日本テレビの視聴率が今年も民放トップを独走しており、10月の月間視聴率も3冠王を達成し、47ヶ月連続で月間視聴率がトップ、2014年度上半期から7期連続でも3冠王という記録を継続しています。
日本テレビは全時間帯に放送されている多くの番組が高視聴率を記録しており、28日放送の『天才!志村どうぶつ園』は12.4%、『世界一受けたい授業』は13.9%、『嵐にしやがれ』は13.7%。
29日放送の『笑点』は22.1%、『真相報道バンキシャ!』は16.6%、『ザ!鉄腕!DASH!!』は18.4%、『世界の果てまでイッテQ!』は18.1%、『行列のできる法律相談所』は11.9%。
30日放送の『有吉ゼミ 2時間SP』(月曜19時)は平均視聴率が17.1%と自己最高を記録するなど、ライバル局を圧倒する高い数字をそれぞれの番組で獲得しています。
しかし、今期放送されているドラマについては不調だと指摘されており、大コケと揶揄されるほど酷い結果になっているとされています。
夕刊紙『日刊ゲンダイ』によると、日本テレビ関係者からは「もっか局内はシッチャカメッチャカですよ」という声が上がっているといい、ドラマの視聴率が低迷しているため関係各所から突き上げをくらっているそうです。
日本テレビでは今期プライム帯(19~23時)に、綾瀬はるかさん主演の『奥様は、取り扱い注意』(水曜22時)、嵐・櫻井翔さん主演『先に生まれただけの僕』(土曜22時)、ディーン・フジオカさんと武井咲さんW主演の『今からあなたを脅迫します』(日曜22時30分)を放送しています。
まず『奥様は、取り扱い注意』は、初回平均視聴率が11.4%、第2話が11.3%、第3話が12.4%、第4話が11.2%と2ケタをキープしており、同枠で7月期放送の高畑充希さん主演『過保護のカホコ』、1月期放送の吉高由里子さん主演『東京タラレバ』などと同様に、同枠の平均的な数字を獲得しています。
<綾瀬はるかさん主演のドラマ『奥様は、取り扱い注意』>
その一方で、ある程度の数字獲得が期待されていた櫻井翔さん主演『先に生まれただけの僕』は、初回10.1%、第2話で7.5%にまで下がり、第3話で10.5%にまで回復はしたものの、今後が不安視されています。
<櫻井翔さん主演のドラマ『先に生まれただけの僕』>
ディーン・フジオカさん、武井咲さんW主演の『今からあなたを脅迫します』は、初回8.0%、第2話で早くも5.7%にまでダウンしており、先が思いやられる数字になっています。
<ディーン・フジオカさん・武井咲さんW主演のドラマ『今からあなたを脅迫します』>
この結果に対して日本テレビ関係者は、「局内では『なぜ綾瀬だけ? 他の2本もキャスティングは良いはずなのに』と疑問視する声が上がっています」と語り、今期はTBSで放送の『コウノドリ シーズン2』や『陸王』、テレビ朝日の『ドクターX~外科医・大門未知子~ シーズン5』や『相棒 シーズン16』などが良い数字を獲得しているため、「国民的アイドル(櫻井翔さん)と朝ドラ俳優(ディーン・フジオカさん)を起用しても数字が取れない日テレは面目丸つぶれ状態」だと語っています。
そして、日本テレビに対して主演俳優の所属事務所、各スポンサーからはプレッシャーが掛けられているそうなのですが、番宣を担当している宣伝部からは特に有効なプランは出てこず、一部の担当者は休暇を理由に連絡が付かないなどの最悪な状態にあるようです。
そうしたことも影響しているのか、今期はTBSやテレビ朝日のドラマが日本テレビを圧倒している状況にあるのですが、これに対してネット上では、
- ジャニタレの使い過ぎと単純に脚本がつまらないのが原因
- 櫻井翔は演技がイマイチ。ディーンフジオカのドラマもヒロインは武井咲だし。それに話が面白くない。ディーンを見るためだけのドラマだしね。視聴率取れると思ってることが驚きだけど?
- 日テレはもともとドラマの当たり外れが激しい。
- ジャニーズのタレントで『キャスティングが良いのに』と思っているところが視聴者の感覚とズレている。この鈍さでは第二のフジテレビになってしまう。
- 正直フジより日テレのほうが好きじゃない。バラエティとかひどいことも多いし、アナウンサーも好かない。
- 日テレはドラマにそんなに力入れてないでしょ。当たり外れが激しいし、力入れてたらそもそも日曜の22時半なんていう時間帯に放送枠取らない。この枠はよっぽど面白いドラマじゃなきゃ無理、そもそも大体平均で8~9%じゃん、この枠。土曜も何を狙って21時と22時をチェンジしたのかよくわからない
- ディーンフジオカに関しては、制作サイドの問題でしょ。ターゲットが中高年なのに、内容が若年層向けだからね。櫻井は、問題外。ジャニーズの子が主役だとまわりに重鎮そろえるからさ、逆に滑舌とか声のハリの悪さが目立つんだよね。
などのコメントが寄せられています。
日本テレビはドラマの視聴率こそ低いのですが、10月の月間視聴率を見てみると、全日(午前6時~午前0時)の平均視聴率は8.3%、プライム帯(19時~23時)が12.1%、ゴールデン帯(19~22時)は12.6%でいずれもトップとなっています。
情報・バラエティ番組などが好視聴率を獲得していることから、ドラマが多少低視聴率でもあまり気にはしていなさそうで、他局と比較するとドラマにそこまで比重を置いてはいないのではという声もありますが、トップを独走している局だからこそドラマの数字が悪いというのは問題視されているかもしれません。
数字の低迷が指摘されている櫻井翔さん主演の『先に生まれただけの僕』、ディーン・フジオカさん・武井咲さんW主演の『今からあなたを脅迫します』は、やはり内容が微妙だと感じている視聴者が非常に多く、とりあえず人気の役者だけを出していれば数字が取れる時代でもないので、フジテレビのようにならないためにはキャスト重視の作品は避けるべきかと思います。
視聴者は多少出演者が地味でも、脚本・演出の質が高い作品を求めているので、作品の内容を重視したものを増やしていってほしいですね。