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SMILE-UP.が元ジャニーズ中谷良の遺族に非情対応…ジャニー喜多川の性加害問題に反省ゼロで謝罪も拒否

旧ジャニーズの補償本部長、性加害の被害者遺族に衝撃発言で炎上…元NHK理事が天下り、番組起用再開巡り憶測も

『NHKスペシャル「ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像」』が20日放送(24日午前0時40分に再放送)され、旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)が長年にわたりジャニー喜多川さんの性加害をどのように隠蔽し、NHKを含むメディアがこの問題に沈黙を続けてきたのか等に迫り、その内容が大きな反響を呼んでいます。

NHKは昨年9月と12月にも、報道ドキュメンタリー番組『クローズアップ現代』でジャニー喜多川さんの性加害問題を特集していますが、今回は旧ジャニーズ事務所がマスコミに対してどのような圧力をかけ、そしてどのように忖度が生じていったのかなどを、当時を知る複数の関係者の証言をもとに伝えました。

その中では、2015~2017年にかけてNHKの制作局長、2020~2022年に理事を務め、その後は旧ジャニーズ事務所の顧問を経て、現在は『STARTO ENTERTAINMENT』の顧問を務めている若泉久朗さん(わかいずみ・ひさあき 63歳)に直撃取材時の様子も公開しました。

番組の直撃取材に対して若泉久朗さんは、「なんで僕なんですか しかも仲間じゃないですか 僕個人で今ここで語ることはできない。なぜなのって関係しているから、まだ」と語り、取材には応じませんでした。

<↓の画像が、旧ジャニーズに“天下り”した元NHK理事・若泉久朗さんの写真>

その後、ジャニー喜多川さんの性加害問題について文書で回答を寄せ、「文春報道は知っておりましたが、局内で注意喚起はなく、NHKも報道していませんでした」「旧ジャニーズ事務所は重要なパートナーの1つで、NHKが支持される重要な役割を担ってもらいました」「公共放送としてこれからも支持されるためにはどうあるべきか、NHK自身が問われている」としていました。

また、旧ジャニーズ事務所が性加害の被害者遺族に対して、どのような対応をしているのかその実態も明らかにし大きな波紋を広げています。

番組では、事務所設立前に結成、デビューした『ジャニーズ』の元メンバー・中谷良さん(2021年死去)の姉に取材を行いました。

ジャニーズには、『水戸黄門』シリーズ(TBS系)で“助さん”こと佐々木助三郎役を演じた俳優・あおい輝彦さんらが所属し、1962~1967年にかけて活動していました。

<↓の画像は、ジャニーズの写真>

(左から) 中谷良さん、あおい輝彦さん、飯野おさみさん、真家ひろみさん

ジャニーズのメンバーだった中谷良さんは1989年に、ジャニー喜多川さんの性加害問題などを告発したいわゆる暴露本『ジャニーズの逆襲』を出版し、「いたいけな少年がもうこれ以上被害を受けないように、これを早く社会問題として取り上げて欲しいと思います」との思いを綴っていました。

それから30年以上経って、ジャニー喜多川さんの性加害が社会問題となったわけですが、NHKの取材に応じた中谷良さんの姉・幸子さんによると、性加害への補償を申し込んだところ旧ジャニーズ事務所内部で、「ジャニーズを反抗するような本を出している人にお金なんか出せるか、金を取る気か」と反発の声が上がり、交渉が決裂したといいます。

<↓の画像は、中谷良さんの姉・幸子さんの写真>

しかし、旧ジャニーズ事務所サイドはNHKの取材に対して、「いわゆる“暴露本”を出版したことをもって補償対象としないという方針は有していない」と回答していました。

そして、幸子さんが旧ジャニーズ事務所の補償本部・本部長に電話した際のやり取りを公開し、本部長に対して幸子さんが、「お金はいいんですよ。どういう謝り方をしていただけるのかなと思ってお尋ねしました。」と告げると、「誰が何を謝るんだというのが、ちょっと今分からなくてー。本人たちが死んじゃってるんで。被害者の方々に東山が会う時は謝罪しているんですけど、本を書かれて痛めつけられたのは間違いないんで。会社としてはすごく辛い目に遭ったのは間違いないんで。」と語りました。

これに対して幸子さんが、中谷良さんの暴露本によって事務所はそこまで大きな影響を受けたのかと問うと、「僕は、その時期のことは知らないんで」「そこで謝罪は無いと言われたら…う~ん。じゃあ謝罪すればいいのかな、としか今ちょっと思えなくて。謝罪する相手は本人なんですよ。」と答えました。

謝罪相手は本人に限るとの主張を受けて、幸子さんは中谷良さんの墓前で謝罪してくれるのか問うと、「それは東山がするの? 何で東山がしなきゃいけないのか、ちょっとよく分かんないんですよ。『メリーが謝れ、ジャニーが謝れ』だったら分かるけど…。東山は別に加害者じゃないですからね。」「心の底からお詫びが出来ないので、今の話を聞いていると。うーん、ちょっと僕は納得いっていないですね。だから、それも含めて東山に相談してみますけど…」と語っていました。

その後、東山紀之さんは幸子さんと面会したうえで、ジャニー喜多川さんの性加害を謝罪したとナレーションで伝えていたのですが、被害者遺族に対する一連の言動に対してネット上では、

などの声が上がっており、大きな波紋を広げています。

中谷良さんが著書に綴ったところによれば、小学校5年生時に米軍基地で遊んでいたところ、ジャニー喜多川さんに声を掛けられ、お菓子などに釣られて家に遊びに行くようになり、そして11歳の時に性加害を受けたと告白しています。

また、ジャニー喜多川さんの性加害が初めて公になった1964年の裁判で、ジャニーズのメンバーたちは性加害を否定していたものの、裁判以外の場ではメンバー全員が被害を認めて「あんなことをされて、ボクの一生はおしまいです」などと話していたと、ジャニーズがかつて在籍していた芸能事務所『新芸能学院(名和プロダクション)』の代表が語っていました。

こうした過去の証言などから、ジャニー喜多川さんが亡くなるまで、50年以上にわたって性加害が繰り返されていたことが明らかになっていて、東山紀之さんは昨年9月の会見では、「本当に人権侵害」「人類史上最も愚かな事件」「やってることは鬼畜の所業だと思います。」などと語り、バッサリと斬り捨てていました。

被害者への補償に関しては、「急ぎでやらないといけない。被害者にも会わないといけない。」「今回は法を超えて救済・補償が必要だと思っている」とまで語っていました。

しかし、補償本部の本部長は被害者遺族に対して、タメ口混じりに失礼な発言を連発しながら、「本を書かれて痛めつけられたのは間違いないんで、会社としてはすごく辛い目に遭ったのは間違いない」と被害者ヅラまでし、なぜ東山紀之さんが謝罪しないといけないのか分からないとし、「心の底からお詫びが出来ない」とまで言い放っていたことに大きな衝撃を受けましたし憤りを感じました。

最終的には東山紀之さんが直接謝罪をしたそうですが、あの電話でのやり取りを見ると、事務所全体で深刻な問題だと捉えておらず、全て表面上だけのものなのではないかと思ってしまいます。

そして、こうした実態を明らかにしながらも、NHKはSTARTO ENTERTAINMENTのタレントの番組起用再開を先日発表し、『NHK紅白歌合戦』への出場も取り沙汰されていますが、今回の特集を受けてネット上では反発の声が噴出しており、大きな波紋が広がっているだけに、番組起用も含めて今後の対応は慎重に検討する必要がありそうです。

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