今年の『24時間テレビ42』(日本テレビ系)はメインパーソナリティーを6年ぶりに嵐が務め、番組の平均視聴率は前年から1.3%アップの16.5%、瞬間最高視聴率も4.3%アップの39.0%を記録するなど、今年も多くの批判を浴びながらも成功を収めたとされていますが、スペシャルドラマの視聴率が予想を下回る結果になっていたと週刊誌『週刊新潮』が報じています。
日本テレビ関係者によれば、日本テレビは現在、1世帯あたりの「世帯視聴率」よりも個人単位の「個人視聴率」を重視しているといい、これは広告収入に直結するからだそうで、今年の『24時間テレビ』は平均世帯視聴率が16.5%、平均個人視聴率は9.9%で、世帯視聴率は歴代13位だった一方、個人視聴率は歴代6位の数字でした。
メディアの調査・分析、視聴率調査を行っている『ビデオリサーチ』が27日に発表した情報によると、『24時間テレビ』を放送した全30局のうち同社が調査を行っている26局のデータを集計したところ、日本全国のリアルタイム総視聴人数は合計8367.4万人に上ったとしています。
この結果に対して『24時間テレビ』のバラエティ班は大喜びしていたというものの、「欲を言えば、個人視聴率で10%の大台、16・5%だった世帯視聴率も、あと0.5%は上がったんじゃないかと言われている」
と日テレ関係者は語り、数字を下げた原因として挙げられているのが、嵐・相葉雅紀さんが主演したスペシャルドラマ『絆のペダル』だと明かしています。
<↓の画像は、相葉雅紀さん主演ドラマ『絆のペダル』の写真>
『絆のペダル』には相葉雅紀さんの他に、薬師丸ひろ子さん、波瑠さん、田中圭さん、酒井若菜さん、藤井隆さん、平岡祐太さん、高橋努さん、小柳友さん等が出演し、平均視聴率18.0%を記録していました。
昨年放送されたSexy Zone・中島健人さん主演『ヒーローを作った男 石ノ森章太郎物語』と比較すると、1.8%も上昇しているのですが、同関係者は「18%じゃダメなんですよ。最低でも20%はいってくれないと……」と語っています。
『24時間テレビ』のスペシャルドラマは、番組スタートから2年後の1980年より毎年放送されており、2005年放送の阿部寛さん主演『小さな運転士 最後の夢』は、過去最高の26.6%を記録しており、番組の平均視聴率も過去最高の19.0%でした。
『24時間テレビ』のスペシャルドラマで初めて主演したジャニーズタレントはKinKi Kids・堂本光一さんで、シングル『硝子の少年』でデビューした1997年に主演を務め、歴代2位の平均視聴率26.3%を叩き出しています。
翌1998年には、鈴木保奈美さん主演ドラマ『ニュースの女』(フジテレビ系)への出演などによって、当時人気上昇中だった“タッキー”こと滝沢秀明さんが主演を務めましたが、平均視聴率は18.6%に終わっています。
その後も、2003年にTOKIO・長瀬智也さんが主演し視聴率は23.1%、2004年に再び滝沢秀明さんが主演しましたが歴代ワーストの14.0%、2006年はKAT-TUN・亀梨和也さんが主演し22.7%、2007年は滝沢秀明さんが3度目の主演で23.3%を記録しています。
2008年には嵐で初めて松本潤さんが主演を務め、歴代3位の25.6%を記録、2012年には二宮和也さんが嵐では2人目の主演に抜擢され、歴代6位の23.8%を記録し、2013年には嵐のリーダー・大野智さんが主演して歴代7位の23.4%と高視聴率をマークしていました。
そして、相葉雅紀さんが今年主演した『絆のペダル』は平均視聴率18.0%で、嵐のメンバーでは初めて20%を下回り、全体で見ても歴代ワースト3位の結果でした。
その原因について前出の日テレ関係者は、相葉雅紀さんは他の嵐メンバーと比較すると演技の評価は低いと指摘しているほか、「嵐全体に言えることですが、彼らは個人視聴率はいいのに、世帯視聴率が伸びないのです。おそらく、お母さん世代とその娘さんなど女性ウケはいいのに、男性からの人気がそれほどでもないからでしょうね。そのあたりが今年は響いたのかもしれません」
と分析しています。
『デイリー新潮』はこのように報じているのですが、ネット上の反応を見てみると、
- 相葉くんが…というより24時間テレビ離れが多いのでは?
