芸トピ

I LOVE みんなのどうぶつ園でも動物虐待にあたる行為…阿蘇カドリー・ドミニオンの飼育方法を問題視、パンくんが人身事故の過去も

相葉雅紀と共演のチンパンジー・プリンちゃんの不適切な取り扱いに県が指導。日本テレビ番組でも問題行為で…画像あり

『天才!志村どうぶつ園』や『I LOVE みんなのどうぶつ園』(日本テレビ系)に出演のチンパンジー・プリンちゃん(5歳)の取り扱いが問題視され、トラブルに発展していることを週刊誌『週刊女性』のWeb版『週刊女性PRIME』が伝えています。

『天才!志村どうぶつ園』に出演していたオスのチンパンジー・パンくん(19歳)とポコちゃんの子供で、熊本県阿蘇市の動物園『阿蘇カドリー・ドミニオン』で飼育されているメスのチンパンジー・プリンちゃんは、志村けんさんと交流する中で縄跳びなどの芸に挑戦していましたが、『週刊女性PRIME』によれば、プリンちゃんが嫌がる素振りを見せているにも関わらず、『阿蘇カドリー・ドミニオン』では強制的にショーを行うなど、動物虐待と捉えられかねない問題行為があったといいます。

<↓の画像は、志村けんさんとチンパンジー・プリンちゃんの写真>

そうした専門家が苦言を呈するような飼育方法を行っている疑いがあり、『週刊女性PRIME』はこれまでに何度かその問題点を指摘していたのですが、昨年末には自治体による立ち入り調査と注意が入ったといいます。

問題の1つとなったのは、昨年11月の『I LOVE みんなのどうぶつ園』で放送したMCの嵐・相葉雅紀さんがプリンちゃんに自転車を教える回だったといい、動物保護団体『PEACE』の東さちこ代表は問題点について、「撮影場所を確認すると、カドリー・ドミニオンの駐車場で、一般道との間には塀や囲いはなく、少し走ったら敷地外に出られる場所でした。特定動物(チンパンジー)を、許可を受けた飼養保管施設から出して撮影すること自体は違法ではないですが、十分な強度を有する首輪や引綱(リード)などをつけて、自治体に届け出を出す必要があります。ただし、撮影時間が1時間未満の場合については、この限りではありません」と説明しています。

<↓の画像は、プリンちゃんに自転車を教える相葉雅紀さんの写真>

環境省が定めている『展示動物の飼養及び保管に関する基準』では、以下のようなことが定められており、このルールを守っていない可能性があるようです。

東さちこ代表は、「服を着せて補助輪のない自転車に乗せる調教をすることは、動物の生態、習性、生理などに配慮していない不自然なものなのでアウトですし、別に殴ったりしていなくても、いちいち恐怖やストレスを与えるようなことをさせなくていいでしょう。」と指摘しています。

番組でプリンちゃんに自転車の乗り方を教えるために、補助輪無しの自転車に乗せていたことについても問題視しており、「自転車が倒れそうになっていました。プリンちゃんを脅かすような撮影は、規定にも違反しているのではないかと考えます」と語っています。

ちなみに、志村けんさんが過去にプリンちゃんに自転車の乗り方を教えた際には、自転車に補助輪が付けられていました。

<↓の画像は、プリンちゃんに自転車の乗り方を教える志村けんさんの写真>

そして、熊本県が昨年12月16日に『阿蘇カドリー・ドミニオン』に対して行政指導を行ったそうで、阿蘇保健所を管轄の熊本県健康危機管理課動物愛護班に『週刊女性PRIME』が取材をしたところ、「撮影時、引綱(リード)はなく、逸走防止の検討がなされていなかったため、次の指導を行いました」として、以下の3点について指導したことを明らかにしたといいます。

  1. チンパンジーは特定動物であることから、逸走しないよう対応を考慮し、動物取扱責任者の監督のもと、撮影を行うこと。
  2. 施設複数箇所に連絡網を掲示し、緊急時にスタッフが関係機関に連絡が取れる体制を整え、安全確保に努めること。
  3. 特定動物の年齢に応じた適切な行動抑制法を検討し、人の生命や身体等に害を加える恐れがないよう適切な飼養管理を行うこと。

