りの天才。いつも泥沼劇をスルーして、他人事のように上手に生きてる。
ジャニーズがこうなってしまったら、こういう生き方を否定する気持ちも無くなった - 「ジャニーズの長男」としての恩恵を受けるだけ受けて、問題起こして退所して、性加害の後始末は長い間次男だった東山さんがやることになった。なんか美味しいとこどりしたよね。
まぁ、この人には後始末なんてできないだろうし、ましてや大会社の社長も無理だろうけどね。この人とくらべると、東山さんは立派だわ。 - もうあんたは何も言うな…100パー叩かれるんだから マトモに受け取ってくれる人なんてミリ単位だよ
などの声が上がっています。
近藤真彦さんは5月に、藤島ジュリー景子元社長がジャニー喜多川さんの性加害問題について「知らなかった」などとコメントしたことに対して、「嘘はダメだなって。こうなったら正直に全てをしっかり話さないと、世の中の人が許さないんじゃないかと思うんで。隠しごとなしに、知ってた、知らないじゃなくて、『もう知ってるでしょ』と。隠しごとなしに嘘なしにしっかりと正面をきって正々堂々と話しをしてもらえればなと。じゃないとみなさん納得しない人多いと思う。」
と苦言を呈し、大きな話題になりました。
<↓の画像が、藤島ジュリー景子元社長に苦言を呈した近藤真彦さんの写真>
しかし、自身はジャニー喜多川さんの性加害を知っていたのか否かなどは明らかにせず、旧ジャニーズ事務所が9月に1度目の会見を行った後、神奈川県警大磯警察署の1日署長を務めた際にも「タイミングが来た時にお話しします」として言及を避けていました。
そして、今回の取材でもジャニー喜多川さんの性加害についての言及はなく、そして旧ジャニーズ事務所の社名変更などについて「正直に言うとやっぱり寂しい」などと語ったことに対して、どの口が言うんだといった非難の声が噴出していますね。
近藤真彦さんは旧ジャニーズ事務所時代に、特に元副社長・名誉会長のメリー喜多川さんから寵愛を受け、“ジャニーズの長男”として事務所内では特別扱いを受けていたことで知られており、ヒット曲が無いにも関わらずデビュー35周年を迎えた2015年には白組のトリを務めました。
40年以上にわたり事務所から様々な恩恵を受けながら、2020年11月に週刊誌『週刊文春』によって、オーダースーツ会社を経営する25歳年下の一般女性との不倫スキャンダルをスクープされ、この問題で無期限活動自粛処分を下されると、処分解除前にあっさりと事務所を辞めました。
これに対して東山紀之さんは当時司会を務めていた情報番組『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系)で、「退所の仕方について大きな疑問が残っている。後輩たちにもファンにも何の説明がなかった。」「僕らはたくさんのファンの人たち、スタッフに支えられていますから、それに向き合うというのは礼儀の一つだと思う。」「マッチさんのために自分自身を犠牲にして助けてきたスタッフの方をたくさん知っているので、その人たちの思いをマッチさんはどう受け止めているのか。そのことを考えると退所のコメントでもすごく薄っぺらく感じる。」
などと痛烈批判し、大きな話題になりました。
近藤真彦さんは何よりも自身の活動を優先し、無責任な独立劇で事務所を捨てた立場であるため、今回の取材で事務所の名前がなくなるのは寂しい等と発言したことに批判の声が上がるのも当然ですし、何を語っても発言に重みが感じられず、上辺だけの薄っぺらいコメントとして非難されるだけなので、ジャニー喜多川さんの性加害について語らないのであれば、今後旧ジャニーズ事務所についての言及は避けた方がいいでしょうね。