来年公開予定の映画『検察側の罪人』(原田眞人監督)で主演し、嵐・二宮和也さんと映画初共演する元SMAPの木村拓哉さん(44)が、もう1本映画に出演することがすでに決定しているという情報を週刊誌『週刊新潮』が報じています。
木村拓哉さんは昨年のSMAP解散騒動で“裏切り者”扱いされ、世間から猛バッシングを受けることになり、イメージが著しく悪化した影響なのかいくつかのCM契約が終了を迎え、メディアへの露出も激減しています。
また、4月公開の主演映画『無限の住人』(三池崇史監督)は、大々的なPR活動を行っていたものの、公開2日間(全国331スクリーン)の興行成績は、観客動員数が約14万5,000人、興行収入は約1億8,900万円という結果で、その後も数字を伸ばすことができず“大爆死”、“大コケ”などと揶揄されていました。
<映画『無限の住人』>
そんな木村拓哉さんが来年公開予定の『検察側の罪人』で二宮和也さんと映画で初共演するほか、直木賞作家・東野圭吾さん原作の人気小説『マスカレード・ホテル』を映画化し、主演するという情報を『週刊新潮』はスクープしており、この作品でも豪華な共演者の名前が挙がっているといいます。
『週刊新潮』によると、過去に『武士の一分』と『SPACE BATTLESHIP ヤマト』で興行収入40億円超、映画版『HERO』で80億円超を記録するなど、過去にヒット作を持つ木村拓哉さんの商品価値を映画業界は認めているそうです。
映画化されるという東野圭吾さん原作の『マスカレード・ホテル』は、東京都内で予告殺人事件が3度発生し、事件現場に残されていた不可解な数列の暗号から、第4の殺人事件は高級ホテルで発生すると推測した警視庁の捜査員が、ホテルのフロントスタッフやベルボーイなどに扮して捜査を行っていくといった内容となっています。
『週刊新潮』が8月末に報じていた記事では、ヒロイン役を女優・長澤まさみさんが演じ、脚本は『HERO』、『海猿』、『ガリレオ』、『DOCTORS~最強の名医~』などのドラマ・映画を手掛けた脚本家・福田靖さんが担当すると伝えていました。
<↓の画像が、ヒロインとして名前が挙がっている長澤まさみさんの写真>
さらに、『週刊新潮』が7日に報じた記事では、『HERO』で木村拓哉さんと共演した濱田岳さん、松たか子さん、小日向文世さんの3人が出演するという話が出ていると関係者が語っています。
<↓の画像左から松たか子さん、濱田岳さん、小日向文世さん>
木村拓哉さんの人気、イメージは確かに下がっているように感じられるものの、『HERO』などで共演した松たか子さんらが出演するとなれば大きな反響を呼ぶのは間違いなく、長澤まさみさんとの共演も注目を集めそうなのですが、『マスカレード・ホテル』の原作ファンからは批判の声も上がっているといいます。
原作の『マスカレード・ホテル』では、主人公・新田浩介警部補が若い刑事として描かれているため、40代半ばの木村拓哉さんが主演を務める事によって、原作のイメージが壊れるといった悲鳴が上がっており、ネット上で反応を見てみると、
- 原作ファンとしては、木村さんをキャスティングしたのが本当に残念。新田浩介警部補は彼じゃない。嵐の二宮くんと共演する映画にしても、飯島マネージャーさんだったら彼にこのような仕事を取ってきただろうか?と思ってしまう。このままジャニーズに残っていても、彼はもう輝く事が出来ないんじゃないかと個人的には思う。彼をプロデュースできるのはやはり飯島マネージャーさんしかいないだろうな。
- 全くキムタクのイメージではないですね。大体歳すぎますし、ちょ待てよ的演技になると思うと…。
- 原作ファンですが、絶対キムタクじゃないです!いつか映画化、ドラマ化を!と期待していただけに非常に残念です。このキャストで東野圭吾さんが許可したのかと思うともっと残念です。
- ジャニーズの東野作品への侵略は本当に酷い。原作破壊だけはやめて欲しい。正直某漫画実写よりも酷いと思えるレベルのミスキャスト。
- 私はSMAP全員好きだけど、原作ファンでもある。冷静に第三者として見たら、原作の年齢設定を崩さないでほしいので、この役は木村さんじゃないな・・・と思う。
- 玉山鉄二あたりの方がイメージには近い気がする
- 鈴木亮平さんとかがよかったな。警部補だから体格はゴツめな人のほうがすんなり入ってくる。
- なんか、、木村拓哉のために映画つくるの?
などのコメントが寄せられており、『マスカレード・ホテル』の主演に木村拓哉さんは相応しくないと思っている方が多い様子です。
『マスカレード・ホテル』の原作を読んでいないため何とも言えないのですが、人気のある作品を原作とする場合には、年齢設定や人物像などを大きくかけ離さないようにすることが必要で、キャスティングありきで製作したために失敗したドラマや映画は多くあり、東野圭吾さんの作品は特にファンが多いので、『無限の住人』のような結果を招かないか少々心配ですね。
木村拓哉さんは今年1月期放送のドラマ『A LIFE〜愛しき人〜』で主演し、全10話の期間平均視聴率14.5%とそこそこの結果を残したものの、『無限の住人』は必死にPR活動を行ったものの“大コケ”と揶揄されるような結果で、崖っぷち状態にあるとも言われています。
すでに発表されている『検察側の罪人』は、二宮和也さん、吉高由里子さん、松重豊さん、八嶋智人さん、大倉孝二さん、山崎努さんなどの豪華なキャストが脇を固め、そこそこの結果を残しそうではありますが、『マスカレード・ホテル』は現時点で批判的な声が目立つので、下手すれば残念な結果となりそうです。
木村拓哉さんは今後、ドラマよりも映画をメインに活動していこうとしているという情報もあり、V6・岡田准一さんのようなポジションを狙っていこうとしているようですが、SMAP解散騒動の影響もあり逆風が浮いている中で、果たして今後俳優としての評価を上げていくことはできるのでしょうか。