生田斗真さんが主演の映画『秘密 THE TOP SECRET』が6日から、全国304スクリーンという大規模で公開されているのですが、公開2日間の国内映画ランキングで初登場6位という微妙なスタートとなっていることが明らかとなりました。
『秘密 THE TOP SECRET』は、2008年に日本テレビ系でアニメ化もされている人気漫画『秘密-トップ・シークレット-』(原作:清水玲子さん)を実写映画化したもので、「誰も見たことがない死者の脳内映像」がテーマとなっており、死んだ人間の脳を120%活性化させることによって生前の記憶を視覚化させる技術が確立し、過去の記憶を映像化して再現できる「MRIスキャナー」が発明された21世紀後半の日本が舞台。
警視庁の正式機関としては認可されていない脳内捜査を行う警視庁の特別機関「科学警察研究所 法医第九研究室」(通称:第九)が、事件の捜査にMRIスキャナーを駆使し、迷宮入りした猟奇事件の被害者の記憶を頼りに事件を解決していくというミステリーエンターテイメント作品。
監督を務めているのは、佐藤健さんが主演を務めた実写映画『るろうに剣心』シリーズなどを手がけた大友啓史監督。
主演の生田さんの他には、岡田将生さん、松坂桃李さん、栗山千明さん、大森南朋さん、リリー・フランキーさん、椎名桔平さん、吉川晃司さん、大倉孝二さん、木南晴夏さん、平山祐介さんなど、人気俳優が多数出演しています。
<6日より公開の映画『秘密 THE TOP SECRET』>
生田さんは今作で演じているのは、天才的な頭脳の持ち主であるものの、過去に正当防衛によって親友を射殺してしまい、心にトラウマを抱えている第九研究室の室長・薪剛役。
生田さんは2010年公開の映画『人間失格』で主演を務めて以降、毎年数本の映画に出演するなど俳優として活躍。
2013年公開の主演映画『脳男』は、全国302スクリーンで公開され、公開初週の土日祝3日間で動員数は22万7,345人、興行収入は3億57万7,800円という好スタートを切り、映画ランキング初登場2位、最終興行収入は約12.7億円を記録。
翌2014年公開の『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』は全国293スクリーンで公開され、初週の土日2日間で動員数は20万9,935人、興行収入は2億8,220万7,700円を記録し、映画ランキング初登場1位を獲得。
さらに、最終興行収入は21.9億円を記録し、同年公開の『相棒 -劇場版III- 巨大密室! 特命係 絶海の孤島へ』や『トリック劇場版 ラストステージ』などの作品を上回り、2014年公開の邦画映画ランキングで14位にランクイン。
また、昨年公開の映画『予告犯』は全国321スクリーン、『グラスホッパー』は全国314スクリーンという大規模で公開され、それぞれ初週の動員数は14万人を超え、興行収入も2億円弱という好スタートを切り、映画ランキング初登場2位となり、ともに興行収入は10億円超えとなっています。
その一方で、6日より公開の『秘密 THE TOP SECRET』は、8日に発表された映画ランキングで初登場6位という微妙なスタートとなっており、動員数も9万6,000人と10万人に惜しくも届かず、興行収入も1億3,100万円となっており、近年公開された生田さん主演の映画と比較して明らかに物足りない数字です。
そして、原作のファンからも映画の内容に対して不満の声が多く、
- 一つひとつのエピソードのオチを知っているのに、いまいち理解できないシーンが多かった
- キャラの性格が改変されている
- ラストシーンがひどすぎる
- 映画は別物だと思って見てください
などといったコメントが寄せられているほか、「映画館に観客が私1人しかいない」、「映画館貸し切り状態」などと、観客が非常に少ないという報告も多く見受けられます。
大手映画情報サイト『映画.com』の注目作ランキングで今作は、累計興行収入が21億円を突破(公開2週目の7日時点)するほどの大ヒットを記録している映画『シン・ゴジラ』を抜いて1位となっているものの、評価は5点満点中2.9点(14日時点)となっており、その他に『Yahoo!映画』でも5点満点中2.46点(同)とかなりの低評価。
レビューを見てみると、原作のファンを中心に厳しいコメントが多数寄せられているため、今後数字は大して伸びないかもしれません。
生田さんは、今年12月23日公開予定の『土竜の唄 香港狂騒曲』、来年2月25日公開予定の『彼らが本気で編むときは、』で主演を務めており、今後も主演作が公開されるのですが、この2作品についてもどのような結果となるのかに注目したいですね。