人気シンガーソングライターの“マッキー”こと槇原敬之容疑者(まきはら・のりゆき 本名=槇原範之 50歳)が13日、2年前に自宅で覚せい剤や危険ドラッグ「RUSH(ラッシュ)」を所持していた容疑で逮捕され波紋が拡がる中、元SMAP・稲垣吾郎さん(46)がスポーツ紙の取材に応じ、現在の心境を語りました。
SMAPは2003年に槇原敬之容疑者から『世界に一つだけの花』を楽曲提供され、ジャニーズのグループとしては史上初となるダブルミリオン(200万枚)を達成し、2016年にSMAP分裂・解散騒動が勃発後はさらに売上を伸ばし、同年末までに累計売上枚数が300万枚に到達、平成で最も売れたシングルとなりました。
こうしたヒットから『世界に一つだけの花』は国民的ソングとも言われ、10年以上前から高校の教科書などにも採用されており、2007年に文化庁・日本PTA全国協議会主催「親子で歌いつごう日本の歌百選」に選出されるなど、曲・歌詞の内容が高い評価を受けており、現在は小学校4年生の道徳の教科書にも採用されています。
そうした楽曲を手掛けた槇原敬之容疑者が薬物事件で21年ぶり2度目の逮捕となり、現時点では槙原容疑者の楽曲販売停止や回収などの対応は取られていないものの、すでに出荷・販売などの停止を検討中ということで駆け込み需要が生じています。
そして、『世界に一つだけの花』をSMAP解散まで13年にわたって歌唱した稲垣吾郎さんは14日、大阪市内で各スポーツ紙の取材に応じ、取材の最後に「槇原さんが逮捕されましたが?」との質問を受けると、「驚きましたし、ショックでしたね。やっぱり僕らとしては…というか僕としては見守るしかないですね…。非常にショックは受けましたけど」
と残念そうな表情で語っていました。
SMAPのメンバー5人が揃い、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)で最後に歌唱した楽曲も『世界に一つだけの花』でした。
それだけに、メンバーだけでなくファンにとっても非常に思い入れのある楽曲で、槇原敬之容疑者の逮捕報道直後から多くの悲しみの声が上がっていました。
ちなみに、槇原敬之容疑者は『世界に一つだけの花』だけでなく、SMAPが2010年にリリースしたアルバム『We are SMAP!』に収録された楽曲『Love&Peace Inside?』を提供し、スマスマなどでも共演していました。
2度目の逮捕ということで大きな衝撃を与えている今回の薬物事件ですが、その後の報道で槇原敬之容疑者が逮捕後に「僕は長いこと薬はやっていません」「検査をしても反応は出ないと思います」「2年前のことはよく分からない」などと語り、簡易検査では違法薬物の使用反応が出なかったことが明らかになっています。
しかし、警視庁組織犯罪対策5課(通称:組対5課)が押収した覚せい剤が入った袋からは、槇原敬之容疑者の指紋が残っていたほか、吸引用のガラス製パイプの中に覚せい剤が付着しており、その後の取り調べでは大筋で容疑を認めているとされています。
そして、槇原敬之容疑者が2年前の薬物所持で逮捕された経緯について『日刊スポーツ』は、2018年3月に逮捕された所属事務所の元代表でパートナーだったO氏とのトラブル、新パートナーの存在を挙げています。
槇原敬之容疑者と事務所の元代表O氏は1998年1月に出会い、槇原容疑者はそのころから覚せい剤などの違法薬物の使用を開始したとみられ、1999年8月に同棲していた自宅マンションでガサ入れを受け、覚せい剤や合成麻薬・MDMAが発見されたことで揃って逮捕となりました。
2人は裁判で「今後会うつもりはない」「連絡も取らない」などと語っていたものの、2000年には同棲生活を再開し、2006年にはO氏を個人事務所の代表に就任させ、2018年にO氏が逮捕される直前まで東京・港区海岸にあるマンションで同棲していました。
<↓の画像は、2018年に逮捕された元事務所代表・パートナーだったO氏の写真>
『日刊スポーツ』によれば、O氏は2018年3月に事務所の代表を解任、逮捕された当時周囲には、槇原敬之容疑者に「裏切られた」と話していたといい、その時すでに槙原容疑者には新パートナーの男性がいたと話す関係者や、槙原容疑者とO氏が金銭関係でモメていたと話す関係者もいたとのことです。
『中日スポーツ』も槇原敬之容疑者について、槇原容疑者は誰かと一緒に暮らしていたことを伝えており、実際に槇原容疑者が逮捕後も東京・渋谷区神宮前にある豪邸には明かりが灯っていました。
<↓の画像は、槇原敬之容疑者の自宅写真>
O氏は2018年に逮捕された際、槇原敬之容疑者の寝室から発見された覚せい剤などについて、「それはマッキーのもの」などと供述したそうですが、槙原容疑者は当時「僕のではないです」と否定したとされ、所持を裏付ける証拠を得られなかったのかは不明ながら、槙原容疑者は逮捕されませんでした。
『日刊スポーツ』は、「当時の捜査で、A氏が同容疑者の関与をほのめかし、それ以来、警視庁組対5課は同容疑者の所有物であるかどうか調べ、今回新証拠などが出てきたとみられる。パートナー関係にあったA氏の感情の変化などが操作に影響を及ぼした可能性もある」
としています。
また、『スポーツニッポン』(スポニチ)は、一度目の薬物事件で有罪判決を受けながらも槇原敬之容疑者が周囲に「運が悪かった」などと語り、実際には深く反省していなかったとしています。
槇原敬之容疑者と親しい関係者は当時の様子について、「『いや~運が悪かったよ』って軽い感じで。あんな大騒ぎになっちゃったから照れ隠しで言っているのかと、その場では一緒に笑って合わせたけど、一緒に捕まった友人を事務所の代表に据えた時に、本当に反省していなかったんだなと確信した」
と語っています。
この話がどこまで本当なのかは定かではないものの、O氏とはもう会わないと誓いながらも、有罪判決を受けてから数ヶ月後には元の関係に戻り、少なくともO氏は2013年から覚せい剤の使用再開を明らかにしています。
槇原敬之容疑者もその前後から使用を再開していた可能性があり、寝室から覚せい剤や成分が付着したガラス製パイプが発見されたという事実から、逮捕前まで使用していたとしてもおかしくありません。
しかし、槇原敬之容疑者が現在暮らしている豪邸からは違法薬物は見つかっていないとの報道があるほか、簡易検査では違法薬物の成分は出ておらず、2年前の所持は本人が認めているというものの、実際に使用していたのかはハッキリとしません。
そのため、今後の展開次第で、槇原敬之容疑者の楽曲などに対する対応も変わってくるとみられるので、引き続き捜査の行方を見守っていきたいです。