映画『検察側の罪人』(原田眞人監督)が24日に公開初日を迎え、映画初共演した木村拓哉さん、嵐・二宮和也さんらが初日舞台あいさつに出席し、今作では東京地検の検事役に挑戦した木村さんが、原田監督から次回作では悪党役を演じてほしいと言われると、「(悪党役を)ギットギトにいきたい」と意欲を見せました。
初日舞台あいさつには、木村拓哉さん、二宮和也さん、吉高由里子さん、八嶋智人さん、松重豊さん、原田眞人監督が出席し、司会者から「木村さんと二宮さんを起用した作品をまた撮りたいか」という質問を受けた原田監督は、「『KAMIKAZE TAXI』をリメークして、主人公を変えて(暴力団組長の)亜仁丸を木村さんにやってもらって、ニノを追い回す。ギトギトの悪党の木村さんをみてみたい」と語りました。
<↓の画像は、『検察側の罪人』初日舞台あいさつに出席した木村拓哉さんらの写真>
(左から八嶋智人さん、吉高由里子さん、二宮和也さん、木村拓哉さん、松重豊さん、原田眞人監督)
『KAMIKAZE TAXI』というのは、1995年に原田眞人監督が監督・脚本を手掛け、役所広司さんと高橋和也さんがW主演した作品で、若いチンピラとペルー育ちの日系人の交流を描いた内容となっています。
木村拓哉さんはこれまで正義のヒーローを演じることが多く、そのイメージを守り続けていましたが、この要望に対して木村さんは「そうですね。ギットギトでいきたいですね」と笑顔で応じ、悪役を演じる事に対しても前向きな姿勢を見せていました。
<↓の画像は、『検察側の罪人』で共演した二宮和也さん、木村拓哉さんの写真>
このように語った木村拓哉さんは自身のイメージを変えるために、『検察側の罪人』のPR活動として様々な媒体に露出、これまでに以上にバラエティ番組、情報番組などへ出演し、共演者たちに積極的に絡んでイジられたり、親しみやすいキャラクターを前面に押し出すなどしています。
16日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)に出演した際には、5月にモデルデビューした次女・Koki,さん(コウキ 本名=木村光希 きむら・みつき 15歳)について初めて言及し、父親としての一面を見せたとで大きな反響を呼びました。
ニュースサイト『ORICON NEWS』のインタビューでは、『検察側の罪人』では代表作『HERO』と同じ検事役を演じているものの、職業が同じでも全く違うタイプの役柄となっていることについて、「もし、役職やキャラ的に『HERO』と同じような設定であったなら、『まだそんなことやっているの』と言われてしまうんじゃないかな。そうならないように、まったく異なるポジションの役柄をいただけたことは嬉しくもあり、名誉なことではあります」
と答えるなどしています。
木村拓哉さんもどうやら世間の声を気にしているようで、『Yahoo!ニュース』のインタビュー取材でも、『検察側の罪人』の完成披露試写会後にネットを見た時に、「俺は原作の大ファンだけど、やっぱ木村には無理でしょう」というコメントを見た時に「ですよね」と思ったと明かし、「それに言い返せない自分がいて……。」「自分はそこで『こう演技した』と説明できるほどの表現者ではない」
と語るなど、これまでは見せることのなかった部分を表に出すようになっていると感じられます。
こうした突然のキャラ変に対しては、好感度アップに必死過ぎ、違和感があるという声もありますが、木村拓哉さんに対しては以前から「何をやってもキムタク」などと、同じような役柄、演技を続けていることに対して否定的な声が多く寄せられており、意識的にキャラチェンジをしていき、様々な役柄にも挑戦していくという姿勢に対しては好意的な反応が上がっています。
24日に行われた舞台あいさつで、悪役への挑戦に意欲的な姿勢を見せたことに対してネット上では、
- 悪役や、ダメ人間なキムタクを見てみたい!
- 木村拓哉の悪役もいいね〜ぜひ見てみたい!!
- 悪役のキムタクを見てみたいと思ってました。歳を重ねてのヒーローより悪役の方が無理せずに演じれるような気がします
- 今一度キムタクには、繊細で、少し陰があって、どちらかと言えば不幸を背負ったような役をやってみて欲しいです。キムタクがよく演じる『キムタクらしい役』って、強引なくらい真っすぐで、力強く運命を切り拓いていくような『イケメンヒーロー』が多いですけど、それはやはり食傷気味かなと。
- ギットギトの悪人をやるようになったとき、そこからが本当の勝負だよね。『何をやってもキムタク』『脇役とか悪役やればいいのに』…つまり長年、暗に『スーパーヒーローの主役じゃない役をやればもっと見れるのでは』と思われてきた。これで悪役やって下手だったら役者としては息の根止まると思う。芸能界には残っていく人だと思うので頑張ってほしい。
などのコメントが寄せられており、これまで演じてこなかった役を演じる姿を見たいという方も多くいる様子です。
イメージを変えるというのはなかなか難しいと思いますし、あまり大きな変化をしてしまうと余計にファン離れも起きてしまう可能性もあるため、そのさじ加減が難しいとみられます。
しかし、今後も1人の俳優として生き残るためには、様々な役を演じきる力がきっと必要になってくるかと思いますので、今後出演する作品では悪役に挑戦したり、主演の脇を固める脇役を演じるなどし、演技の幅を拡げていくことでさらに活躍する姿を見せてほしいですね。