ジャニーズ事務所の幹部候補とも言われる少年隊の“ヒガシ”こと東山紀之さん(ひがしやま・のりゆき 52歳)の出演番組が、ここ最近は不発続きで立場が無くなっていると『日刊ゲンダイ』が報じています。
東山紀之さんは、推理作家・森村誠一さん原作の人気シリーズ『棟居(むねすえ)刑事』のテレビ朝日版で2005年から主演(1996~2000年は佐藤浩市さん)しており、17日21時から11作目『棟居刑事の黒い絆』が放送されたのですが、平均視聴率が9.4%(関東地区)と初の1ケタ台だったことが明らかになりました。
東山紀之さん主演の『棟居刑事』シリーズは人気が高く、2005年1月放送の1作目は13.6%、2008年11月放送の3作目は15.1%、2011年7月の5作目は16.1%、2012年11月の6作目は15.0%、2014年2月の7作目は14.9%を記録し、その後も2ケタをキープし続け、2017年9月の10作目も11.9%を記録しています。
『日刊ゲンダイ』によれば、東山紀之さんが主演で2015年7月期から毎年放送の『刑事7人』シリーズ(テレビ朝日系 水曜21時)の後番組候補として、『棟居刑事』シリーズは注目されていたといいます。
その理由について事情通は、「『刑事7人』は2015年から4回、シリーズ放送されてきたが、最近は目に見えて数字が落ちていたんです。今回、『棟居刑事』が数字を取ればゴールデン・プライム帯(19~23時)への昇格が内定するはずだった」
と語っています。
<↓の画像は、東山紀之さん主演『刑事7人』シリーズの写真>
テレ朝が、レギュラー放送候補をスペシャルドラマとして試験的に放送するのは常套(じょうとう)戦略といい、水谷豊さん主演の『相棒』シリーズなどは2時間ドラマとして何度か放送後に連ドラ化しています。
テレ朝の水曜21時枠は毎年、10月から翌年3月の2クールは『相棒』の放送で固定され、4~9月までの2クールは別の作品が放送されており、前出の事情通は、「この枠には目の肥えた刑事ドラマファンが固定客として付いているので、常に厳しいジャッジがなされるわけです。『刑事7人』はまさに当落線上で、テコ入れはマスト案件だったんです」
と明かしています。
しかし、『棟居刑事』が初めて視聴率が1ケタとなり、テレ朝の上層部以上に落ち込んでいるのが東山紀之さんだといいます。
関係者はその理由について、「近藤真彦に次ぐ“ジャニーズナンバー2”といわれた東山はいま追い込まれている。東山は他のジャニタレのお手本となるべく範を示そうとしている。
と語っています。
『刑事7人』は主演の東山をはじめ、高嶋政宏、倉科カナ、塚本高史、吉田鋼太郎、北大路欣也ら実力派揃いのキャスト陣が出演している。仮にこのままレギュラーが続いても東山一人の力だとは評価されない。もちろんテレビ界で胸を張って東山の代表作と言う人もいないはずです。
しかし、『棟居刑事』シリーズは文字通り東山の役名がタイトルされた主演作。『棟居刑事』がGP帯でレギュラー化されることが東山にも、ジャニーズにとっても大事なことなんです」
また、東山紀之さんがメインキャスターで2017年10月からスタートした情報・報道番組『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系 日曜午前5時50分)も、番組開始当初から視聴率が今ひとつの状況にあると指摘しているのですが、これに対してネット上では、
- 演技上手くないからね。わざとらしいんだよ。
- テレ朝の刑事ドラマ好きだけど、何故か東山の『刑事7人』は観ない。
- 刑事7人も初期は面白かったんですけどね。前回のクール分は正直あまり良くなかった。
- 少なくとも日曜日の番組は終わらせて、元の番組に戻した方が良い
- 東山さんも“なにをやってもヒガシ”なんだよねぇ…
- ヒガシはキャラが薄い。代表作も思い浮かばない。いまだにストイックに腹筋を鍛えているイメージしかない。
- 東山さんは感情が感じられずロボットっぽい。人間味がないのがダメなんでしょう。
それと題名のない音楽界を移動させ、戦隊シリーズプリキュアの時間変更もアンチを生んだと思う。
ジャニーズのごり押し感も嫌悪感を生んでいる。 - 東山さんの演技は、どんな人物を演じても、血が通っていないというか、人の情というものが感じられない。
子供の頃、貧しくて食べる物がなく、隣の韓国人の家で食べさせてもらっていたという経験そして今の年齢からすれば、もっと味のある演技ができても良いと思うけど。
永遠に美しい東山さんを演じていたいのかな。
などと厳しいコメントが多数寄せられています。
『日刊ゲンダイ』は、『刑事7人』シリーズの視聴率が低迷していることによって、『棟居刑事』シリーズがレギュラー候補として注目されていたとしているのですが、『刑事7人』の数字を見てみると、2015年の第1シリーズは全話の期間平均視聴率が9.6%、2016年の第2シリーズは10.3%、2017年の第3シリーズは11.3%、昨年放送の第4シリーズは11.8%でした。
このように数字は右肩上がりになっており、『棟居刑事』シリーズはすでに15年近くも2時間ドラマとして放送されているため、今さらレギュラー化の話が出ているというのは信じ難い部分がありますね。
一方で『棟居刑事』シリーズの視聴率が近年下がり始めていることや、『サンデーLIVE!!』の視聴率が微妙というのは事実で、『サンデーLIVE!!』は平均視聴率が4~5%台で推移しているほか、ネット上では東山さんは番組に必要ないという不要論も出る事態となっていました。
<↓の画像は、東山紀之さん出演『サンデーLIVE!!』の写真>
しかし、週刊誌『週刊女性』が昨年10月に報じていた記事によれば、テレ朝の早河洋会長は東山紀之さんを高く評価しているといい、東山さんを『サンデーLIVE!!』のメインキャスターに抜擢したのは早川会長で、「ドラマで人気なのだから、ニュースの司会にもピッタリだろう」として抜擢したため、「視聴率がふるわなくても最低4~5年は続けるという“密約”があると言われています」とテレビ局関係者は語っています。
そのため、いくら数字が微妙でも東山紀之さんのポジションは今後も確保され、ジャニーズ事務所内での立場が無くなるといったことはないのかもしれませんが、世間からは厳しい声が多く上がっているので、これからこのギャップを埋めていくことが必要なのかもしれないですね。