“タッキー”こと滝沢秀明さん(35)の初主演映画『こどもつかい』(清水崇監督)が17日より公開されているのですが、映画の内容に対して鑑賞者から批判的な声が噴出していることをニュースサイト『サイゾーウーマン』が報じています。
『こどもつかい』は、大ヒットホラー映画『呪怨』などの作品で知られる清水崇監督が脚本・監督を担当している作品で、意外にも映画初主演の滝沢秀明さんは、「こどもつかい」というミステリアスなキャラクターを演じています。
<↓の画像が、滝沢秀明さんが演じている“こどもつかい”>
共演は、Hey! Say! JUMP・有岡大貴さん、門脇麦さん、西田尚美さん、尾上寛之さん、田辺桃子さん、河井青葉さん、須藤温子さん、玄理さん、山中崇さんらとなっています。
ストーリーは、郊外で発生した連続不審死事件を追っていた新聞記者・江崎駿也(有岡大貴さん)が、どの事件でも子供が失踪してから3日後に周囲の大人たちが死んでいること、戻って来た子どもたちが意味不明な歌を口ずさんでいるという共通点に注目する。
そんな駿也と同棲中の恋人で保育士の原田尚美(門脇麦さん)は、勤め先の保育園に通う1人の園児からあることで恨みを買ってしまう。
その後、駿也は園児があの歌を口ずさんでいるのを聞き、尚美にも「こどもの呪い」がかけられた事を悟る。
やがて、駿也と尚美の前にこどもつかい(滝沢秀明さん)が現れ…というストーリー展開になっています。
<17日より公開の映画『こどもつかい』>
- 映画「こどもつかい」予告編(YouTube)
そして、気になる『こどもつかい』の興行成績についてですが、6月17・18日の国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社提供)で1位を獲得したのは、先週に引き続き藤原竜也さん主演の『22年目の告白 私が殺人犯です』(全国328スクリーン、公開2週目)で、観客動員数は18万7000人、興行収入は2億6200万円を記録。
公開から9日間で累計動員数は69万人、興行収入は9億2000万円を突破しています。
次いで2位には、ディズニーの実写映画『美女の野獣』(全国372スクリーン、公開9週目)が再浮上しており、累計興行収入は114億円を突破。
3位には、上戸彩さん主演の『昼顔』(全国312スクリーン、公開2週目)がランクインし、先週2位からワンランクダウンとなりましたが、観客動員数は13万6000人、興行収入は1億9400万円を記録し、累計動員数は74万201人、累計興行収入は9億8,602万9,000円で10億円突破目前となっています。
そんな『昼顔』に次いで4位に初登場したのが『こどもつかい』(全国250スクリーン)で、観客動員数は12万人、興行収入は1億5,000万円を記録しています。
今年に入ってからジャニーズタレントが主演した作品の数字を見てみると、関ジャニ∞・横山裕さんと佐々木蔵之介さんW主演の『破門』(全国302スクリーン)は、公開2日間の観客動員数が8万4,000人、興行収入は1億800万円でした。
元SMAP・木村拓哉さん主演の『無限の住人』(全国331スクリーン)は、で公開され、公開2日間の観客動員数は14万5000人、興行収入は1億8900万円。
Hey! Say! JUMP・伊野尾慧さんと山本美月さんW主演の『ピーチガール』(全国301スクリーン)は、公開2日間の観客動員数が12万人、興行収入は1億4300万円。
KAT-TUN・亀梨和也さん主演の『PとJK』(全国303スクリーン)は、公開2日間の観客動員数は14万1000人、興行収入は1億7300万円。
『こどもつかい』の成績は決して好スタートを切ったとは言えない数字ですが、ジャニーズタレントたちが主演した作品の中ではまずまずの数字で、それほど注目度が高かったということがうかがえます。
しかし、実際に映画を見た人たちからは、
- 『呪怨』が大好きで、ジャパニーズホラーを期待していたのに
- 駄作として飛び抜けている一番の要因が、タッキーの演技のひどさ。Hey!Say!JUMPの子の方が演技うまいってなんなんだ…
- タッキーは目が正直者の目なのでミスキャスト。もっとイカレた目ができる人にするべき
- ストーリーは悪くないが退屈。ホラーと言いながら全くと言っていいほど怖くないので、怖いのが苦手な人でも余裕。全体的にイマイチな作品。
- 今の社会背景も入っているが、内容が収まりきれていない場面が飛びすぎているし、この人形は何故こうしたのか?トミーとの関係、村の内容が薄すぎる。
- ありきたりで無いホラーを目指した意欲作と思いたい。が、中途半端な感が否めない。
- 色々と中途半端。ホラーにミステリ-要素をプラスというと、真っ先にリングが頭に浮かびます。そして本作は、正直劣化リング
- 映画の方針がふらついていた残念作。ホラーなのかファンタジーなのか作品の方向性が分からない映画だった.設定+謎解きは定番であまりにも陳腐すぎるとも言えるし,人形の芝居は贔屓目に見て学芸会+α.ホラーとしての怖さは後半に行くに従ってコメディと化して怖さが無くなっていく
などの厳しいコメントが寄せられています。
しかし、その一方では、
- ホラー映画というよりは、ダークファンタジーとして楽しめました
- 異色作でかなり楽しめた。音響や視覚で恐怖だけを突き詰めたホラー作品ではなく、人間の闇の部分や哀れな部分をえぐったようなドラマが裏にしっかりあって、ノスタルジックな次元の移動が、一時はまってDVDで観まくった横溝正史シリーズを思い出させた。
- 怖い場面もあればなんか不思議と笑いの場面もあり、悲しい場面もあったりでとてもいい映画。この映画は最近親のDVが増えてるからなのか、自分の子供に対してのDVを防ぐ忠告映画みたいな感じだなと思った
- また見たくなる怖さ。ホラー映画は苦手で見たことは無いのですが『こどもつかい』は見終わった後に、また見たくなる不思議な感覚に囚われてます。
などと、ホラー作品が苦手な人でも観られる作品として評価する声もあります。
なお、映画の情報・レビューサイト『Yahoo!映画』で評価を見てみると、23日22時の時点でユーザーレビューの評価は【5点満点中3.34点】、『映画.com』では【5点満点中2.7点】となっています。
『こどもつかい』で主演を務めている滝沢秀明さんは、しばらくドラマや映画への出演が無く、役者としての活動は自身が主演と演出を手掛けている舞台『滝沢歌舞伎』がメインになっていたものの、昨年7月期放送のドラマ『せいせいするほど、愛してる』(TBS系)で久しぶりに民放の連ドラに出演しました。
そして、『こどもつかい』で17年ぶりに映画出演を果たすなど、舞台以外での活動が増えてきており、主演作が微妙な結果になるのは避けたいところですが、今後どこまで数字を伸ばすことが出来るのかに注目したいところですね。