2ヶ月前にスタートしたばかりのバラエティ番組『木7◎×部(もくしちマルバツぶ)』(フジテレビ系 木曜19時)が、来年3月をもって打ち切り終了との情報をニュースサイト『ピンズバNEWS(双葉社)』が伝えています。
嵐・相葉雅紀さんと俳優・タレントのえなりかずきさんがレギュラー出演する同番組は、低視聴率が原因で3年足らずで終了した『VS魂グラデーション』の後番組として10月26日から放送され、初回の2時間スペシャルは平均世帯視聴率が5.1%、平均個人視聴率は3.1%と、前番組から引き続き低視聴率となっていました。
その後も数字が上がらず、ピンズバNEWSによると12月14日放送回の世帯視聴率は3.8%、個人視聴率は2.3%、各テレビ局が重要視しているコア視聴率(13~49歳の個人視聴率)は2.1%と、深夜番組レベルの数字となっていたとのことです。
これによってフジテレビは早くも番組終了を検討しているそうで、「来年3月での打ち切りが検討されていて、すでに最終調整に入っているというんです。スタートからわずか半年ですが、このままいけば終わってしまう可能性が極めて高い」
と、制作会社のディレクターが明かしています。
打ち切り濃厚な要因として挙げる番組の視聴率については、「コア1%台という日も結構あるんです。11月30日なんてコア1.5%でしたからね。世帯も3%台と厳しい。同枠で放送された『VS嵐』は世帯11%前後も取っていましたから、7~8%も視聴率が落ちている」「業界関係者の間では“フジテレビの木曜夜は死んでいる”という声も出ています」「『木7◎×部』と『オドオド×ハラハラ』(木曜20時)はコア1%台、『私のバカせまい史』(同21時)は微増しますが2%台ですからね。他局に対抗できていないと。両番組含めてフジの木曜日にはメスが入るといいます」
と語っています。
『木7◎×部』の即打ち切りが検討されている背景には低視聴率に加えて、ジャニー喜多川さんの性加害問題が原因でスポンサーが付きにくくなっていることもあるようで、「12月6日と13日の『2023FNS歌謡祭』でも相葉さんはMCを務めましたが、当初はCMが全然入らなったそうなんです。それでも相葉さんがMCを担当したのは、7月放送の『2023FNS歌謡祭 夏』をやった時点で、年末の『FNS歌謡祭』でもMCをやると契約で決まっていたから。」
と裏側を明かしています。
そして、『木7◎×部』は来年3月での終了に向けて最終調整が行われているそうで、来年1月3日には『木7◎×部 新春3時間SP「BABA抜き最弱王決定戦」』が放送されるものの打ち切りは既定路線といい、気になる後番組は「音楽番組をスタートさせる方向」とのことです。
来年3月には、『嵐にしやがれ』の後番組として2021年1月から放送の『1億3000万人のSHOWチャンネル』(日本テレビ系)も終了するとスポーツ紙に報じられており、同番組も視聴率低迷に加えてジャニー喜多川さんの性加害問題の余波でスポンサーが付きにくく、放送から3年で終了が決まったとされています。
気になる後番組については、水曜ドラマ枠(水曜22時)を土曜日に移動させることも検討されていると『日刊スポーツ』は伝えており、来年春以降は21・22時台に連続してドラマを放送する可能性もあるようです。
一方でフジテレビは、『木7◎×部』の後番組として音楽番組を計画しているといい、フジテレビではかつて月曜20時台に『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』を放送し、1994~2012年まで20年近くレギュラー放送される人気番組でしたが、2015年に水曜20時台でスタートした『水曜歌謡祭』は低視聴率により5ヶ月足らずで深夜帯に降格、番組名を『Love music』に変えて今年9月まで放送していました。
『Love music』が終了後には水曜23時枠で、ナインティナインがMCの音楽バラエティ番組『週刊ナイナイミュージック』をスタートさせ、今年4月末から放送の『まつもtoなかい』にはアーティストのパフォーマンスコーナーを設けていました。
フジテレビは最近また音楽番組に力を入れ始めているようですが、『VS嵐』が終了して以降、“死に枠”となっている木曜19時枠で音楽番組をスタートさせ、果たして数字を取ることはできるでしょうかね。