熊本県健康危機管理課動物愛護班はさらに、文書でも指導を行ったといい、「『動物の愛護及び管理に関する法律』及び『展示動物の飼養及び保管に関する基準(環境省告示)』、『特定動物の飼養又は保管の方法の細目』を遵守するよう通知しています」と明かしたとのことです。

<↓の画像は、『阿蘇カドリー・ドミニオン』の宮沢厚園長とプリンちゃんの写真>

熊本県がこのような対応をしたことについて東さちこ代表は、「カドリー・ドミニオンは、過去にプリンちゃんのお父さんであるチンパンジーのパンくんによる人身事故を起こしているので、熊本県はプリンちゃんをなるべく早く引退させたいようです。チンパンジーは野生動物であり、家畜化された犬などとは違います。成長に伴い力も強くなるので、通常は数歳でショーから引退させることになるのですが、パンくんは10歳までショーに出されていて事故につながりました。保健所はプリンちゃんを早く引退させるように指導しているそうなのですが、いつ引退させるかということを、カドリー・ドミニオン側はこれまで示していないようです」と語っています。

ちなみに、パンくんが起こした“人身事故”というのは、2012年9月に行われたショーの終了直後に、舞台袖にいた女性研修員(当時20歳)に飛びかかって噛み付いたというもので、襲われた女性研修員は顔や腰、足などを噛まれて全治約2週間の軽傷を負い、傷口を縫うために手術も受けました。

この人身事故によって『阿蘇カドリー・ドミニオン』は、動物ショー『みやざわ劇場』を当面中止とし、これ以降はパンくんがショーに出演したり、志村けんさんと番組で共演することが難しいと判断されることになりました。

そして、今度はプリンちゃんの取り扱いが問題視され、『阿蘇カドリー・ドミニオン』に県から指導が入っていたことが新たに判明し、『週刊女性PRIME』は同園と日本テレビに問い合わせを行ったところ、日本テレビは、カドリー・ドミニオンからは、昨日(指導が入ったことについての)報告を受けました。今後も引き続き、動物の安全や健康に配慮しながら番組制作をしてまいりますと回答したそうです。

一方で『阿蘇カドリー・ドミニオン』からは期日までに回答が無かったとのことです。

この報道を受けてネット上では、

などの声が上がっています。

『阿蘇カドリー・ドミニオン』の飼育方法、取り扱いが以前より問題視されていたようで、2012年にパンくんが人身事故を起こした際にも、ニュースサイト『ITmedia』は専門家がかねてより警告を発していたことを伝えていました。

「国際希少野生動植物種」に指定されている絶滅危惧種のチンパンジーは、繁殖や研究以外の目的では飼育してはならず、テレビ番組の企画でチンパンジーに芸を覚えさせ見世物にするのは厳密にはアウトといい、2005年にもパンくんの飼育実態の調査が入り、その際に日本テレビは行政指導を受けたとのことです。

そして、2006年末には霊長類学者等による研究団体『SAGA』が「極端な擬人化などの演出方針の見直し」を求めて、「チンパンジーのTVバラエティ等における使用に関する要望書」を環境省をはじめ、日本テレビ、フジテレビ、『阿蘇カドリー・ドミニオン』などに対して提出しました。

しかし、その後も変わらずパンくんは『天才!志村どうぶつ園』への出演を続け、これに対して『日本動物水族館協会』は2008年に『阿蘇カドリー・ドミニオン』に対して、ショーの開催やテレビ番組出演を中止しない場合には、協会から退会せよと強硬姿勢を見せたところ、『阿蘇カドリー・ドミニオン』は協会を自主退会したとのことです。

その後、パンくんが女性研修員を襲うという最悪の人身事故が発生してしまったのですが、その後はパンくんの子供であるプリンちゃんが2016年にショーデビュー、『天才!志村どうぶつ園』や『I LOVE みんなのどうぶつ園』にも出演し現在に至るのですが、虐待と捉えられかねない様々な行為、間違った飼育方法によって、プリンちゃんがトラブルを起こしてしまう可能性もゼロではありません。

そうしたことから、昨年12月の行政指導を受けて、日本テレビは視聴率獲得のためにプリンちゃんを利用し続けることはやめるべきだと思いますし、『阿蘇カドリー・ドミニオン』側も飼育方法を改めるなどの対応をしてほしいものです。

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