ジャニー喜多川さんの性加害問題が物議を醸す中で、元ジャニーズの“トシちゃん”こと田原俊彦さん(62)がニュースサイト『ENCOUNT』の取材に応じ、発言に大きな注目が集まっています。
田原俊彦さんは高校1年時に、ジャニー喜多川さんに直談判の末に事務所入りし、その後は他のタレントたちと共に、ジャニーさんの自宅でもある合宿所で生活をスタートさせたのですが、そこでジャニーさんは性的な行為を繰り返していたことが元ジャニーズJr.等の告発で明らかになっています。
田原俊彦さんも数年にわたって合宿所で生活しており、田原さんも被害者の1人なのではといった憶測も飛び交う中で、YouTubeチャンネル『田原トシちゃんねる!』(登録者数:4.05万人)で合宿所の間取り紹介や様々なエピソードを語る動画を公開し、ファン以外の間でも大きな話題になりました。
動画では合宿所での生活を振り返り、「でっかい部屋をもらって。美味しいものを食べれて、洗濯はしてくれるわ。もう快適。ジャニーさんも“早く出てけ”ぐらいな感じ(笑)。僕は渋々自分の買ったマンションに引っ越した」
と、快適な生活を送っていたことを明かしていました。
今回、ENCOUNTの取材ではこの話題の動画について、「あれはたまたまです。そんなの知らない時に撮っているし、公開のタイミングがそうなっちゃっただけでね。『田原俊彦は相変わらずKYだ』とか叩かれているんでしょ。ネットニュースは見ないから分からないけど。僕が合宿所にいた8年間は、風呂も飯も一番先だったから、『本当に楽しかった』という昔話をしただけなんだけどね」
と語り、特に深い意味は無いとしています。
その上でジャニー喜多川さんの性加害を巡る問題については、「話したくないよ。だって、ジャニーズを辞めて30年だよ。そんな人間が言っちゃ、ダメでしょ。」
と、コメントはしないとしています。
<↓の画像が、ENCOUNTの取材を受けた田原俊彦さんの写真>
ただ、自身の恩人という元ジャニーズのグループ『フォーリーブス』のメンバー・おりも政夫さん(本名=織茂政男 69歳)が、ジャニー喜多川さんの性加害問題などについて語ったインタビュー記事は読んだと明かし、その感想は言わないとしながらも、「アイドルっていう仕事は過酷なんです。みんな与えられた時間の中で、本当に頑張っているんです。僕もそうだった。40年以上前は死ぬほど忙しかった(中略)真夜中に合宿所に帰って、ちょっと寝たらすぐに朝を迎えるという毎日でね。」
と、大人気アイドル時代の生活を振り返っています。
ちなみに、おりも政夫さんはENCOUNTのインタビューで、「僕も含めて被害に遭ってない人たちも多くいるわけで、ジャニーズのOBや現役を変な目で見ないでほしい」と訴えていました。
<↓の画像は、田原俊彦さんがデビュー当初の写真>
田原俊彦さんは続けて、「ファンの子たちだって、一生懸命応援して支えてくれているのよ。僕のファンなんて色々あっても44年、ずっと応援してくれているんだよ。だから、僕から言えることは、『これからもみんなハッピーでいてほしい』。そう願うだけです」
と語っています。
このように語った田原俊彦さんに対してネット上では、
- こういう言い方したら完全に黒って分かるやん
- 抵抗したらアウトなんだから、表に出てくる人たちは被害にはあってるよね
- 墓場まで持ってくつもりか
- 恨んでいてもおかしくないのにトシちゃんも義理堅いね
- 言わないというのは現実逃避と同じ。大物が現実から目を背けるとは残念過ぎる。
- 被害者かもしれない人に話すよう強いたりするのはいけない
- 口を開くべきだとは思わないけど、否定しないってことは…って考えてしまうのが世間の常
- 言おうと思えば言える事でも誰も得しない、不快に思うだけなら言わない方がいいという心使いも大人ですね。
- 黙秘権はあるよね 中には「よくも告発しやがったな!俺らまでコメント求められて迷惑だぜ!」って思ってるやつもいるはず 櫻井のようにキャスターとかの立場だと黙秘は難しいけど‥
などの声が上がっています。
田原俊彦さんは1994年にジャニーズ事務所から独立後も、度々テレビ番組などでジャニー喜多川さんへの感謝の思いを語り、ジャニーさんの姉で事務所の経営を担っていたメリー喜多川さんとも良好な関係にあったようですし、田原さんは現在もソロ歌手として活躍し多くのファンが付いているだけに、この件について言及を避けるという対応もまあ理解できますね。
そんな田原俊彦さんも1989年に週刊誌『FOCUS(フォーカス)』に、ジャニー喜多川さんからの性被害疑惑を報じられており、同誌にはジャニー喜多川さんが撮影したとする田原さんの全裸写真が掲載されていました。
田原俊彦さんはジャニー喜多川さんのお気入りだったことで知られ、ジャニーさんが理想とするアイドル像に限りなく近かったとも言われていますし、複数の元ジャニーズJr.等が告白している様々な状況から、田原さんが一度も性的な行為を受けることなく、この問題を一切知らずにスターダムにのし上がったとは正直思えませんね。
ただ、田原俊彦さん自身がハッキリと「話したくない」と言っていて、非常にセンシティブな問題なので無理強いは出来ないですし、これは仕方がないことですね。
田原俊彦さんと同時期に合宿所で生活し、同じく1980年デビューの“マッチ”こと近藤真彦さんも、藤島ジュリー景子社長がジャニー喜多川さんの性加害問題を「知らなかった」と語ったことについて、「嘘はダメ」「正直に全てをしっかり話さないと、世の中の人が許さないんじゃないか」「隠しごとなしに嘘なしにしっかりと正面をきって正々堂々と話しをしてもらえれば」
などと手厳しい発言をしたことで話題になったものの、自らはジャニー喜多川さんの性加害については語っています。
近藤真彦さんは週刊文春からジャニー喜多川さんの性加害について問われると、「私も思うところがあり、今非常に悩んでいます。元長男としての義務もあれば、ジャニーズ事務所に対する個人的な思いもあり心の整理がついておりません。もう少しお時間をいただければ幸いです」
と回答しています。
実名・顔出しで実体験などを語るのは非常にリスクが高く、その一方でメリットもほとんどないことから、今後も大物のジャニーズOBから性被害の告白などが飛び出す可能性は低いでしょうね。