NHKの稲葉延雄会長が27日の定例会見で、ジャニーズタレントの今後の番組起用について言及し、今年の大晦日放送の『第74回NHK紅白歌合戦』への起用は現時点でゼロだと明言しました。
NHKは今後、27日までに番組出演契約を結んだジャニーズタレントのみ起用し、新規に出演オファーはしないとしています。
ジャニーズ事務所が今後、ジャニー喜多川さんの性加害の被害者への補償、再発防止対策をしっかり実行していることが確認できるまで続ける姿勢で、紅白の出場者が例年発表される11月中旬よりも前に行われなかった場合には、今年はジャニーズゼロ紅白になります。
この発表に対してジャニーズファンからは不満、怒りの声が上がるなど波紋を広げる中で、28日発売の週刊誌『週刊文春』は、ジャニーズの紅白出場がさらに遠のきそうな新たな爆弾を投下し、新社長である少年隊・東山紀之さんの男性マネージャーがジャニーズタレントへのセクハラ問題で退職していたことを報じています。
週刊文春の取材に対してジャニーズ事務所の関係者が、「9月15日付でベテランマネジャーのZ氏が極秘で諭旨退職しています」「Z氏は約30年在籍したベテラン男性マネジャー。入社前は、光GENJIの大沢樹生の追っかけをやっていた。入社してからは少年隊、V6などを担当し、最近は坂本昌行、岡本圭人、屋良朝幸など、舞台で活躍するタレントのチーフマネを務めていました」
と、東山紀之さんのマネージャーがジャニーズ事務所を辞めたことを明らかにしています。
東山紀之さんの元マネージャーの人柄については、「東山担当として10年は付いていたはず。東山さんは細かくてスタッフに厳しい人なんですが、Z氏のことは“アウチ”と呼んで可愛がっていた。顔立ち、身なりも整っていて、言葉遣いも柔和な人です」
と、見た目も良くて仕事もできる敏腕マネージャーだったとしています。
そんなZ氏がジャニーズタレントにセクハラ行為をしていたことが判明し、Z氏が事実関係を認めたことからジャニーズ事務所はZ氏に退職を勧告、それを受け入れて退職届を提出して事務所を去るというクビ同然の諭旨退職だったそうです。
週刊文春によると、同誌がジャニーズ事務所社員による性加害について取材を進める中でも、容疑者の1人としてZ氏の名前が浮上していたといい、Z氏を知るジャニーズ事務所の元マネージャーは、「Z氏は若いスタッフに『ヨッ』と股間をタッチしていた。挨拶みたいなニュアンスだし、ジャニーズ自体が体育会系的なノリがあったので、そこまでおかしいとは思わなかった」
と語っています。
週刊文春はZ氏本人に電話取材を行い、諭旨退職は事実なのか問うと、「いいえ、違います」「個人的なことなので申し訳ありません。僕から何も話すことはないので、お電話も申し訳ありません。」と言って電話を切り、真相を明らかにしなかったといいます。
一方のジャニーズ事務所側も、「一般従業員の名誉・プライバシーに係る事項につき、個別の回答は控えさせていただきます。なお、弊社従業員の懲罰等につきましては関係法令及び就業規則等に従って厳正に対処しております」
と回答したといいます。
そして、新社長・東山紀之さんの側近だった元マネージャーにも性加害疑惑が浮上していることに対してネット上では、
- 会社全体がセクハラ体質
- 性加害の総本山みたいな会社
- 下半身を触るって男子校あるあるだね 男はいくつになってもガキ
- 同性愛者じゃないとここのマネージャー務まらないのかも
- 大沢樹生の追っかけって女かと思ったら男なのね、、、。ジャニーズにはジャニさんと同じ嗜好の男性も多く集まってきてたんだね、、、。被害者は更に増えるんだろうな。
- マネージャとかも未成年にやってたってリークあったのに、なんで警察や検察は動かないんだ メディアも報じろよ
- あとはジャニタレにもいるか調査が必要 それがあって初めてタレントに罪はないとなる
自分はこういった組織と隠蔽体質、強固な上下関係からすればなかったと思えません
などの声が上がっています。
マネージャー等もジャニー喜多川さんの性加害を把握、関与していたとの話は週刊文春がかねてから報じており、ジャニーズ事務所が設置した外部専門家による再発防止特別チームも調査報告書の中で、「ジャニー氏以外にも、ジャニーズ事務所の社員による性加害があることが確認された。」と詳細には触れていないものの、社員も性加害に関与していたことを明らかにしていました。
その中に東山紀之さんの元マネージャーも含まれていたというのは少々驚きですし、東山さんもそうした問題行為を把握していたのか否か、この件についてもしっかりと説明をする必要があるのではないかと思います。
なお、東山紀之さんの担当マネージャーが最近ジャニーズ事務所を辞めたとの話は『フライデー』も伝えており、その人物はかつて東山紀之さんだけでなく、元“ジャニーズの長男”である近藤真彦さんや『V6』などのマネージャーもしていて、仕事の評価は高かったそうです。
ただ、「どことなく“中性的”な感じの人で、ときより空気を読めない“痛い”発言をすることがあった」とテレビ局関係者は語り、芸能プロダクション関係者は、Z氏がジャニーズを辞めた理由についてハラスメント疑惑だったと証言していました。
こうしてジャニー喜多川さんが亡くなって以降も、マネージャー等による所属タレントにセクハラが行われていたことが判明し、事務所全体で性に対する認識が世間一般と比べて大きなズレが生じていたのではないか、過去には東山紀之さんが暴露本でセクハラを告発されていましたが、他のタレントの中にも加害者がいるのではないかなど様々な疑いの目が向けられてしまっています。
そうした状況の中で、今後どのような再発防止対策を講じていくのか、10月2日会見でどのような説明をするのか見ものですね。