俳優・筒井道隆さん(53)と女優・石田ひかりさん(52)が、27日放送のバラエティ番組『ぽかぽか』(フジテレビ系)に出演し、2人がW主演した1993年10月期放送の大ヒットドラマ『あすなろ白書』(同)で共演の木村拓哉さん(51)に言及する場面があり、筒井さんが語った木村さんに対する率直な思いに共感の声が上がっています。
『あすなろ白書』の出演者たちは、5年前にも「あすなろ会」と称して出演者たちが集まるなど仲が良いそうで、石田ひかりさんが番組出演にあたって、木村拓哉さんと鈴木杏樹さん(54)にLINEを送ったところ、木村さんからは「あいつ大丈夫なのかな?」と筒井さんのことを心配している様子だったと明かしていました。
<↓の画像は、『ぽかぽか』出演の筒井道隆さん、石田ひかりさんの写真>
一方、昨年4月期放送の月9『風間公親-教場0-』(同)で、1998年放送のスペシャルドラマ『織田信長 天下を取ったバカ』(TBS系)以来、25年ぶりに木村拓哉さんと共演の筒井道隆さんは、再共演時の印象やエピソードを聞かれた際に、「(木村さんが)なんか凄く大御所みたいになってて…」「「すごくなんか(スタッフたちが)“ハハァ~”ってやってて。」「『おー!』っていったら、思ったよりちょっと温度差あった」
と、木村さんが現場で周囲のスタッフから崇められていたことを明かしました。
<↓の画像は、『風間公親-教場0-』で共演の木村拓哉さん、筒井道隆さんの写真>
木村拓哉さん本人は昔と変わらず気さくだったとしながら、周囲の過剰な気遣いぶりに違和感を抱いたそうで、「いやー、あれ良くないですよねー。(木村さんも)寂しいと思いますよ。なんかそんな気がしますけどね」
と、あまり特別扱いせずに、周囲の人たちも親しく接した方が良いのではと語りました。
<↓の画像は、『あすなろ白書』メインキャスト5人の写真>
(左から) 筒井道隆さん、石田ひかりさん、鈴木杏樹さん、木村拓哉さん、西島秀俊さん
続けて、「主演じゃなくて、“トメ”(エンドロールで最後に表示される重要な役者)とかやればいいのにねと思いますよ。トメや2番手をやると、また視点が変わるから。だから楽しいと思いますよ。何かもったいないなと思って。たまに違うことやった方が…」
と語っていました。
これに対してネット上では、
- 筒井くんの言う通りよね 持ち上げすぎてて本当に良くない 本人はもちろん、その状況を見せ続けられてるこっちもどんだけキツイか
- 筒井さん優しいね。大人になると耳の痛い事いってくれる人なかなかいないから。言われた時はカチンとくるけど後々考えるとその通りと思う事が多い
- 歳を重ねて主演じゃなくてちょっとクセのある役や、悪役などいろんな役をこなしている筒井さんだからこそ、いろいろやったら面白いのになー、という素直な感想なのかなと思う
- 昔々ですが、仕事で一緒になることがあって、木村さんは本当に当時から取り巻き(周りにつく人数)が多く、しかもその人達も木村さんぽい人(チーマーみたいな)で圧が凄かった。
一方の筒井さんは1人でフラフラ散歩したり、自販機をじっと眺めてみたり、気さくでスタッフとも会話したりで大変好感が持てた。 - THEキムタク(キムタクmeets色んな職業)はもういいや。キムタクの無駄遣いって言われるような配役でも思わず見入っちゃうキムタク、断然キムタクが良い奴なのに誰かの引き立て役になっちゃう不憫で切ない可哀想なキムタクが見てみたい
などの声が上がっています。
筒井道隆さんは1990年代から『あすなろ白書』など、数多くのドラマで主演を務めつつも2番手以下の役を演じることも多く、主人公と対峙する悪役も演じるなどして演技の幅を広げてきました。
一方、木村拓哉さんは1996年放送の『ロングバケーション』(フジテレビ系)が大ヒットして以降、2番手以下の役を演じることは激減し、連ドラにレギュラー出演する際にはほぼ主演という状態が続いています。
また、木村拓哉さんがこれまでに演じた役柄の多くはカッコいい正義のヒーローで、それによってこれまでに築いてきた“キムタク”のイメージを大きく崩すことなく、活躍を続けてきた面もあるのですが、似たような役をずっと演じ続けていることで視聴者は辟易しており、それは数字にもしっかりと表れ始めていて、主演ドラマや映画で以前ほどの高い数字を取れなくなってきています。
近年主演したドラマでは、2022年放送の『未来への10カウント』(テレビ朝日系)の平均世帯視聴率は10.9%で、木村拓哉さんの主演ドラマとしては過去最低の数字を記録し、これに続いて昨年放送の『風間公親-教場0-』は平均世帯視聴率が9.8%で、2年連続でワースト記録を更新しました。
今年4月期放送の『Believe-君にかける橋-』(テレビ朝日系)は、平均世帯視聴率が10.3%と若干数字を伸ばしたものの、10%を超えたのは全9回中3回だけでした。
テレビ局がいま重要視しているコア視聴率(13~49歳の個人視聴率)も1%台後半~2%台前半で推移し、コア視聴率の合格ラインとされる2%を下回ることもありました。
ちなみに、木村拓哉さんの人気、勢いの低迷はソロCDの売上枚数にも表れていて、現在までに3枚のアルバムをリリースし、いずれも複数の有名人気アーティストから楽曲提供をしてもらい話題作りを行っているものの、1stアルバムの売上をピークに右肩下がりになっています。
1stの初週売上枚数は12.7万枚(累計売上:約17万枚)、2ndが初週約7.1万枚(同:約8.4万枚)、そして今月発売の3rdは初週5.5万枚でした。
このように数字が落ち込んでいる状況で、役者として今後も長く活躍を続けるためには筒井道隆さんもアドバイスしている通り、そろそろ主演だけでなく脇役も演じ、“キムタク第2章”に突入していくことが重要なのではないかと感じます。
しかし、ニュースサイト『ピンズバNEWS(双葉社)』によると、木村拓哉さんの周囲の人たちがスーパースターのポジションでのビジネスを進めていて、木村さんが2番手以下を望んでも周囲がそれを許さないことから、現状維持が続くのではないかとしているのですが、いつかこれまでとは違うポジションで、イメージを大きく変えるような役にも挑戦していってほしいものです。