木村拓哉さんがラジオ番組『Flow』(TOKYO FM)で、今月17日に「虚血性心疾患」で急死した俳優・西田敏行さん(享年76)を追悼する中で、「虹の橋を渡った」との言葉を使用したことに対して、呆れ声などが上がっていると週刊誌『フラッシュ』のWeb版『SmartFLASH』が伝えています。
木村拓哉さんは1998年に、初めて時代劇に挑戦した主演ドラマ『織田信長 天下を取ったバカ』(TBS系)で西田敏行さんと初共演し、それ以降もドラマ『華麗なる一族』(同)や『アイムホーム』(テレビ朝日系)、映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』などで共演しました。
番組ではリスナーからのメッセージを受けて西田敏行さんとの共演を振り返り、「(現場では)常に笑ってくれてた。本当。訃報を聞いた時は、本当に止まったな…。今は逆に、ああいう素敵な現場の過ごし方とか、作品に対する向き合い方もそうですけど。自分に真似はできないと思うんですけど、本当に素敵な先輩が、現場でこうやって俺に接してくれたなっていうのを忘れずに、自分も色んな作品に向き合っていきたいなと思いますし、『本当にたくさんの笑顔をありがとうございました。』っていう言葉もそうですし、『本当に素敵な作品をありがとうございました。』っていうふうに言いたいですね。」
と追悼しました。
続けて、「もう、虹の橋を渡った向こう側では、きっと、好きな『気持ちいじゃ~ん。』っていう音楽を聴きながら、大好きなお酒だったりとか、楽しんで頂きたいなと思いますね。」
と語っていました。
SmartFLASHによれば、この「虹の橋を渡った」との表現に対してネット上では違和感を抱いた人が多く、「素敵な表現ではあるけど、人間を悼むときに使うのは一般的でない」「虹の橋ってペットが旅立った時に使う言い方じゃなかったっけ」などのツッコミが殺到していたとしています。
これについて芸能記者は、「『虹の橋を渡る』は、飼っていたペットが亡くなった際によく使われる表現です。愛犬や愛猫が亡くなった飼い主が、『先日、〇〇(ペットの名前)が虹の橋を渡りました』といった形で使われますが、一般的に人が亡くなった時には使用しません。木村さんは7月にInstagramのストーリーズで愛犬のヒカルくんが亡くなったことを報告しているので、この表現に慣れ親しんでいるのかもしれませんが、俳優として大先輩でもある西田さんを追悼する表現としては適切ではなかった」
と指摘しています。
この報道を受けてネット上では、
- 無知って怖いな…恥ずかしさ超えて呆れるレベル
- キムタクは何歳になってもカッコイイなとは思うけど、頭いいんだろうなと思ったことはない
- 全然モノを知らんのにカッコ付けるのだけは一丁前ってホントダサいな この人の英語全般も同じ。
- キムタクは出汁(だし)を「でじる」と言った過去もあるからね
- 主演映画の『虹をつかむ男』にひっかけたつもりだったのかも
- 別に哀悼の意を捧げることに変わりはないだろ
- 木村拓哉に一般的なマナーとか常識求めても仕方ないですよ。まともな社会経験ないんですから。
- 事務所とか周りにチヤホヤされてきたから指摘とかされずにきたんでしょうね。このままだと和田アキ子化しそう
- 本人は気が利いた追悼の言葉と思ったが、残念。やっぱり思慮分別がなかった。
周りの大人も本人に注意をしなかったのか。良識ある50過ぎのおじさんは自分で気づくけど。 - 良くも悪くもこれが木村拓哉なんだよね。
SMAPファンでしたが、メンバーの中で一番めんどくさい話し方、カッコよく言おうとして言葉のチョイスを間違えたりとっちらかってしまって、結局何を言いたかったの?って時がたくさんありましたよ
もっと他のみんなのように普通に簡潔に話して欲しいっていつも思ってました
周りが機嫌を取るように何を言ってもカッコイイって持ち上げ過ぎたのも悪かったよね
などの声が上がっています。
「虹橋を渡る」との表現を今回初めて知り、この言葉について調べてみると、スコットランドの芸術家で動物愛好家のエドナ・クライン=リーキーさんが愛犬を亡くした後、飼い主とペットの死後の再会について綴った詩がもとになっており、詩に正式タイトルはないものの『虹の橋』と呼ばれています。
詩の内容は、ペットたちは死んだ後に天国の手前にある草原で元気に遊び回り、そこに飼い主が現れるとペットは全力で駆け寄って飛びつき、飼い主と一緒に虹の橋を渡っていく…というものです。
ペットロスを癒やす詩として1990年代にアメリカで広まり、その後日本にもこの詩が伝わり、ペットを亡くした飼い主に向けて贈られるようになったといいます。
そうした背景から、人が亡くなった際に「虹の橋を渡った」という慣用句を使うのは適切ではない、誤用と言えますが、西田敏行さんには八兵衛という愛犬がいたため、木村拓哉さんはそれを知っていてこの表現をあえて使ったとも考えられます。
<↓の画像は、西田敏行さんと愛犬・八兵衛の写真>
ただ、木村拓哉さんはこれまで様々な言い間違い、書き間違いをしてきた過去があり、単なる誤用だろうとの指摘が多く見受けられます。
木村拓哉さんは過去に、「出汁(だし)」を「でじる」、「シーザーサラダ」を「シザーサラダ」と言ったり、母の日にインスタグラムで「Mother」を「Mather」、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)では「Michael Jackson」を「Michel Jakson」、「Love Scene」を「Love Seans」と綴るなど、わざわざ英語で書いてスペルミスをしており、これらは現在も語り草となっています。
この他にも、ジャニー喜多川さんの性加害問題で旧ジャニーズ事務所が記者会見を行った後にインスタグラムで、自撮り写真と共に「show must go on!」と、ジャニーさんの座右の銘を投稿したことで炎上、この投稿はその後ヒッソリと削除していました。
こうした投稿で評価を下げる中で、今度は西田敏行さんへの追悼コメントでも物議を醸し、今さら周囲に何を言われても変わることはないかもしれませんが、SNSも含めて公の場での言動にはより注意を払った方がよさそうです。