今年8月まで1年限定で復活した『男闘呼組』のメンバーを中心として、昨年12月に結成した6人組ロックバンド『Rockon Social Club(ROC)』が、今年の『第74回NHK紅白歌合戦』に出場することを『スポーツニッポン』が報じ、“旧男闘呼組”の紅白出場を巡りネット上で物議を醸しています。
スポニチによると、Rockon Social Clubが今年9月にMISIAさん(45)とのコラボ曲『傷だらけの王者』を発表し、この曲はNHKのラグビーテーマソングに起用され、ラグビーのワールドカップ期間中に何度もオンエアされ注目を集めた楽曲ということから、NHKはRockon Social Clubの紅白出場を熱望していたといいます。
しかし、メンバーの岡本健一さん(54)は旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)とエージェント契約を結んでおり、NHKはジャニー喜多川さんの性加害問題を受けて旧ジャニーズタレントの紅白出場ゼロを決定したことで、岡本さんは旧ジャニーズに所属しているわけでは無かったものの、紅白出場のネックになっていたそうです。
<↓の画像が、Rockon Social Clubのメンバー写真>
(左から)前田耕陽さん、寺岡呼人さん、高橋和也さん、成田昭次さん、岡本健一さん、青山英樹さん
そうした中で、岡本健一さんが5日にインスタグラムのストーリーズ(24時間限定公開の機能)を更新し、旧ジャニーズ事務所とのエージェント契約終了と、旧ジャニーズ事務所が今後設立する新会社と改めて契約を結ぶことを発表し、これによってRockon Social Clubの紅白出場が決定したとのことです。
<↓の画像が、岡本健一さんのインスタグラム投稿写真>
その裏側についてNHK関係者は、「岡本さんとしても後輩たちが出場できない中、自分だけが出場するつもりは全くなかった。しかし、紅白側、周囲の関係者の粘り強い説得を受け、事務所との契約を解除することで皆の思いに応えることになった」
と説明しています。
男闘呼組は1988年にデビューし、『日本レコード大賞』の最優秀新人賞を受賞すると共に紅白に初出場し、翌年まで2年連続出場を果たしました。
男闘呼組メンバーの紅白出場は1989年以来34年ぶりとなるのですが、スポニチの報道に対してネット上では、
- ファンとしてはただ素直に嬉しい。MISIAさんとのコラボ曲が有力だと思いますが、グループ単独ならバラード曲が聴きたいなぁ
- 昨年の紅白に出ていたなら喜んで見たけど、今年の状況を考えたら、やっぱりあまり喜べない。
- 男闘呼組は興味あるけど、旧ジャニを応援している私としては、こういう事されるとすごく複雑。紅白の為に退所したの?
- 事務所ロンダリングすればOKというのもなんかもやもやする
- 紅白側からの粘り強い説得って何? 粘り強く、エージェント契約を解除するよう説得したということ? 契約解除していない段階でオファーしていることがそもそも矛盾している
- こういう中途半端な扱いどうなんだろう。NHKも出さないなら出さないでスパッと貫けばいいのに情けない。
- NHKはそこまでしてこのグループ出したかったの? 旧ジャニーズ側が他のタレント出さない代わりに、あの手この手で捩じ込んだとしか思えない。
- ジャニ出さないなら男闘呼組も諦めなよ…。ダブスタもいいとこ
- 男闘呼組はTheジャニーズだぞ ジャニーズ所属じゃなくても彼らはジャニーズの象徴じゃん
などの声が上がっており、物議を醸しています。
男闘呼組とRockon Social Clubでボーカル&ベースを担当の高橋和也さん(54)は、ジャニー喜多川さんの性加害問題が大きな波紋を広げる中で、「俺たちは昔ジャニーズだったことに誇りを持っている。俺たちの名前『男闘呼組』をくれたのもジャニーズだ。色々なことを言う人たちがいるけど、それで傷ついている人間もいる。俺たちはこれからもジャニーズを応援するし、皆にも応援してほしい」
という発言をライブ中にしたことで批判の声が上がっていました。
そうしたことも背景にあり、“旧男闘呼組”の紅白出場を巡っては賛否両論となっていて、一時的に旧ジャニーズ事務所との契約を終了させた岡本健一さんに対する批判もありますが、スポニチの記事ではNHKサイドが事務所を離れるよう“圧力”を掛けた末に契約を終了させ、紅白出場に至ったと読み取れることから、NHKに対するバッシングが過熱しています。
スポニチの報道が事実ならばあまりにも強引過ぎるやり方で、この手法が通用するならば、他の旧ジャニーズグループも一時的に事務所との契約を終了すれば紅白出場の可能性があったわけですが、ニュースサイト『ピンズバNEWS(双葉社)』によると、業界関係者の間ではRockon Social Clubが紅白出場に至った背景には、MISIAさんの事務所社長でプロデューサーを務めるA氏の存在があったと見られているそうです。
MISIAさんの所属事務所『リズメディア』の社長で元ジャニーズJr.の谷川寛人さんは、男闘呼組の再結成やRockon Social Clubの結成に深く関与しており、ボーカル&ギターの成田昭次さんは2009年に大麻所持で逮捕、有罪判決を受けて以降に芸能界だけでなく音楽からも離れていた中で、2020年に岡本健一さんが成田さんに谷川さんを紹介し、3人で話し合いの末に成田さんは音楽活動再開を決断しました。
谷川寛人さんはその後も男闘呼組の活動をサポートし、Rockon Social Clubはリズメディアの音楽レーベル『東京レコード』に所属しており、そうした関係からMISIAさんとのコラボ曲リリースに至っています。
ピンズバNEWSの記事では芸能プロダクション関係者が、「A氏は男闘呼組が『紅白』に出場できるように猛プッシュしていた、と聞こえてきています。今回の『紅白』にはA氏の事務所のMISIAさんが出場するわけで、“『傷だらけの王者』を披露するならRSCも出場させてもらえませんか?”といった感じで、NHKに対してMISIAとRSCの抱き合わせ出演を交渉したのではと言われています。」
と語っています。
ネット上でも指摘されていますが、男闘呼組の限定復活は大きな反響を呼んだものの、Rockon Social Clubの楽曲やMISIAさんとのコラボ曲は大ヒットしておらず、なぜNHKは岡本健一さんと旧ジャニーズ事務所の契約を終了させてまで、Rockon Social Clubを出場させることにこだわったのか疑問だったのですが、MISIAさんの事務所社長が猛プッシュしていたというのが事実ならば納得です。
MISIAさんは2018年から毎年紅白に出場し、2019・2022年は紅組のトリ、2020・2021年は大トリを務めて紅白を盛り上げ、いずれも歌手別視聴率ではトップ3位内に入るなどしていてNHKへの貢献度が高いため、MISIAさんの事務所側からの強い要望を無下にはできないだろうと思います。
実際にこうした経緯でRockon Social Clubの出場が決定したのかは定かではないものの、色々と疑問を抱く選出なのは間違いありませんが、出場するからには多くの視聴者を魅了する最高のパフォーマンスを披露してほしいですね。