SMAPの木村拓哉さんが主演を務める映画『HERO』が17日より全国443スクリーンで公開され、週末2日間で動員数は54万963人、興行収入は7億3277万4900円を記録し、全国映画動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場1位を獲得したことが21日に明らかとなりました。
この数字は今年公開された実写映画の中でトップとなり、見事好スタートを切ったことから、2007年9月公開の『HERO』劇場版第1弾が記録した興行収入81.5億円超えを狙えるとも一部で報じられているのですが、初週末2日間を比較してみると動員比は72.1%、興収比は72.6%となっており、夏休み期間で数字を伸ばしたとしても最終的な興行収入は50~55億円前後にとどまるのではないかと予想されています。
昨年7月期に2001年以来約13年ぶりに連続ドラマの新シリーズが放送され、初回平均視聴率26.5%、全11話の平均視聴率21.3%と高視聴率を獲得し、今回映画には第2シリーズには出演しなかった松たか子さんが出演していることから話題になってりましたが、前作より伸びが悪い原因は前作に比べて注目度が低いこと、PRイベントが少なかったことにあるとニュースサイト『日刊サイゾー』が報じています。
映画関係者によれば、SMAPのチーフマネージャーでスケジュールを管理している飯島三智さんに対し、映画配給元の東宝サイドがお伺いを立てたものの、「その日しか空いてない」と一蹴されてしまったのこと。
それを穴埋めするためなのかユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)などの企業とタイアップしPR作戦を行い、公開初日の18日には、21時から23時にかけて特番『HERO THE TV』(フジテレビ系)を生放送し、関東地区で平均視聴率12.2%とまずまずの数字を記録し、その他に木村さんは後輩のグループ・Kis-My-Ft2の冠番組『キスマイ BUSAIKU!?』にゲスト出演するなどしたものの、大きな効果は得られなかったようです。
こうした結果に終わってしまいましたが、木村さんは並々ならぬ意気込みだったそうで、V6の岡田准一さんのことをかなり意識していたといいます。
それは、2007年より主演映画で興行収入トップをキープしていたのは木村さんだったものの、2013年12月より全国430スクリーンで公開された岡田さんが主演の『永遠の0』は興行収入が87億円でトップに立ち、更には、ジャニーズ事務所に所属するタレントで初めて日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を獲得したことにあるとのこと。
負けず嫌いな性格をしている木村さんなので、興行収入トップを奪われ、更に岡田さんは日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞も獲得していることから、悔しいと思っているかもしれないですね。
ですが、2001年に第1シリーズのドラマが放送され、第2シリーズが放送されるまでに約13年も間が空いていた関わらず高視聴率を獲得、劇場版第1弾が2007年に公開されてから8年が経っていて、更にPRが少ないにも関わらず、50億円前後の興行収入が見込まれるのは大したもので、昨年興行収入が50億円を突破した実写映画は『るろうに剣心 京都大火編』、『マレフィセント』の2本のみとなっており、そこまで数字を伸ばすことが出来れば十分なのではないでしょうか。