28日にさいたまスーパーアリーナで開催の格闘技イベント『超RIZIN.3』で、元『NEWS』の手越祐也さん(36)が国歌独唱をする予定だったものの、選手サイドからの要請やファン等からの反発、さらに手越さんが誹謗中傷されるトラブルに発展し、国歌独唱が中止になったことが22日に発表されました。
手越祐也さんは20日に、5時間生放送された特番『超RIZIN.3 全力・感動・勇気・挑戦 生放送スペシャル』（テレビ埼玉）にゲスト出演し、メインカードとなる朝倉未来選手(31)と平本蓮選手(26)の試合で、手越さんが国歌独唱を担当することが決定しました。
番組では、RIZIN（ライジン）の運営会社『株式会社ドリームファクトリーワールドワイド』の代表・榊原信行CEOが、サプライズで手越祐也さんに国歌独唱をオファーするという流れになっていました。
＜↓の画像は、朝倉未来選手、榊原信行CEO、平本蓮選手の写真＞
しかし、これに対して朝倉未来選手はX（旧ツイッター）で、「俺はRIZINフェザー級のベルトを取りに行くから、あのベルトはいらない 盛り上げるために気を利かせてくれた運営には感謝します 試合前の国家斉唱とかはなしにしてください リングに上がったらすぐ戦いたい」
と投稿し、YouTubeでも国歌独唱は必要なしと語っていました。
＜↓の画像は、朝倉未来選手のX投稿写真＞
一方の平本蓮選手も、「国歌斉唱、手越だけはやめてください 国歌斉唱もいらないし ケラモフ戦の深田えいみばりに絶対にいらないっす それなら朝倉未来の君がいればを聴きたいです 対応よろしくお願いします」
と投稿し、選手サイドから反発の声が上がっていました。
＜↓の画像は、平本蓮選手のX投稿写真＞
平本蓮選手はさらに、手越祐也さん本人にDM（ダイレクトメッセージ）を送ったことを明かしており、手越さんに直接送ったメッセージの内容は、「お願いです ファンなので本当に国歌斉唱をやめてください この試合に余計な飾りはいりません。今からでも辞退してください。物語があなたのせいでたるんでしまう。ファンなのに憎しみを持ちたくないです。絶対に国歌斉唱は辞退してください よろしくお願いします。」
と、国歌斉唱を辞退するよう強く求めていました。
＜↓の画像が、平本蓮選手が手越祐也さんに送ったDMの写真＞
そして、22日に主催者サイドがXで声明を発表し、「事前に我々から選手サイドへの説明不足もあり大きな反発を招くこととなってしまいました。加えて選手からの一方的な発信に乗じた人たちから手越さんへ直接、誹謗中傷やヘイトメッセージがSNSで送りつけられる事態となり、多大なるご迷惑をおかけすることとなりました。」
と運営サイドの非を認め、手越祐也さんら関係各所に謝罪しています。
こうした騒動を受けて手越祐也さんサイドと協議した際に、手越さんから「あくまで試合や選手が主役。ボクは少しでもそれを盛り上げられればという思いで引き受けた。しかし、それが望まれていないのであれば今回の国歌独唱は辞退させてほしい」との申し出を受け、国歌独唱を中止する決断をしたと報告しています。
また、手越祐也さんに対する誹謗中傷などをやめるよう呼び掛け、「責められるべきは弊社であると考えています」とし、手越さんによる国歌独唱中止を受けて返金対応もすると発表しています。
このトラブルに対してネット上では、
- タイトルマッチでもない平試合で国家斉唱てｗ で何で手越ｗ
- そもそもRIZINの試合でなんで国歌独唱が必要なのか？？？って思ってたけど今回は完全に手越くんかわいそすぎるわ。
- なんか全てグダグダ…RIZINの自己満足
- 手越に辞退させたのは平本ファン。平本が直接メッセージ送り怒られたからだろう？
RIZINも、朝倉未来vs平本には、これ以上、変な味付けはいらない。試合前にファンイベントも減らして良いよ。選手負担が大きいから。 - さすがにこれは手越は被害者だろ。運営側は反省してほしい。
- さすがに手越氏は可哀想だな。完全なもらい事故。そこは冷静に辞退を申し出るのはすごく大人な対応
- 手越は自分から辞退を申し出るなんてかなり大人の対応で、男として見直した。
さらに反発された選手の試合を応援するって言えるのも中々できることでもないし素晴らしい。
結果的に手越はかなり株を上げたと思うから本人にとっては結果オーライじゃないかな。
などの声が上がっています。
RIZIN運営サイドの不手際が原因でこのようなトラブルに発展し、手越祐也さんは完全な被害者であるため、格闘技ファンからも同情の声が相次いでいます。
意外にも昔から格闘技が大好きだったという手越祐也さんは、国歌独唱が決まった後に更新したインスタグラムで、イベントの主役はあくまでも選手としながら大役に起用されたことに感謝し、「アーティストとしてタレントとしてコツコツソロになって続けてたら共演した方とかわかる人は分かってくれると信じて毎日色んな活動してるから尚更嬉しいです。28日が楽しみだぁー」
と喜びを綴っていました。
それだけに、平本蓮選手から直接DMで国歌独唱を辞退するよう強く求められたり、朝倉未来選手からもXで国歌独唱を拒否されて大きなショックを受けたとみられますが、格闘技好きということもあり、反発することなく大人の対応をしたのだろうと思います。
この騒動はRIZINの運営サイドに原因があり、イベントの話題作り、配信の視聴者数稼ぎを狙って手越祐也さんを国歌独唱に起用したものとみられますが、こうしたトラブルに発展したことで誰も得をしない結果となり、そしてRIZINのさらなるイメージ悪化、不信感の拡大に繋がっており、謝罪だけでなく再発防止に努めてほしいものです。