嵐・櫻井翔がジャニー喜多川から性被害告発騒動を語る。ネットで賛否両論、藤島ジュリー景子の謝罪から1ヶ月近く経ち…

嵐・櫻井翔さん(41)が5日、月曜キャスターを務める報道番組『news zero』（日本テレビ系）に出演し、ジャニー喜多川さんの性加害問題に初言及しました。

番組では、元ジャニーズJr.の3人が児童虐待防止法の改正を求めて、約4万人の署名を与野党6党に提出したことを伝えた後に櫻井翔さんが、「この件について、自分の言葉でお伝えできればと思います。今回の件ですが、私には2つの側面があると思います」と切り出し、ジャニー喜多川さんの性加害を巡る問題を語りました。

櫻井翔さんは“2つの側面”について、「1つは、問題の責任が問われている事務所に所属しているということ。もう1つは、大きな意味では自分は被害者側に見られうる立場に置かれているということ。私にとって、この2つの側面を踏まえますと、コメントをすることは難しいと考えていました。」と語り、この件に言及するのが遅れた理由を説明しています。

そして、「今もまだどの立場でどうお話できるのか難しいのですが」とした上で、「お伝えしたいことの1つは、臆測で傷つく人たちがいるということです。かつて同じジャニーズJrとして時間を共にしてきた大切な仲間の中には……すでにこの世界とは全く違うところで新しい人生を歩んでいる人たちがたくさんいます。そういう人たちも含めてあらぬ臆測を呼び、今回の問題の対象になってしまうことは、何よりも避けなくてはいけない、避けたいと。そこを考える中で、私自身、発言すること自体がまた臆測を呼び、広げ、無関係な人々まで傷つけることにつながるのではないかということを恐れています」と、目に涙を浮かべながら自身の思いを語りました。

続けて、「だからこそ、ジャニーズ事務所は話したくない人の口を無理やり開かせることなく、しっかりとプライバシーを保護した上で、どのようなことが起こっていたのかを調査してほしい。そして、被害を訴える方々、並びに本日提出された署名をしたみなさんの思いを重く受け止め、二度とこのような不祥事が起こらない体制を整えなければならないと思います。あらゆる性加害は絶対に許してはならないし、絶対に起こしてはならないと考えています」と、ジャニーズ事務所に対する要望も語りました。

こうした櫻井翔さんの訴えを受けてネット上では、

• 言ってることは正しいけど、遅い 今更だよね
• なんかフラッシュバックしてそうだったな
• なんで泣くのかな。随分前から問題になってたの知ってただろうに…
• 性被害者が傷つくから憶測報道やめろ！これで問題も隠せるんだからうまい仕組みだよな
• ハッキリ言えや 泣いたら済むのかよ 自己保身だろこれ キャスターならハッキリ言えや
• 涙を滲ませる時点で桜井はキャスターの仕事を果たせているのか？中丸は客観的にシューイチで伝えてたな
• 被害者がいることは事実だと思っているのかどうか、事務所在籍者と名乗りながら、そこに触れないのはすり替えでしかない
• 自分が関わることはこんな感じでなあなあにして、他のニュース報道できるの？
  そもそもメディアは犯罪者に忖度した報道をしてたのか追求しないと意味ないよね
• この人は何にも悪くないし、どちらかといえば被害者だろうに
• 皆が皆、話さなくていいと思う。櫻井くんは真摯に話してるなと思ったよ。
  マッチみたいにジャニーズから離れたからって、皆知ってんだから話せよ？てのが１番人任せでイライラする。
• 誰々が性加害受けてるんじゃないかと憶測で語るのはNGだろ。告発してる人間が大勢いるんだから、そこらへんにちゃんと対応していけばいい。トップの知らなかった発言だけではダメ。

などの声が上がっています。

藤島ジュリー景子社長がジャニー喜多川さんの性加害問題に対して、謝罪動画などを公式サイトで公開したのが5月14日で、翌日には『news zero』でこの件について取り上げました。

しかし、そのシーンでは櫻井翔さんがスタジオから姿を消し、メインキャスターの有働由美子アナウンサーが「この件については、番組で話し合って私が話します」として、「被害者のケアを最優先にしてほしい」「ファンや私たちが迷いなく夢を見続けられるようにしてほしい」「プライバシーを守ったうえで、情報をオープンにする社会的責任を果たしていくべき」などと語りました。

• 5月15日放送『news zero』の有働由美子アナのコメント動画（Twitter）

その後、同21日には『サンデーLIVE！！』（テレビ朝日系）で現役最年長の少年隊・東山紀之さんがコメント、28日に『シューイチ』（日本テレビ系）でKAT-TUN・中丸雄一さんが性加害問題と、今後の事務所の対応について語りました。

情報・報道番組に出演のジャニーズタレントたちもこの件に言及する中で、櫻井翔さんはコメントをしなかったことで“キャスター失格”などと批判され、今回の初言及に対しても今さら遅いといった声や、ジャニー喜多川さんの性加害についての具体的な言及などもなく、被害者に寄り添い配慮する言葉もなかったとして、不十分な内容としてネットでは物議を醸しています。

ただ、週刊誌『週刊文春』の取材によれば、櫻井翔さんや中丸雄一さんは性加害の調査にあたり、第三者委員会の設置などが必要だと訴えていたといい、それは最終的に内部で反対意見が上がったことで見送られたものの、櫻井さんは所属タレントの被害状況などもキッチリと調査した上で、再発防止の対策をしていくことが重要との考えだったようです。

今回番組でも、ジャニーズ事務所に対してプライバシーに配慮した上での調査を求めていますが、事務所側がしっかりと対応を行い、これ以上所属タレントに批判の矛先が向かないようにしてほしいものです。