21日放送の情報・報道番組『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系)で、メインキャスターを務める少年隊・東山紀之さん(56)がジャニー喜多川さんの性加害問題に初言及し、この問題を謝罪した上で事務所名を変更する可能性も明らかにしました。
今日放送の番組で初めてジャニー喜多川さんの性加害問題を取り上げ、14日に公開された藤島ジュリー景子社長の謝罪動画をオンエアしたほか、16日に立憲民主党が国会で開いた「性被害・児童虐待ヒアリング」に、元ジャニーズJr.の岡本カウアンさんと橋田康さんを招き、それぞれが「僕たちのような被害者を生まないための法整備が必要」「芸能界の事務所としてトップを走り続けてきた会社。(改善に向けた)道しるべを示してもらえたら」などと訴えたことを伝えました。
VTRが明けた後に、東山紀之さんがジャニー喜多川さんの性加害問題に言及し、「事務所より喜多川氏に関する公式見解が出されましたので、私自身の考えを伝えさせていただきます。この件に関しましては、最年長である私が最初に口を開くべきだと思い、後輩たちには極力待ってもらいました。彼らの心遣いに感謝します。」
と語りました。
元ジャニーズJr.たちの訴えについては、「喜多川氏に対する元ジュニアたちの勇気ある告白は、真摯に受け止めなければなりません。実際に被害を訴えられていることは本当に切実で、残念でなりません。未成年に与えた心の傷、人生への影響は計り知れません。」
としています。
続けて、「事務所から再発防止策が出されましたが、我々もどのような未来を迎えるべきなのか、現在在籍しているタレントはどうすべきなのか、告発された皆さんにどう対処するべきなのか、そもそも“ジャニーズという名前を存続させるべきなのか”を含め、外部の方と共に全てを新しくし、透明性をもってこの問題に取り組んでいかなければならないと思っています。」
と、事務所名の変更も視野に入れる考えを明らかにしています。
最後に、「心を痛めた全ての方々、本当に申し訳ありませんでした。今後は今いる皆とともに、安心して応援していただけるよう、一丸となって全力を尽くして参ります。日曜の朝にこのような話をしてしまい、重ね重ねお詫びを申し上げます」
と謝罪しました。
そして、東山紀之さんの発言を受けてネット上では、
- 当たり障りのないコメント。東山さんの世代ならもっと過激なことやらされてそうなのに
- 東山さんは知っていたのか、知らなかったのか それを言わなければまるで他人事
- 被害者の所属タレントがなんで謝罪してるんだ?そこからしておかしい
- 社長が記者入れて会見せずに所属タレントが謝罪してるのが草
- 待たせてたなら、次からは後輩もどんどん発言できるな
- 渦中の事務所の年長者が、他局の番組にストップかけさせたって認識でええんやな?
- ZEROではアナウンサーが「私達で話し合って私が伝えます」言うてたが
- 視聴者より事務所の先輩の意向を優先するニュースキャスターとは
- 圧力下支配下にあると言ってるようなもんやん これ言わせてる事務所はバカか
- イメージ悪くなったから名前だけ変えるだけでは、オウム真理教や旧統一教会と一緒
- 仮に社名変えるとしても、それで終わる問題じゃないと思う。体質が変わらなきゃ意味ない。まずは圧力かけてメディアを支配するのをやめなきゃ
- 事務所名変えたら関ジャニ∞とジャニーズWESTはどうなるの
などの声が上がっています。
ジャニー喜多川さんの性加害問題は、15日放送の報道番組『news zero』でも取り上げましたが、月曜キャスターを務める嵐・櫻井翔さんはその場面では姿を消し、メインキャスターの有働由美子アナウンサーが「この件については、番組で話し合って私が話します」として、「情報をオープンにする社会的責任を果たしていくべき」「『zero』も性被害は絶対に許さないという姿勢で、しっかりと向き合っていきたい」などと語りました。
この対応に対して世間からは櫻井翔さんに対して、「キャスター失格」などと厳しい声も多く上がり炎上状態になっていましたが、東山紀之さんが今回、「最年長である私が最初に口を開くべきだと思い、後輩たちには極力待ってもらいました。」と語り、この発言を巡ってもジャニーズ事務所の報道への介入を示すものであり、テレビ局側もそれを受け入れたのは明らかだとして波紋を広げています。
週刊誌『週刊女性』のWeb版『週刊女性PRIME』は20日に、ジャニーズ事務所が代理店にメールを送っていたことを伝え、21日放送の『サンデーLIVE!!』で東山紀之さんがジャニー喜多川さんの性加害問題に触れる可能性があると報告する内容でした。
そのメール通り、『サンデーLIVE!!』で初めてジャニー喜多川さんの問題を取り上げ、東山紀之さんがコメントする流れになっており、これまでと変わりなくジャニーズ事務所はメディアをコントロールし、テレビ局側も事務所の要望を受け入れたり、忖度をしているのは間違いないと言えそうです。
そして、東山紀之さんはジャニー喜多川さんの性加害問題について、個人ではなく事務所側の立場でコメントし、東山さん自身は以前からこの問題を把握していたのか否かには言及せずに、事務所名の変更も視野に入れていくこと等を明かし、ネット上では厳しい声が多く飛び交っていますが、今後事務所や所属タレントがどういった対応を行っていくのか、引き続き動向を見守っていきたいです。