ジャニー喜多川さんの性加害問題が波紋を広げ、複数の大手企業がジャニーズタレントとのCM契約終了を決断、さらにテレビ東京はスポンサーの意向を受けて、音楽特番『テレ東音楽祭』のMCを務めていたTOKIO・国分太一さんを降板させる方向で調整を進めています。
また、毎年恒例となっている年末のカウントダウンライブ『ジャニーズカウントダウン』(略称:カウコン)も、今年は開催が危ぶまれていると『日刊スポーツ』が報じるなど、ジャニーズ事務所が大揺れとなっている状況下で、代表取締役の藤島ジュリー景子前社長が謝罪会見直後にハワイに渡り、豪遊していたことなどを週刊誌『週刊文春』に報じられたことで炎上しています。
この報道の真相を確かめるため、日刊スポーツで記者や支局長などを務め、現在はニュースサイト『ENCOUNT』の編集長を務めている柳田通斉さんがジャニーズ事務所に取材を行い、このタイミングでハワイに渡航した理由、さらに“税金逃れ”で代表取締役として会社に残った疑惑について明らかにしています。
週刊文春によれば、藤島ジュリー景子前社長は9月7日に記者会見を終えるとハワイ・ホノルルに直行し、『トランプ・インターナショナル・ホテル・ワイキキ』で所有している高層階の角部屋(推定約5.5億円)に1人娘と共に滞在、ショッピングなどをしてハワイ旅行を満喫、豪遊していたといいます。
ENCOUNTはジャニーズ事務所に対して、この報道は事実なのか、なぜこのタイミングでハワイに渡航したのか理由を聞いたところ、「ハワイに行き、買い物をしたことは事実です」と認めた上で、「今回の目的は、実名で多くの誹謗中傷を受け、今年4月に入学していた日本の大学も諦めて米国に行かざるを得なかった娘と会うためでした。色々な話し合いをするのに時間も限られていたためにハワイで落ち合いました。娘は私人であり、誹謗中傷で傷つき進路も変更しました。母親としてお願いです。娘の件を面白おかしく書くことだけは止めて下さるとありがたいです」
と説明しています。
代表取締役として残る主な理由は税金逃れとの報道に対しても、「そうではありません。被害者の方々への補償を確実に行うために留任いたしました」
と回答しています。
また、性加害を告発した元ジャニーズJr.の橋田康さんが21日に、ジャニーズ事務所内で少年隊・東山紀之社長、『ジャニーズアイランド』の代表で元V6・井ノ原快彦さんと面会したものの、藤島ジュリー景子前社長がその場に同席しなかった理由について、「現在、ジュリーは腎生検のため入院しております。橋田さんには既にお目にかかっているため、今回はまだお目にかかっていない東山と井ノ原が対応いたしました」
と、腎臓病の検査のために入院していることを明かしています。
これらの回答を受けてネット上では、
- こういう事をやるから、誤解を受け続ける。別に家族に会う事自体は良いけど、時期が悪いし、宿泊先など、色々言われても仕方ない事をしている。
- 娘を気遣う人の心が有るなら何故性犯罪の被害にあっていた少年達の事も考えてあげられなかったんでしょう…
ましてや被害にあっていたのはまだ小さな未成年者だったのですよ。 - 私人とはいえ、このまま指摘されなければ社長を継いでいたでしょう。
娘本人も鼻高々に生きてきてショックだったかもしれませんが、元は夢を目指す子供達の性被害を犠牲に築きあげた帝国です。
資産はいくらでも有るのだから、割り切って外国で生きて行くほうが良いと思います。 - ハワイのワイキキビーチの高層マンションに行く元気と時間とお金があるなら、都内の被害者に会いに行って詫びるくらいできそうなもの。
自分の置かれた立場や果たすべき数々の責任が、この期に及んで理解できていないのは取締役として致命的 - 半分ホントで半分は息抜きじゃないかな。今までの人生でここまでワル者にされたことはなかっただろうし、メディアに圧力を掛けたくても無理で、時間が経っても事態は悪化するばかりとなれば国外に逃げ出したくもなるだろうなぁ。
だけどホンキで改革し信頼を取り戻そうとする経営者なら、もっと表に出てきて自ら具体策を示していくものだ。
面倒なことを「名俳優」にやらして、実だけを取ろうとしていては絶対に信頼は取り戻せずファンもスポンサーも離れていくばかりだろう。
などの声が上がっています。
藤島ジュリー景子前社長は自身と同様に、長女を後継者にするために幼少期から英才教育を施しているとされ、すでにジャニーズ事務所の運営にも携わり、中でも大のお気に入りという『なにわ男子』のSNS戦略に口出しをしたり、複数のグループのコンサートやイベントの視察にも訪れていると報じられています。
そんな大事な1人娘がジャニーズ事務所を巡る様々な問題に巻き込まれ、ネット上で誹謗中傷を受け、日本の大学への進学を諦めてアメリカに渡ることになったというのは、さすがに可哀想だと同情します。
ただ、あの会見直後にわざわざハワイに渡らなくてもよかったのではないかと思いますし、長女が様々な被害を受けていることをいまこのタイミングで明かすことによって、より多くの批判が寄せられることになるでしょうし、ENCOUNTの取材に対する回答なども見た上で、会社の代表には向いていない方だと改めて感じましたね。