今期放送のドラマが軒並み低視聴率を記録し、現時点で綾野剛さん主演の『オールドルーキー』(TBS系 日曜21時)以外、全て1ケタで推移している状況にあるのですが、その中でも特にHey! Say! JUMP・中島裕翔さん主演の『純愛ディソナンス』(フジテレビ系 木曜22時)が大コケしており、木曜劇場枠のワースト記録更新の可能性も出てきています。
『純愛ディソナンス』は、高校の音楽教師と生徒の“禁断の恋”を2部構成で描き、第1章は高校を舞台に青春や恋、サスペンスが展開され、第2章はそれから5年後を舞台にドロドロの人間関係を描き、既婚者となった教師と独身の元生徒が再会したことにより、周囲の人間関係などにもひずみが生じて不協和音(ディソナンス)を生み出し、破滅へと向かい始め…といったストーリーとなっています。
主演は中島裕翔さん、ヒロインは吉川愛さんが務め、その他に比嘉愛未さん、HiHi Jets・髙橋優斗さん、筧美和子さん、眞島秀和さん、和田正人さん、光石研さん、富田靖子さん、佐藤隆太さん、神保悟志さん、手塚とおるさん、畑芽育さん、藤原大祐さん等が出演しています。
<↓の画像は、『純愛ディソナンス』出演者の写真>
初回の平均世帯視聴率は4.8%、個人視聴率は2.6%と、今期民放のゴールデン・プライム帯(19~23時)の作品中ワーストの数字でスタートし、第2話は世帯4.3%・個人2.4%、第1章ラストの第3話は世帯4.4%・個人2.3%となっていました。
そして、4日放送の第4話は世帯3.7%・個人2.1%で自己最低記録を更新しました。
ドラマの視聴者からは、出演者の演技やドロドロな人間関係を描いたストーリーを評価する声が上がっている一方で、話がゴチャゴチャして分かりにくい、脚本が面白くない、ヒロインに魅力を感じない等など、初回放送後から不満の声も多く上がっており、ストーリー前半に離脱した視聴者も少なくないようです。
そうした結果、『純愛ディソナンス』の視聴率は大コケ、大爆死と揶揄されるような数字になっており、木曜劇場枠の過去最低視聴率を更新する可能性も高まっています。
木曜劇場枠は2010年代から視聴率が低迷し、2017年7月期に放送された真木よう子さん主演の『セシルのもくろみ』は、初回の平均世帯視聴率が5.1%、第2話以降は4%前後で推移し、同枠で初めて3%台まで数字が落ち込み、全9話の期間平均視聴率は4.5%となっており、予定よりも1話少なく打ち切られたとの報道もあります。
<↓の画像は、『セシルのもくろみ』出演者の写真>
その後、2019年10月期に放送された高良健吾さんと新木優子さんW主演の『モトカレマニア』は、第4話で平均世帯視聴率が3.0%まで落ちてワースト記録を更新、さらに全9話の期間平均視聴率も4.4%で、『セシルのもくろみ』を下回りワーストとなりました。
<↓の画像は、『モトカレマニア』出演者の写真>
そして、『純愛ディソナンス』は今のところ3%台の数字は第4話で記録したのみですが、前半の数字が『モトカレマニア』よりも低く、第4話終了時点での平均世帯視聴率は4.3%で、このまま3%台の数字を連発したらワースト記録更新となります。
現在は、各テレビ局が世帯視聴率ではなくコア層(13~49歳男女)の視聴率を重要視しており、世帯視聴率が低くてもそこまで問題視されないようですが、『純愛ディソナンス』はコア視聴率も2%台前半と低く、かなり厳しい状態にあります。
そうしたことから、ドラマの打ち切り終了を懸念する声が上がり始めていますが、第2章の初回で自己ワースト視聴率を更新したものの、ここから数字を伸ばして『モトカレマニア』の数字を上回るのか否か、第5話以降の動向に注目したいですね。