警察学校を舞台とした同名小説が原作のドラマ『教場』(フジテレビ系)の連続ドラマ化計画が浮上していたものの、白紙になっていたとの情報を14日発売の週刊誌『週刊女性』が伝えています。
作家・長岡弘樹さんによる人気シリーズ『教場』は、フジテレビ開局60周年特別企画として昨年1月にドラマ化され、主演の木村拓哉さんは鬼教官・風間公親役を演じ、白髪姿でこれまでとは違った役柄に挑戦し大きな話題となり、前後編の平均世帯視聴率は前編が15.3%、後編が15.0%を記録しました。
また、今年1月放送の続編『教場2』は、前編の世帯平均視聴率が13.5%、個人平均視聴率が8.1%、後編の世帯平均は13.2%、個人平均は7.9%と、前年から若干ダウンしながらも好視聴率をキープしており、多くの視聴者から続編を望む声が上がっています。
『週刊女性』によれば、フジテレビサイドも「『教場』を局の看板ドラマにしよう」という狙いがあるといい、今年秋には『教場』シリーズの連ドラ化計画も浮上していたそうです。
それについてフジテレビ関係者は、「今年10月期に木曜22時枠で『教場』を連ドラ化する話があったんです。6月~9月中旬にかけて撮影予定でしたが、その話はなくなってしまいました」
と語っています。
白紙になったという連ドラ版『教場』の内容については、「木村さん演じる風間の過去に遡る『エピソード0(ゼロ)』を考えていました。彼が右目を失った理由や教官になるまでの経緯を描きたかったのです。」
と明かしています。
フジテレビは『教場』の連ドラ化実現に向けて、昨年から少しずつ話を進めていたものの、計画が頓挫した理由は木村拓哉さんのスケジュールだったといい、「7月下旬から1ヶ月ほど来年『Hulu』で配信の海外ドラマ『THE SWARM』の撮影でイタリアへ行くことになり、予定していた撮影時期と重なってしまった。」
と芸能プロダクション関係者が語っています。
それに加えて、木村拓哉さんは9月下旬から年末にかけて、『東映』の70周年記念作として制作される時代劇映画の撮影が行われるため、スケジュール調整がつかないとして『教場』の連ドラ化計画は白紙になったとのことです。
これによってフジテレビは『教場』に代わって放送する作品探しを始め、6月ごろに今人気急上昇中の女優・江口のりこさんを初めて主演に起用した『SUPER RICH』の放送が決定したものの、キャスティングはかなり難航していたそうです。
このドタバタ劇によって、『教場』で演出・プロデューサーを務めるフジテレビのゼネラルディレクターで、演出家・映画監督の中江功さんも大きな影響を受けたそうなのですが、『週刊女性』は『教場』の連ドラ化計画、スケジュール問題で白紙になった真相を確かめるため、中江さんに直撃取材を行っています。
『教場 エピソード0』の制作計画について聞くと、「色々な可能性の1つとしてやろうとしていましたが、本格的には決まっていませんでした」
と答えています。
今年10月期に放送予定だった?との問いには、「今年は木村くんのスケジュール的に難しかったと思います。Huluや時代劇映画もありますし、その先もウチ(フジテレビ)以外に決まっているので、物理的にできませんよ」
と、もともと今年制作するのは難しかったとした上で、『教場』の続編については「できればやりたいですね」と語っています。
前出の芸能プロ関係者は、「木村さんは来年、テレビ朝日の連ドラで主演を務めることが決まっています。ここ数年、彼は1年に2回連ドラに出演することはないので、来年も『教場 エピソード0』を制作できる可能性は低いでしょう。早くても2023年の放送になってしまいそうです」
と語っています。
『週刊女性』はこのように、ヒットドラマ『教場』の連ドラ化計画が浮上するも白紙になっていたことを伝えているのですが、木村拓哉さんが今年、国際ドラマ『THE SWARM』の撮影に参加することなどはかなり前から決まっていたとみられますし、毎年多くの仕事をこなしている木村さんのスケジュールを1年前に押さえられるとも思えないので、今年10月期に『教場 エピソード0』を放送予定だったとの話はにわかに信じ難いです。
ただ、演出・プロデューサーの中江功さんは続編制作に意欲を見せているので、連ドラでなくてもまたスペシャルドラマとして『教場』の新作が放送されることに期待したいですね。
ちなみに、『週刊女性』の記事でも確定情報として伝えていますが、来年4月期にテレビ朝日で木村拓哉さんが連ドラ主演するとされており、その作品は『BG~身辺警護人~』シリーズの続編ではなく、新作ドラマとの情報も流れています。
ニュースサイト『サイゾーウーマン』によれば、木村拓哉さんが主演する新作ドラマは「アスリートをテーマにした物語になる見込み」といい、木村さんがアスリート役を演じるのかは不明ながら、少しずつ役の幅を広げる中で、来年新たにどういった役に挑戦するのか注目ですね。