直木賞作家・西加奈子さん(にし・かなこ 41歳)が2016年に発表した小説『まく子』が実写映画化(2019年公開予定)され、草彅剛さん(くさなぎ・つよし 43歳)が父親役で出演することが明らかになりました。
この作品は、小さな温泉街に住む小学校5年生の主人公・南雲慧(なぐも・さとし)が、不思議な魅力を持つ美少女の転校生・コズエと出会い、思春期を迎えた少年が様々な葛藤を抱えながら、大人へと近づいていく姿を描いた作品となっています。
主人公・南雲慧役は山崎光さん(やまざき・ひかる 14歳)、美少女転入生・コズエ役は新音さん(にのん 13歳)が演じ、山崎さんは2010年公開の映画『ちょんまげぷりん』で子役デビューし、これまでに『救命病棟24時 第5シリーズ』、『梅ちゃん先生』、『烈車戦隊トッキュウジャー』、『真夏の方程式』など様々なドラマや映画に出演しています。
草彅剛さんは南雲慧の父親・光一役を演じ、不倫などをしてしまうダメな父親という設定で、妻・明美役は女優・須藤理彩さん(すどう・りさ 41歳)が演じます。
<↓の画像が、映画『まく子』出演の草彅剛さんらの写真>
(左から新音さん、山崎光さん、草彅剛さん、須藤理彩さん)
撮影は今年3月末~4月上旬にかけて群馬・四万温泉付近で行われ、すでにクランクアップしているといいます。
監督・脚本は、黒沢清監督に師事し、これまでに『過ぐる日のやまねこ』『ともに担げば』『うつろいの標本箱』などの作品を手掛けている若手の鶴岡慧子監督(つるおか・けいこ 29歳)が務めます。
『日刊スポーツ』の取材を受けた草彅剛さんは自身が演じる役柄について、「子供から『お父さんしっかりしろよ』と言われてしまう、そんな父親です」と説明し、今作で感じ取ったことについては、「僕も同じくらいの時に仕事を始めているので、当時のことを思い出し『その時感じていたことは今も感じているのかな』と考えたりしました。この年になっても、緊張もするし、人と比べてしまったりもします。『気持ちはなくならないなぁ』と思うのと、それは素敵なことなんだなと、感じました」と語っています。
作品については、「思春期で子供から大人になっていく過程での複雑な気持ちを表現するのが難しいと思ったのですが、僕も、同じような境遇で重なるところが多く演じやすかった。とても不思議で魅力的な作品なのでたくさんの方に見ていただけたらうれしいです」とコメントしています。
<来年公開予定の映画『まく子』>
そして、この発表に対してネット上では、
- 良かった演技のお仕事続けられて。代表作を何本も持っている人だもの。活躍がもっとみたい
- 演技力には定評あるだけに楽しみ。でも映画もいいけど、剛の演技はドラマでも見たい。
- 面白そうな役ですね!主役じゃないので出番は少ないのかもしれませんが楽しみです♪それにしても舞台が4月14日からだったので3月下旬から撮影したってビックリです。草なぎさん忙しすぎー
- また楽しみが増えた。つよぽんのダメ親父、どんな仕上がりになるのか、楽しみだなぁ。演技ができる場がもっともっと増えてほしい。ドラマもお願いします。
- なかなかテレビに出るのは難しそうなだけに映画で頑張って欲しい
などのコメントが寄せられています。
草彅剛さんは演技力には定評があるだけに、映画出演発表には歓喜の声が上がっており、不倫などをしてしまうだらしない父親をどう演じているのか楽しみといった反応が多く見受けられます。
草彅剛さんはSMAP解散後も、『嘘の戦争』(フジテレビ系)、『未解決事件 File.06 赤報隊事件』(NHK)の再現ドラマ、今年4月に2週間限定上映されたオムニバス映画『クソ野郎と美しき世界』で爆笑問題・太田光さんが監督を務めた「光へ、航る」に出演し、尾野真千子さんや新井浩文さんらと共演していました。
<↓の画像は、「光へ、航る」で共演した草彅剛さんと尾野真千子さんの写真>
また、4月16日から開幕した舞台『バリーターク』にも出演中で、6月まで東京や兵庫で公演を行うなど、俳優としての活動を数多くこなしています。
<↓の画像は、舞台『バリーターク』出演の草彅剛さんの写真>
(右は俳優・松尾諭さん)
しかし、SMAPが解散しジャニーズ事務所を離れた影響からなのか、テレビドラマへの出演は減少しており、映画も嬉しいけどドラマも見たいという声が多く上がっています。
各テレビ局がジャニーズ事務所に忖度していると言われており、その他のバラエティ番組にも出演できないという状況にあるので、テレビドラマとなると共演者探しなど色々と大変な部分があるかとは思うのですが、舞台や映画に加えて今後ドラマ出演の発表もあることに期待したいですね。