- 相葉くんは確かに演技力はないですが心優しそうで好感が持てますし、相葉くんの責任でなく番組のマンネリ感だと思う。
- やや拙い演技ながらも、動作・汗・涙…熱演でしたよ。そんなに悪く言わないでも。
まぁ、やたらと頑なに練習を頑張ってるシーンが多いなとは感じましたが、自転車選手だから?
でも、ヒューマンドラマなら、もう少し心の揺れや葛藤を丁寧に表現してほしかったな。となると、脚本の問題なのかな? - 親子の絆を大切にしハンデを抱えながら努力して何度も壁を乗り越えて、前向きに生き最後まで諦めない主人公に感動しました
- 相葉くんのドラマ、よくある主人公本人が病人で、周りを感動させる言動をし惜しまれつつ亡くなっていくっていうドラマじゃなくてよかったと思う。お母さん役の薬師丸ひろ子さんも良かった
- いい話だったけど、競技の部分が中心かと思っていたら意外とお母さんとの会話のシーンが長くて、親子の話が中心のドラマだった。
- 24時間テレビでは珍しい感じの話だったような。言うほどつまらなくなかったけど、傑作では全然ない感じ。自転車シーンは結構頑張ってた。薬師丸さんが好演でした。
- 肝心の主演の演技が下手すぎる
- ただただつまらなかった。
- 主演が涙すらも止める「神がかった棒で大根」話が入ってこない
- ビックリするぐらいつまらなかった。ツイッターとかで感想を見てたら、皆さん嵐のファンなのか、絶賛コメントばかりで、自分の感覚がおかしいのかと思いましたが、同じ意見の人がいて安心しました。
ドラマの始まる直前に「数々の奇跡を起こしていく話」と紹介してしまってるから、最後の展開が推測できてしまった。どうでもいい場面が多すぎて、何これって感じ。 - 真の主演は薬師丸さん。何本やっても向かないものは向かない表の主演相葉さん。バラエティ一本に絞るべき。監督はこの出来で納得してるのだろうか
- いつから、24時間のドラマはジャニーズを主役にするようなったのか?とっかえひっかえジャニーズを起用して怒りしか湧かない
ちゃんとした役者で主役を使ってほしい!話が台無しだよ
などのコメントが寄せられています。
過去の『24時間テレビ』全体の平均視聴率とドラマの視聴率を見ると、全体では15%程度でもドラマは20%超えをしている年も多々あり、ドラマ放送パートの数字が上がらなかったのはやはり主演の相葉雅紀さんに要因があるのかもしれません。
相葉雅紀さんは2012年4月期放送の『三毛猫ホームズの推理』(日本テレビ系 土曜21時)で、自身初のゴールデン帯(19~22時)で連ドラ主演を務め、全10話の期間平均視聴率は12.8%とまずまずの数字を獲得しました。
その後も多部未華子さんと共演の『ラストホープ』(フジテレビ系)、沢尻エリカさんや有村架純さんと共演の『ようこそ、わが家へ』(同)、武井咲さんと共演の『貴族探偵』(同)、広末涼子さんと共演の『僕とシッポと神楽坂』(テレビ朝日系)などで主演し、それぞれ大コケとまでは言えないものの微妙な数字となっています。
相葉雅紀さんは愛されキャラで、嵐ファン以外からの好感度も比較的高いと思うのですが、やはりバラエティの印象が強く、演技の方は昔から微妙な感じなので、今後もドラマなどよりバラエティを中心に活動していった方がいいのかもしれませんね。