旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)が、ジャニー喜多川さんの性加害を巡る補償業務体制の変更を発表し、被害者遺族に対する言動を問題視されていた補償本部長を解任したことを明らかにしました。
20日放送の『NHKスペシャル「ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像」』では、暴露本『ジャニーズの逆襲』(1989年出版)などで性加害を訴えた、4人組グループ『ジャニーズ』(1967年解散)の元メンバー・中谷良さん(2021年死去)の遺族と補償本部長の電話でのやり取りを放送しました。
補償金の支払いを断られた遺族が、せめて謝罪だけでもして欲しいと求めたところ、「誰が何を謝るんだというのが、ちょっと今分からなくてー。本人たちが死んじゃってるんで。被害者の方々に東山が会う時は謝罪しているんですけど、本を書かれて痛めつけられたのは間違いないんで。会社としてはすごく辛い目に遭ったのは間違いないんで。」
と発言しました。
<↓の画像が、ジャニーズのメンバー写真>
(前列左から) 中谷良さん、飯野おさみさん (後列左から) あおい輝彦さん、真家ひろみさん
さらに、遺族が中谷良さんの墓前で謝罪をしてくれるのか問うと、「それは東山がするの? 何で東山がしなきゃいけないのか、ちょっとよく分かんないんですよ。『メリーが謝れ、ジャニーが謝れ』だったら分かるけど…。東山は別に加害者じゃないですからね。」「心の底からお詫びが出来ないので、今の話を聞いていると。うーん、ちょっと僕は納得いっていないですね。」
などと語り、この一連の言動に対してネット上では批判が噴出し、大炎上状態になっていました。
そして、旧ジャニーズ事務所は公式サイトでこの件について言及し、社長を務める『少年隊』の東山紀之さんが9月に中谷良さんの遺族と会い、ジャニー喜多川さんの性加害を謝罪したとしたうえで、「今回の報道後にも、弊社社長東山紀之にて、ご関係者様に、改めて謝罪をしております。」
と報告しています。
続けて、「今回の報道により、これまでに補償を終えられた皆さまをはじめ、被害者救済委員会をはじめとする弊社の補償業務にご協力いただいている方々など、ご関係の皆さまにご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。」
と謝罪しています。
旧ジャニーズ事務所は今回の件を重く受け止めているとし、「補償業務体制の一部を変更すべく、当該補償本部長の任を解くと共に新たに補償本部長を任命し、補償本部における業務の実施体制を見直すことといたしました。」
と、番組に登場した補償本部長の解任を発表し、新体制で引き続き被害救済を行っていくとしています。
これに対してネット上では、
- こんなクソみたいな対応されてる人まだまだいるんだろうな
- こんな謝罪も何回聞いたことか 上辺だけで、本心からのものではないのでしょ
- 1人解任したところで会社の体質が変わるとは思えない
- ご高齢の女性にあんな電話対応ようするわ 聞いてるこっちの血圧が爆上がりや
本部長があれなら下のヤツらも同じと考えるのが普通やろ - 被害者保証の責任者がアレってもう謝る気なんてゼロでしょ。放送されないところで、もっと酷い暴言履いてるんだろうなぁと想像しちゃうよな。
- スマイルアップって問題が起きてから、世間に批判されてから、ようやく是正してるのが目立つ。
何が社会的な常識なのかとかが世間とあまりにもズレているように感じる。
などの声が上がっています。
補償本部長は中谷良さんの遺族とタメ口混じりで話し、暴露本を書かれたことで事務所は痛めつけられた、辛い目に遭ったなどと被害者ぶる発言まであり、こうした方が補償本部の本部長をしていることに大きな衝撃を受けました。
そして、炎上騒動に発展したことで旧ジャニーズ事務所は解任を発表しましたが、相変わらず後手後手の対応となっていることに呆れます。
この対応もトカゲの尻尾切りとしか思えず、新体制のもとで被害者に寄り添っていくとしているものの、あのような電話対応を見た後ではその言葉も信じることはできないですが、事務所全体で誠意を持って被害者と向き合い、補償などを行っていってもらいたいです。