関ジャニ∞・錦戸亮さん(にしきど・りょう 34歳)が主演の新月9ドラマ『トレース~科捜研の男~』(フジテレビ系 月曜21時)が7日からスタートし、第1話の平均視聴率が12.3%(関東地区)だったことが明らかになりました。
月9ドラマの平均視聴率はしばらく1ケタ台を連発し、昨年1月期放送の芳根京子さん主演『海月姫(くらげひめ)』は初回8.6%(全話の期間平均視聴率6.1%)、同4月期放送の長澤まさみさん主演『コンフィデンスマンJP』は初回9.4%(同8.9%)となっていましたが、同7月期放送の沢村一樹さん主演『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』は、初回10.6%(同10.6%)を記録しました。
続いて同10月期放送の織田裕二さん主演『SUITS/スーツ』も初回14.2%(同10.8%)を記録し、『トレース』もこの流れを受けて10%超えの視聴率を獲得して好スタートを切っています。
錦戸亮さんが主演を務める『トレース』は、科捜研の元研究員で漫画家の古賀慶さんが、2016年3月から『月刊コミックゼノン』で連載中の漫画『トレース 科捜研法医研究員の追想』(既刊5巻)を実写ドラマ化したもので、実際に起きた事件や経験をベースに、リアルな捜査の現場を描いた本格派サスペンスとなっています。
<↓の画像は、原作漫画『トレース 科捜研法医研究員の追想』の写真>
物語の主人公・真野礼二は、暗い過去を持ち影のある科捜研法医研究員で、真野は「鑑定結果こそが真実」を信念とし、主観や憶測などを排除して鑑定から得られた結果のみを信じ、難事件を解決に導いていきます。
そんな真野に振り回される新人法医研究員・沢口ノンナ役を女優・モデルの新木優子さん(あらき・ゆうこ 25歳)、真野と衝突するベテラン刑事・虎丸良平役を船越英一郎さん(ふなこし・えいいちろう 58歳)が演じ、この異色のトリオが難事件解決に奔走する姿を描いています。
3人の他には、山崎樹範さん、岡崎紗絵さん、遠山俊也さん、矢本悠馬さん、加藤虎ノ介さん、山谷花純さん、千原ジュニアさん、篠井英介さん、小雪さんが出演し、第1話のゲストとして吹越満さん、森口瑤子さん、池田純矢さんらが登場しました。
<↓の画像は、『トレース~科捜研の男~』人物相関図の写真>
7日放送の第1話のあらすじは、あるイベント会場で切断された人の左手が発見され、その鑑定を行った真野は付着物の中から珪藻(けいそう・不等毛植物に含まれる単細胞性の藻類のグループ)や、通常の20倍ものマンガンが検出されたことから、特殊な珪藻が生息し、マンガン鉱山の跡地がある日原川へと向かい、現場でバラバラに切断された遺体を発見します。
<↓の画像は、『トレース~科捜研の男~』第1話のワンシーン>
遺体の司法解剖を行った結果、遺体は10の部位に切断されており、死因は心臓を刃物で刺されたことによる失血死、死亡推定時刻は4日前の深夜と特定し、被害者の体には生前、恒常的に暴力を受けていたことを示す痕跡もありました。
そうした中で、被害者は娘かも知れないという五十嵐千鶴(森口瑤子さん)と再婚相手で著名な教育評論家・五十嵐康信(吹越満さん)が警察署を訪れ、DNA鑑定を行った結果、遺体は千鶴の娘・美加(菅野莉央さん)だと判明しました。
その後さらに様々な痕跡をもとに捜査を進め、真犯人が誰なのかを特定するという展開となっていました。
そして、『トレース』第1話終了時点での視聴者の反応、感想を見てみると、
- 内容的には悪くなかったんだけど、船越英一郎が演じる刑事がちょっとキツすぎたかな。パワハラ凄すぎ
- 錦戸くんの主役感が薄かったかなと感じた。船越さんの怒鳴り声は他の方同様不快に感じました。
熱血刑事でももっと表現の仕方があるのでは…あれではただのやかましいパワハラおっさん - 船越英一郎、暑苦しい!それに描写も今どきあり得ないパワハラ刑事。他のキャストは素晴らしい。今後、船越が足を引っ張るのではないかと危惧している。
- あちらこちらに不必要なのではという演出があり、他のドラマのいいところをつまんだらこうなりました的な感じがして、疲れました。
初回以後この作品をどうしたいのか、視聴率もどうなるのかが問われそうな感じがします。 - あえてタイトルをパクるぐらいなので余程作り込まれているのかと期待して見たのですが…
残酷なシーンが多く、科学捜査はひたすらルミノールを吹きかけるばかり。私には思ってたんと違うな内容でした。 - 科捜研の楽しい所と、サスペンスの怖さが同居していて楽しめました。音楽や映像の雰囲気も好きな感じでした。こういうのを月9でやってくれて嬉しいです。
- 内容はいいと思うよ。終盤になるにつれて、面白くなっていった。でもね船越英一郎がうるさい。お願いだから、演出どうにかして。もう少し静かに。これ、船越英一郎が静かにしたらもっと良くなると思う。
千原ジュニアと錦戸の過去に関係があるのかないのか、気になるので来週も見続けます。内容は悪くない。 - 科捜研の部屋を作りこみすぎて逆にリアリティなくしてる。人が多すぎるしみんな机に座ってるだけで全くプロ集団に見えなかった。
船越さんのキャラは時代錯誤で漫画的でシラけます。どちらも演出に問題有り。
逆に山のバラバラ遺体のシーンはかなりリアリティ出せてて合格点。
主役の錦戸くんはボソボソしゃべりで滑舌悪いけどなかなかいい表情で良かった。全体的には悪くない出来だと思います。
などのコメントが寄せられています。
『トレース~科捜研の男~』は、女優・沢口靖子さん主演で1999年から放送中の人気シリーズ『科捜研の女』(テレビ朝日系 木曜20時)と似たタイトルで、同じ科捜研を舞台にした作品ということから、放送開始前の時点で批判的な声が多く上がっていました。
第1話終了時点でも、熱血漢の叩き上げ刑事を演じる船越英一郎さんの演技、役柄に対して批判の声が多く見受けられる一方で、内容は思ったほど悪くはなかったという声や、錦戸亮さんの演技もまずまずだったと評価する反応が多く上がっているので、ストーリーのクオリティが今後下がらなければ2ケタをキープできそうな雰囲気ですね。
錦戸亮さんが連ドラ主演するのは、2017年7月期放送の『ウチの夫は仕事ができない』(日本テレビ系 土曜22時)以来で、こちらは初回11.2%を獲得したものの、第2話以降は1ケタにダウンし、全10話の期間平均視聴率は8.7%という結果でしたが、初の月9主演でどれほどの数字を獲得できるのか、今後どのような演技を見せてくれるのか注目したいところです。