ジャニー喜多川さんの性加害問題で大揺れのジャニーズ事務所が、タレントのマネージメントをメインとした新会社を設立し、少年隊・東山紀之さんが社長、元V6・井ノ原快彦さんが副社長を務めるとの情報を『サンケイスポーツ』(サンスポ)が新たに伝えています。
また、ニュースサイト『ピンズバNEWS(双葉社)』によると、約40年にわたってジャニーズ事務所の宣伝業務などを担当し、メディアに対して圧を掛けて所属タレント等のスキャンダルの揉み消しなどをしていた最古参幹部であり、「ジャニーズを最も知る人物」と言われる白波瀬傑前副社長は今回の会見も欠席する見込みといいます。
ジャニーズ事務所は9月7日の会見で、5日付で藤島ジュリー景子前社長と長年に渡り事務所で広報を担当していた白波瀬傑前副社長(しらはせ・すぐる)が辞任、東山紀之さんが新社長に就任し、年内をもってタレント業を引退することを表明しました。
会見には、ジャニーズJr.の育成・プロデュースを手掛ける子会社『ジャニーズアイランド』の社長を務める井ノ原快彦さんも同席し、この時点で井ノ原さんがジャニーズ事務所の副社長に就任するのではとも囁かれていましたが明言は避け、今後の新体制については10月に発表するとしていました。
サンスポが関係者に取材したところ、ジャニーズ事務所は新会社設立にあたり、経営に詳しい音楽業界関係者を社長に据えようと数人にオファーしたものの合意が得られず、最終的に東山紀之さんを社長、井ノ原快彦さんを副社長に据えた新会社を設立する形で話がまとまったといいます。
現在のジャニーズ事務所とは別に設立する新会社は、「マネジメント事業がメインで、そこに全所属タレントや社員を移籍させ、現在の事務所は被害者の“補償会社”として存続する予定。所属タレントには新体制の方針をすでに伝えている」
としています。
10月2日14時から行う新体制の発表会見には、東山紀之さん、井ノ原快彦さん、現在もジャニーズ事務所の代表取締役を務める藤島ジュリー景子前社長が登壇し、ジャニーズ事務所の社名変更や新体制、ジュリー前社長が保有する株式の扱い等について説明を行うといいます。
一方で白波瀬傑前副社長は今回の会見も欠席する見込みとされ、副社長を引責辞任後に雲隠れを続けていることに対して性加害の被害者や、世間からも非難の声が相次いでいます。
<↓の画像は、白波瀬傑前副社長の写真>
業界関係者等の間で“シイさん”の愛称で親しまれていた白波瀬傑前副社長は、ジャニーズ事務所がかつて業務提携関係にあった『渡辺プロダクション』を経て、1975年にジャニーズ事務所に入社し、1980年代前半からメリー喜多川元副社長・名誉会長から指示を受けて宣伝業務を担当、対芸能マスコミに対して大いに力を発揮し、所属タレントのスキャンダルを週刊誌などに掴まれた際には交渉役を務め、スキャンダルの揉み消しなども行っていました。
また、ジャニー喜多川さんの性加害問題を報じた週刊誌『週刊文春』と2001年に裁判沙汰になった際に証言台にも立った重要人物で、1996年には取締役に就任した最古参の幹部でありながら、ジャニーさんの性加害は目の当たりにしたこともなく、噂レベルの話で全く信じていなかったとして、調査をすることなく放置し続けていました。
そんな白波瀬傑前副社長にもヒアリングを実施した再発防止特別チームの報告書には、「少なくとも週刊文春によりジャニー氏による性加害の事実が報道された以降、それぞれジャニー氏に対する監視・監督義務を全く果たさなかったことが、ジャニー氏による性加害の継続を許す大きな要因になったと考えられる」
と指摘されています。
そして、この問題の責任を取る形で、藤島ジュリー景子前社長と共に副社長を引責辞任し、会見にも出席せずに雲隠れしていることも問題視されています。
東山紀之さんは7日の会見で、白波瀬傑前社長の不在を指摘されると「もう退任しているからです」と答えていたのですが、ピンズバNEWSによると、現在も藤島ジュリー景子社長が代表を務めている関連会社『ジャニーズ・エンタテイメント』の取締役として名を連ね、ジャニーズ事務所と現在も繋がっている状態といいます。
白波瀬傑前副社長はジャニーズの番頭的存在で、マスコミ対応で大きな力を発揮してきた重要人物ということもあり、「数ヶ月ほどで白波瀬さんがやってきた仕事は引き継げるものではないとも言われています。ジャニー氏との長い関係性、そしてすべての情報統制を担ってきた白波瀬さんは、まさに“ジャニーズの裏ボス”のような存在。いずれは関連会社からも離れていくのでしょうが、結果的には今後ももうしばらくはジャニーズ事務所に関わっていくことになるはず」
と、芸能プロダクション関係者は語っています。
実際のところはどうなるかはまだ分かりませんが、今後もジャニーズ事務所に関わっていくのであれば10月2日の会見に出てきて、様々な問題に対する説明や謝罪をキッチリと行う必要がありますね。
小学生だった約70年前に、ジャニー喜多川さんから繰り返し性加害を受けたと告発している俳優・服部吉次さん(78)は、白波瀬傑前副社長が会見に出席したかったことに対してブチギレ激怒し「出てこい。出せ。」と強く訴えており、白波瀬前社長にも大きな責任があるだけに誠意ある対応を見せるべきだと思いますが、このまま雲隠れを続けるつもりなのでしょうか…。