元『V6』の井ノ原快彦さん主演の刑事ドラマ『特捜9 シーズン5』(テレビ朝日系 水曜21時)が4月からスタートし、『Snow Man』の向井康二さんがレギュラー加入などで話題になっているものの、過去最低の視聴率を記録していることや、視聴者から不満の声が噴出していることをニュースサイト『サイゾーウーマン』が伝えています。
『特捜9』シリーズには、主演の井ノ原快彦さんのほかに、羽田美智子さん、津田寛治さん、吹越満さん、田口浩正さん、山田裕貴さん、原沙知絵さん、中村梅雀さん、中越典子さん、『Travis Japan』の宮近海斗さん等が出演していましたが、シーズン5から新たに向井康二さん、元『乃木坂46』の深川麻衣さんがレギュラー加入しました。
<↓の画像が、『特捜9 シーズン5』レギュラーメンバーの写真>
そして、制作サイドとの衝突により、降板がかねてから噂されていた津田寛治さんは、シーズン5で警視庁捜査一課特別捜査班を離れて、警視庁捜査支援分析センターの副所長に就任し、これによってレギュラーメンバーからは外れ、ゲストとして単発で出演する形となっています。
こうしたメンバーの入れ替えが行われ、注目を集めたシーズン5の初回平均世帯視聴率は12.4%、と、シリーズ過去最低の初回視聴率でした。
その後、第2話は10.9%、第3話は11.0%、第4話は10.9%となっており、2018年放送のシーズン1・第8話で記録したシリーズ最低視聴率11.1%を下回る数字を連発しています。
なお、シーズン5の平均個人視聴率は第1話が6.8%、第2話が6.2%、第3・4話は6.1%となっています。
この低迷ぶりによってサイゾーウーマンは、このまま視聴率が1ケタまで落ちこむことも懸念されているとしています。
また、シーズン5の出演者などを巡って物議を醸しているとし、「『特捜9』シリーズのファンからは、『ジャニーズばっかり出てきてウンザリ』『ジャニーズファンで視聴率を稼ぎたいんだろうけど、ドラマとしてはどんどんつまらなくなってる』『もうジャニオタのためのドラマとしか思えない』『ゲストまでジャニーズであきれた』などと、不満が続出。特に向井演じる三ツ矢は、season4まで警視庁捜査一課の一員だった村瀬健吾(津田寛治)と入れ替わるような形で登場したため、『津田さんのままがよかった』『ジャニーズを入れるために津田さんを降ろしたの?』といった声が寄せられてしまっています」
と、『特捜9』の視聴者から不満の声が噴出しているとしています。
実際にドラマ視聴者の反応を見てみると、
- 特捜班メンバーの関係性が好きなので、村瀬さんや新藤くんの出番が少ない今年は、魅力が半減…
新メンバーの他部署の人も、いつの間にか特捜班の部屋にいたり、キャラも浮いていて、見てるのが辛い - 高尾さんはいてもいい感じだけど、三ツ矢くんがいる必要性を感じないなあ。なぜ、特捜班に無駄に入り浸っているんだ!?ってかんじ
- やっぱり村瀬さんと青柳さんのやり取り見たいし、むらこみも見たい。そして新藤クンと皆さんのやり取りも見たい。
- ジャニーズの人気グループメンバーを使ったら視聴率って上がるもんなの?なんか、他の刑事ドラマに似てきてるのがすごく心配。
- テレ朝の刑事ドラマ、何か変わってきたなぁ。どうしてもコメディ感やらこじらせ感やらを加えたいのでしょうか。しつこいのよ。
どれもこれも、つまらなくなってきた。相棒だけは、その辺りの比率は最高でした。 - あれ?特捜ってこんなドラマだったって感じになってしまった。せっかくのメンバー個性が何もいかされなくてなんだかつまらなくなってきた。
とりあえず来週は村瀬さんが出演するみたいだから一応観るけど、このまま今回の感じじゃちょっと観るのやめちゃうかもなぁ~。
などの声が上がっています。
このように出演者の変更、それによる脚本・演出などの変化に対して、『特捜9』のファンからは不満の声が多く見受けられます。
各テレビ局は現在、スポンサーが求めている49歳以下の視聴者・コア層の視聴率を重要視し、世帯視聴率ではなくコア視聴率を指標にしており、テレビ朝日はゴールデン・プライム帯(19~23時)に放送のドラマの世帯視聴率は他局と比較し高い水準をキープしている一方で、コア視聴率においてはダントツで低い状態が続いています。
それらの理由から、テレビ朝日は1999年から放送の沢口靖子さん主演ドラマ『科捜研の女』シリーズの終了を決定したとの報道もあります。
『特捜9』シリーズに関しても、渡瀬恒彦さんが主演していた前シリーズ『警視庁捜査一課9係』が終了後に、ベテランの監督やプロデューサーを外して制作陣の若返りも図り、これに津田寛治さん等は強く反発して異議を唱えたとされていますが、今期から向井康二さん、深川麻衣さんを新たに投入し、コア視聴率のアップを目指しているものの、現時点ではその効果はみられず、世帯視聴率も下がるという結果になっているようです。
『日刊大衆』によれば、『特捜9 シーズン5』の第1話のコア視聴率は2.4%で、同時間帯放送の裏番組『上田と女が吠える夜』(日本テレビ系)はコア視聴率が4.4%(世帯視聴率7.1%)だったとのことです。
『警視庁捜査一課9係』シリーズから含めて今年で16年、『特捜9』が始まってから4年が経ち、若者から支持されているジャニーズタレント等を投入したところで、コア視聴率が一気に上昇するはずもなく、世帯視聴率も下がっているというのは深刻な問題ですが、これから回を重ねてどういった変化が見られるのか、引き続き注目したいですね。