ジャニー喜多川さんの性加害問題を巡り、ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長(56)が、先月設置を発表した「再発防止特別チーム」を隠れ蓑に記者会見等から逃れようとしていると週刊誌『フライデー』のWeb版『フライデーデジタル』が報じています。
これまでに複数の元ジャニーズJr.等がジャニー喜多川さんの性加害を告発し、国会にも取り上げられるほどの大騒動に発展しており、今月20日には新たに元ジャニーズJr.の中村一也さんが立憲民主党のヒアリングに出席し、『週刊文春』の取材にも明かした性被害を語り、「これだけ声を上げて、うやむやにされているような。納得いかない。正直、自分も個人情報までさらけ出されて本当にメリットは全くないので、真摯な対応といいますか、向き合った対応をお願いしたい」「喜多川氏のやったことは完全に犯罪だと思う」
と訴えています。
また、昨年再結成した『男闘呼組(おとこぐみ)』の元メンバーで、元ジャニーズJr.の土田一徳さんは週刊文春の取材で性被害を告白し、さらに自身のツイッター上では、「ここまで表面化して、あやふやな説明しかしない、第三者委員会を盾に隠れる。近藤(真彦)さんがおっしゃる通り、正面切って本当の事を話すのが、ジャニーズの精神に繋がる。私はそう思っています。年長者という(少年隊の)東くんは、正面切って見て見ぬふりをしてきたと話すべき。」
としています。
こうした被害者たちの訴えを受けて、週刊文春がジャニーズ事務所に取材を行ったところ、「現在、再発防止特別チームによって検証頂いている内容であるため、回答を差し控えさせて頂きます」との回答があったとしています。
ジャニーズ事務所は9日に新たな声明を出し、「外部専門家による再発防止特別チーム」について、「外部の独立した第三者が調査・提言を行うものであり、第三者委員会としての機能を有しています。」などと説明しました。
しかし、フライデーデジタルの記事ではスポーツ紙記者が「正式な第三者委員会とは程遠い」と指摘し、「ジャニーズ事務所とどういう内容の契約をしているのかも不透明ですし、プライバシーに配慮して網羅的な調査はしないと言っています。もし都合の悪い結果が出てきてもジャニーズ事務所に相談せずに世間に公表できるのか、自浄作用があるのかもわかりません。そんな再発防止チームに〝検証をお願いしている〟ということで、藤島ジュリー景子社長は会見をしたり、メディアからの回答を避けたりしている。これは都合の良い“隠れ蓑”と言える。」
と糾弾し、直ちに藤島ジュリー景子社長は記者会見を開くべきで、質疑応答にも応じて誠意を見せるべきとしています。
これに対してネット上では、
- こんな汚い企業は粛清されるべきと思います。汚らしいジャニーなんだらの被害に遭われた子供達が可哀想でならない。
- この人は経営者として無能なんだろな
- こういう事務所に対して各テレビ局はどういった対応を見せてくれるのでしょうか?各テレビ局の本気の見せ所
まさか日テレは24時間テレビで某所属タレントを起用しないでしょうね? - ジャニーズの大物タレントはそのままだし、報道番組のMCもジャニーズタレントが居座ってるのが現実。
その人達個人は全く悪くはないが、ジャニーズ事務所はあいも変わらず、その人達で儲けてる。
少なくとも、ジャニーズ事務所は今回の件で何の不利益も被らないのはいかがなものかと。 - 社長が表立って、未だに会見する気配すら感じないし、被害者の声に神経に向き合っておらず、逃げているように感じる。
現社長の知らなかった発言は、納得出来る人はほとんどいないと思う。本当に悪いと思っているのか、誠意も全く感じない。
などの声が上がっています。
ジャニー喜多川さんの性加害問題は約60年前から問題視され、今年3月にイギリスの公共放送局『BBC(英国放送協会)』が特集番組を放送し、続けて元ジャニーズJr.の岡本カウアンさんが記者会見を開いて性被害を告白したことで大きな注目を集めました。
ネット上では大炎上騒動に発展していましたが、ジャニーズ事務所の息がかかった主要スポーツ紙や全国紙、NHKを含むテレビ局はこの話題をすぐには取り上げず、ジャニーズ事務所に至っては岡本カウアンさんの会見から1ヶ月以上経って見解を発表しました。
また、藤島ジュリー景子社長が謝罪動画を公開したことでも話題になりましたが、表に出てきてこの問題に対する説明や謝罪などはせず、そして事務所を通じて発表したコメントの中では、ジャニー喜多川さんの性加害問題について、「知らなかったでは決してすまされない話だと思っておりますが、知りませんでした。」と、過去に裁判にまで発展して性加害は事実認定されているにも関わらず、自分は知らなかったとして逃げようとしています。
しかし、その後も複数の元ジャニーズJr.たちがジャニー喜多川さんらかの性被害を告発し、“ジャニーズの長男”こと少年隊・東山紀之さんも性加害の実態を把握しているだろうとの声も上がっており、騒動は拡大を続けてジャニーズ事務所のイメージも悪化する一方な状況から、再発防止特別チームの検証を待たずに、事務所の代表が会見を開いて謝罪などをするのは当然の対応なのではと思いますね。