2021年から活動休止中の『嵐』がメンバー5人の連名で、10日午前5時5分にファンクラブ会員向けメールで新会社設立を発表してから1日経ち、会社名が『株式会社嵐』であることや業務内容、誰が社長を務めているのかなどが明らかとなり注目を集めています。
スポーツ紙などの報道によると、新会社『株式会社嵐』は3月25日に設立され、代表取締役を務めているのは、櫻井翔さんと同じく慶應義塾大学経済学部出身で、NHKの番組制作会社『NHKエンタープライズ』を経て、映画会社『スターサンズ』やエージェント会社『CRG』の代表も務めている映画プロデューサー・弁護士の四宮隆史さん(しのみや・たかし)としています。
<↓の画像が、株式会社嵐の社長・四宮隆史さんの写真>
登記簿掲載の事業目的には、「芸能プロダクションの経営」や「芸能タレントのファンクラブ会員登録及び管理に関するシステムの企画、開発、保守及び管理」に加えて、「アイドル養成」も含まれているといい、『スポーツニッポン』が関係者に取材したところ、「嵐のメンバーには新人アイドルの発掘や育成も手がけたいという思いがある」
とのことです。
四宮隆史さんは週刊誌『女性自身』の取材に対して、株式会社嵐の社長に就任した経緯について、「メンバー5人がSTARTO社と話すにあたってサポートをさせていただき、その過程で取締役就任を依頼された、という経緯です」
と説明しています。
また、『スポーツ報知』の取材に対して嵐の今後については、「活動再開の時期は決まっていません。タイミングが来たら、メンバーから発表すると思います」
と回答しています。
株式会社嵐は、旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)や10日に本格始動した『STARTO ENTERTAINMENT』とは全くの別会社で、芸能リポーター・駒井千佳子さんの取材によると、STARTO社とは「エージェント契約」を結んでいるとのことです。
駒井千佳子さんはさらに、「STARTO社というのは、今度はエージェント契約、デビューしてるグループは大体エージェント契約ということになるが、個人でエージェント契約をして、グループとしては所属マネジメント契約というところがほとんどだそう。嵐に関しては、会社として一つ独立します。独自な形をとってSTARTO社とはグループとしてエージェント契約をしていくということ。」
と語り、STARTO社とマネージメント契約を結んでいるグループもあるとしています。
さらに『サンケイスポーツ』は関係者の証言として、「現時点で決まっている活動はないが、11月に事務所が東京ドームを押さえており、5人の思いが一致すればライブを行う可能性はある」
と伝えています。
10日に、STARTO社を通じて個人の仕事依頼や問い合わせ窓口用の公式サイト開設も発表した櫻井翔さんは、月曜キャスターを務める報道番組『news zero』(日本テレビ系)にコメントを寄せ、個人サイトを開設した理由については、「アーティスト自身が契約の主体となるのがエージェント契約です。その新しい道筋を、よりわかりやすく表現すべき立場にあると思い、個人的に準備を進めてきました。グループとしても、櫻井個人としても、これまで以上に主体性をもって仕事と向き合っていきたいと思います」
と説明しました。
なお、昨年10月に旧ジャニーズ事務所から独立し、個人事務所『オフィスにの』を設立した二宮和也さんは、嵐のメンバーとしてSTARTO社とエージェント契約を結んでいますが、他の4人とは違い個人では同社と契約しておらず、今後もSTARTO社に頼ることなく、引き続き個人活動は独自に仕事を請け負っていくようです。
そして、嵐の新会社の一部詳細が明らかとなりネット上では、
- 使われる側から使う側へシフトチェンジ。今までのノウハウを活かして新しいアイドルも育てられる。裏の事情はファンには関係ない。ただ期待のみ。
- 嵐のファンであればあるほど、今回の会社設立=活動再開ではないことは理解していると思う。もちろん心待ちにはしてるけど。
- 新会社を作ったところで、自分たちの作品をジャニーズから譲渡されて運営していくわけじゃないし、二宮の個人会社はこの会社から請負してタレントを派遣する感じ? なんだか色々介在させて、霞を掛けているように見える
- 嵐はちゃんと外部から代表を呼んだんだ しかも弁護士さん こういう外側もしっかりさせてること、ここまでこういう話ができているところは嵐らしいと思った
何かスタートエンターテイメントやSMILE-UP.と揉めたときも、動きやすいしね - 会社設立に裏でジュリー氏が関わって、資本を出していたりすると、文春あたり恰好の餌食になる。
いわゆるTOKIOのパターンを今やると、総バッシング状態。そうなると、25周年どころじゃなくなる。そうならないこと祈るばかり。
などの声が上がっています。
株式会社嵐の社長に就任した四宮隆史さんは、非常にマルチな分野で活動している方で、プロデューサーとしてはこれまでに、二階堂ふみさん主演の映画『ほとりの朔子』、菅田将暉さん主演の『あゝ、荒野』などの製作に携わり、代表を務めるエージェント会社『CRG』には、木村拓哉さん主演の『HERO』シリーズ、福山雅治さん主演の『ガリレオ』シリーズ等で脚本を手掛けている人気脚本家・福田靖さんらが所属しています。
また、2003年には弁護士登録し、5大法律事務所の1つ『TMI総合法律事務所』を経て独立し、2010年に『E&R総合法律会計事務所』を設立、エンタメ業界に精通している方だけに、エンタメ関係の権利保護にも力を入れています。
現時点ではまだ嵐の今後の活動内容は一切明らかになっておらず、デビュー25周年を迎える11月にグループ活動を再開するのか否かは不明ながら、今後予想される様々な活動にあたって、四宮隆史さんは非常に心強い味方だと感じます。
二宮和也さんの独立などもあって権利関係はかなり複雑な状態となっていますが、エンタメ業界に詳しい弁護士でもある四宮隆史さんを社長に据え、今後様々な問題をクリアして多くのファンが喜ぶような活動を展開してくれることに期待したいです。