元SMAP・木村拓哉さんの主演映画『無限の住人』(三池崇史監督)が4月29日より公開され、公開2日間(29日・30日)の国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社提供)で、初登場6位と微妙なスタートとなっていたことが2日に明らかとなりました。
ちなみに、『無限の住人』は、人を斬るシーンなど過激なシーンが多く含まれていることから、12歳未満(小学生以下)の鑑賞は「成人保護者の同伴が適当」とする「PG-12指定」にされています。
2日に発表された映画ランキングによると、前週から引き続きディズニー映画『美女と野獣』が1位をキープ。
観客動員数は68万3,500人、興行収入は11億2,200万円を記録し、累計興行収入は36億円を突破。
2位も先週と変わらず『名探偵コナン から紅の恋歌』がランクインし、3位には『ワイルド・スピード ICE BREAK』が初登場し、全国710スクリーンと大規模公開で観客動員数は42万人、興行収入は6億3,400万円。
4位には全国292スクリーンで公開の菅田将暉さん主演『帝一の國』が初登場し、観客動員数は16万6,000人、興行収入は2億1,400万円を記録。
5位は前週3位の『映画クレヨンしんちゃん 襲来!! 宇宙人シリリ』、次いで6位に初登場したのが木村拓哉さん主演の『無限の住人』。
<4月29日より公開の映画『無限の住人』>
『無限の住人』は全国331スクリーンで公開され、土日2日間の興行成績は観客動員数が約14万5,000人、興行収入は約1億8,900万円で、10億円超えが当面の目標となる数字となっています。
主演の木村拓哉さんは、映画公開前には様々な雑誌やテレビ番組に登場して映画をPRし、3月30日~4月17日にかけては、ヒロインの杉咲花さんと共に、全国10都市をめぐるキャンペーンを行い、各地で舞台あいさつ付きの試写会を実施。
これまでに出演しなかったような地方ローカル番組、数多くの情報・バラエティ番組に出演していましたが、『無限の住人』よりもPR活動が控えめだった『帝一の國』の動員数・興行収入を下回るという結果でした。
<菅田将暉さん主演の『帝一の國』>
ちなみに、木村拓哉さんが主演を務めた2016年12月公開の時代劇映画『武士の一分』(山田洋次監督)は、公開3日間の観客動員数が約37万7,000人、興行収入は4億3,660万円を記録し、累計の最終興行収入は41.1億円という大ヒットを記録しました。
<2006年12月公開の映画『武士の一分』>
その一方で、『無限の住人』は公開2日間の映画ランキングで初登場6位という微妙な結果になっているのですが、映画の情報・レビューサイト『Yahoo!映画』や『映画.com』で評価を見てみると、レビューの平均点数は5点満点中【3.4~3.8点】(5月2日19時時点)。
ネット上の反応を見る限りでは、まずまずの評価を受けているのですが、好評価の声がある一方で厳しい声も多く見受けられます。
『無限の住人』は、5月17日からフランス・カンヌで開幕する『第70回カンヌ国際映画祭』の「アウト・オブ・コンペティション部門」に選出されており、特別招待作品として公式上映されるほか、北米、オーストラリア、ドイツでも公開されることが決定。
また、今後上映国のさらなる拡大に向けて、各国の配給関係者への本格的なセールスがスタートするとメディアは伝えているのですが、果たして国内では期待を裏切る大コケ作品となってしまうのか、それともこれから動員数・興行収入を伸ばしていくのか、引き続き注目したいですね。