嵐・松本潤さんと女優・有村架純さんが共演の映画『ナラタージュ』(行定勲監督)が7日より公開され、初週の土日2日間(7・8日)の興行成績が10日に発表されたのですが、期待を下回る厳しいスタートになっているとニュースサイト『サイゾーウーマン』が報じています。
10日に発表された国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社提供)によると、初登場1位を獲得したのはビートたけしさんが主演・監督を務めるバイオレンス映画『アウトレイジ 最終章』(R15+指定 15歳未満の入場・鑑賞禁止)でした。
オープニング2日間の興行成績(全国287スクリーン)は、観客動員数25万人、興行収入3億5200万円を記録し、2012年公開の前作『アウトレイジ ビヨンド』(最終興行収入14.5億円)を上回る好スタートを切っています。
次いで2位にランクインしたのが松本潤さん主演の『ナラタージュ』で、オープニング2日間の興行成績(全国289スクリーン)は、観客動員数が15万3000人、興行収入は2億1600万円でした。
<7日から公開がスタートした映画『ナラタージュ』>
ちなみに、松本潤さんが4年前の2013年10月に主演した映画『陽だまりの彼女』では、女優・上野樹里さんと共演しており、公開2日間の興行成績(全国304スクリオーン)は観客動員数が20万8,028人、興行収入は2億7240万5650円、最終興行収入は17.9億円を記録しています。
<2013年公開の映画『陽だまりの彼女』>
松本潤さんにとっては4年ぶりの映画主演で、一方のヒロイン・有村架純さんは9月末に終了したNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』で主演し、現在大きな注目を集めているだけに、『ナラタージュ』の数字は決して悪いものではありませんが少し寂しく感じます。
数字が落ちた大きな理由として挙げられているのは、昨年末に週刊誌『週刊文春』がスクープした松本潤さんの二股熱愛スキャンダルで、この報道によって井上真央さんとの交際を続けながら、セクシー女優・葵つかささんとも約4年にわたって男女の関係にあると報じられ、松本さんの硬派なイメージが完全崩壊してしまいました。
そして、この二股スキャンダルを経て、7日から公開が始まった『ナラタージュ』に対する世間の反応についてですが、
- 役者だけじゃなく、映像美、音、回想の入れ方が良かった
- 単なる純愛映画ではなく何度も見たくなる作品
- 見終わった後になんとも言えない感情が残るけど、感傷に浸れる映画で嫌いじゃない
- 松潤の静かな葉山役が意外と良かった
など、作品の内容などを評価する声が上がる一方で、
- あまり伝わってくるものもなかったし、中途半端な感じ
- 眠たくなるほどゆっくりな展開で、内容が薄い。ワースト作品に入る。役者が悪いわけではないけど、残念
- 松潤が気持ち悪いだけで、冗長な映画だった
- 原作好きからしたら、なぜジャニーズを起用した……という怒りに近い気持ち。ただ無念で仕方ない
- 脚本は良い部分がほとんど見当たらない駄作
などと厳しい声も上がっており、賛否両論となっています。
映画のレビュー・情報サイト『Yahoo!映画』と『映画.com』でのレビューを見ると、11日15時の時点で共にユーザーレビューの平均点数は【3.5点(5点満点中)】となっており、作品自体の評価はそこまで低いわけではありません。
『映画.com』の発表によると、『ナラタージュ』の初日アンケートの客層男女比は男性5:女性95、年齢は10~50代と幅広く集客しているそうで、『ナラタージュ』で松本潤さんは激しく濃厚なベッドシーンにも挑戦しており、これが前面に押し出されていたことから女性ファンが敬遠してしまった可能性もあります。
もし、葵つかささんとのスキャンダルがスクープされていなければ、初週に3億円超えも狙えただけに残念ですね。
7月には、嵐のリーダー・大野智さんの主演映画『忍びの国』(中村義洋監督)が全国333スクリーンで公開され、公開2日間で観客動員数は40万4500人、興行収入は4億8500万円を記録し、公開から約1ヶ月半で累計興行収入は23億円を突破するヒットとなっていました。
それに比べて『ナラタージュ』の数字は寂しいもので、現時点で目標となる最終興行収入は15億円となってはいるのですが、まだ公開がスタートしたばかりということから、今後どこまで数字を伸ばしていくのか引き続き注目したいところです。