シンガーソングライター・山下達郎さん(70)が9日放送のラジオ番組『山下達郎のサンデー・ソングブック』(TOKYO FM)で、ジャニー喜多川さんの性加害問題に初言及し、これがきっかけで大きな波紋を広げています。
山下達郎さんは性加害問題が事実なら問題で、第三者委員会などでの事実関係の調査も必須との考えを示した上で、ジャニー喜多川さんの生前の功績を讃えて尊敬の念を明かし、「私の人生にとって一番大切なことは“ご縁”と“ご恩”」「社会的・倫理的な意味での性加害を容認することとは全くの別問題。作品に罪は無く、タレントたちも同様」
として、ジャニーズ事務所との関係継続を明言しました。
最後には、「この様な私の姿勢を、忖度あるいは長いものに巻かれていると、その様に解釈されるのであれば、それでもかまいません。きっとそういう方々には私の音楽は不要でしょう」
と、嫌なら聴くなと言わんばかりの突き放し発言をしたことで大きな波紋を広げ、番組放送直後から現在まで炎上状態が続いています。
山下達郎さんの発言を受けて、妻で歌手・竹内まりやさん(68)の見解を求める声なども上がっていますが、週刊誌『フライデー』のWeb版『フライデーデジタル』は、竹内さんに関しても長年に渡ってジャニーズ事務所と“異常な蜜月ぶり”だったとしています。
フライデーデジタルの取材にアイドル専門誌記者は、「東京ドームでジャニーズのアーティストのコンサートが行われる時は、大抵VIP席に山下さんと竹内まりやさんがいらしていました。東京ドームのVIP席は個室になっているんですけど、お2人の部屋の前にはセキュリティ役のスタッフが常に立っていて、我々は間違っても中には入れませんでしたし、前を通るのも憚(はばか)られました。いま、我々は記者席に押し込められていますが、オペラグラスを使えばVIP席はよく見える。山下さんとまりやさんの席をチラッと見てみたことがあるんですけど、ジャニタレたちが次々挨拶に来ていました。“山下夫妻詣で”ですね、あれは」
と証言し、夫妻はジャニーズ事務所から別格の特別扱いをされていたとしています。
また、「まりやさんはジャニーズ事務所の女性スタッフと、いわゆる女子会のような食事会を開いていました。一緒に海外旅行に行ったという話も聞いたことがあります。今回、達郎さんがラジオ番組でジャニーズ事務所に対し、『御縁と御恩』というワードを出してきたので色々なことを思い出してまいました」
と語り、夫婦揃ってジャニーズ事務所と非常に親密な関係にあったとのことです。
この報道を受けてネット上では、
- 山下夫妻、やっぱりお金と名誉が大好物だったんだぁと思ってしまった
- 夫妻にとってジャニーズ関連の仕事は美味しい仕事だったんだろうね。曲の良し悪しに関係なく一定数は売れるんだから…
- 夫婦揃って商業主義のアーチストだったと言う事。聴く方が勝手に綺麗なイメージをこしらえていただけ
- 曲には関係ないと言われても、くすんで聞こえてしまう。残念すぎる。
- ジャニーズ事務所と山下達郎、竹内まりや夫婦はズブズブの関係であり、一蓮托生なんだね。
嫌な人は聞かなければ良い、ということなんだね。被害者のことなど関係ないんだ - 山下夫妻とジャニーズが親密だったとして何が問題なの?ジャニーズの性加害問題についても別会社の人間なんだし、知らなくても不思議ではない
- 山下達郎の発言からなんで竹内まりやまで巻き込まれるの?こんな日本の宝のようなシンガーソングライターを、何も発言してないのに批判するような流れは許せない
- より問題なのはジャニーズを使ってるメディアや企業側なんじゃないの?不倫や大麻ですぐに取引停止になるのに、性加害が明らかになってもジャニーズに対しては何のお咎めもないじゃない。
「この問題が明らかになるまで、ジャニーズのタレントは使わない」なんて企業が一つもないもんね。 - 2人の音楽が大好きだったのだけれど、今回の件で何故か2人の音楽にモヤがかかってしまう。
数々の名曲を季節に合わせたり気分に合わせたりして聴いてきたのに、聴いているこちら側がピュアな気持ちで聴けなくなってしまった。
まさかこんな気持ちになるとはびっくりだし、人生の楽しみの1つが減ってしまったような気がして残念。それにしても達郎さん、何故にまりやさんまで巻き込んだの?
などの声が上がっています。
山下達郎さんと竹内まりやさんが所属する芸能事務所『スマイルカンパニー』は、近藤真彦さん等の楽曲プロデュース等で関係を深めていき、1982年にメリー喜多川さんの寵愛を受けていた近藤さんの代表曲『ハイティーン・ブギ』の作曲を山下達郎さんが手掛け、コーラスで竹内さんが参加し、同年に行われた2人の結婚式では近藤さんがスピーチを行い、1994年には近藤さんの結婚式に夫婦で出席していました。
<↓の画像は、山下達郎さんと竹内まりやさんの結婚式写真>
1995年には竹内まりやさんが自身の曲『今夜はHearty Party』に、「今度こそ本当のすてきな恋つかまえよう キムタクさえもかすむような男」とのフレーズを入れ、木村拓哉さんが冒頭のセリフやコーラスで参加し、1997年には山下達郎さんがKinKi Kidsのデビュー曲『硝子の少年』の作曲を手掛けて約180万枚の売り上げを記録、その後も定期的にジャニーズグループの楽曲を手掛け、2016年には夫婦で嵐のシングル曲『復活LOVE』の作詞作曲を手掛けています。
そして、SMAP解散が決定後の2016年8月には竹内まりやさんが、メリー喜多川さん、女優・大地真央さんと共にアメリカ・ハワイに渡ったことがスポーツ紙に報じられており、現地では木村拓哉さんファミリーとも合流していたようです。
その後も山下達郎さんは木村拓哉さんに楽曲提供をするなど、関係は現在も続いており、直近では、1日放送の嵐・櫻井翔さん司会の特番『THE MUSIC DAY』(日本テレビ系)で、なにわ男子・大橋和也さんが「人生を変えた曲」として、竹内まりやさんの代表曲『元気を出して』を挙げています。
大橋和也さんは純粋にこの曲が好きで挙げた可能性はありますが、ジャニーズ事務所と夫婦の深い関係から色々と勘ぐってしまいますね。
夫婦とジャニーズ事務所が密接な関係にあること自体は別に問題ないですが、それによってジャニーズ事務所に忖度し、ジャニー喜多川さんの性加害問題、それに対する事務所の対応に疑問を呈し、批判的な発言をした音楽プロデューサー・松尾潔さんの排除を容認したというのは非常に残念で、この件について山下達郎さんだけでなく、竹内まりやさんの考えなどを今後どこかで聞かせてほしいです。