6月18日に救急搬送されたという話がツイッターで拡散され、容態が心配されていたジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(87)が、「解離性脳動脈瘤(かいりせいのうどうみゃくりゅう)破裂によるクモ膜下出血」で現在入院していることが1日に正式発表されました。
この発表は、同日からスタートした嵐のイベント『ARASHI EXHIBITION JOURNEY 嵐を旅する展覧会』(ソニーミュージック六本木ミュージアム 7月1日~11月30日まで開催)の会見前に行われたもので、ジャニー喜多川社長の入院については事務所の人間ではなく、会見に出席した嵐のメンバーを代表して“松潤”こと松本潤さんが行いました。
これに対してジャニーズファンからも「なぜ嵐が?」など疑問の声が多く上がっているのですが、週刊誌『フライデー』などは事務所の内部事情が背景にあると報じています。
ジャニーズ事務所は1日にイベントの会見が行われるのに合わせて、ジャニー喜多川社長の病状に関する書面を用意しており、集まった報道陣にそれを配布した上で、会見に登場した嵐のメンバーを代表して松本潤さんが説明を行い、「6月18日に、弊社の社長、ジャニー喜多川が病院に緊急搬送されました。報告を受けて僕らは翌日19日、5人でジャニーさんのもとにお見舞いに行きました。その後も、それぞれ時間があるときに、なるべくジャニーさんの病室に通っているような現状です。今はジャニーさんが1日も早く元気に回復してくれることを祈っています。」
などと語っていました。
<↓の画像が、会見に出席した嵐メンバーの写真>
『フライデー』によると、1日に会見が行われることは6月21日の時点で決まっていたそうなのですが、ジャニー喜多川社長の病状について説明するという事前連絡は無く、会場に着いてから松本潤さんが説明を行うというレクチャーをジャニーズ事務所側から受けたとのことです。
しかし、ジャニー喜多川社長の病状については一方的に話すのみで、報道陣の質問はNGとされていたといい、テレビのワイドショーやスポーツ新聞で取り扱う場合には、展覧会の模様も伝えることが条件として提示されていたといいます。
そして、このタイミングでなぜジャニー喜多川社長の病状を明らかにしたのか、なぜ嵐のイベント会見時に公表となったのか多くの謎があるのですが、『フライデー』によると、ジャニーズ事務所側は嵐が会見で発表することに強くこだわっていたとしています。
その理由について芸能プロダクション関係者は、「嵐のマネジメントに関しては、ジャニー氏の姉であるメリー喜多川氏の娘・ジュリー藤島氏が大きな権限を持っている。一部のマスコミなどは、あたかもタッキーこと滝沢秀明が、ジャニーズの後継者のように書かれていますが、あくまでジャニー氏の社長の座を引き継ぎ、事務所をまとめていくのは、ジュリー氏でしょう。それを、内外に示すため、東山紀之や中居正広に病状を語らせるのではなく、自分の“子飼い”である嵐に、その大役を担わせたのです。そして、事務所の一番手の存在が“嵐”であることを、ほかのタレントに見せつける意味もあったと思いますよ」
と語っています。
<↓の画像は、藤島ジュリー景子副社長の写真>
一方の夕刊紙『日刊ゲンダイ』は、嵐のメンバーを代表して松本潤さんが説明を行った理由について、「嵐はジャニー喜多川社長の肝いりで結成されたジャニーズJr.内のユニットが原型となり、結成されたグループです。その中でもジャニー氏の思い入れが強かったのが松本でした。(中略)大切にされた松本が重大発表を行ったのは必然と言えるでしょう」
と伝えています。
また、ニューサイト『日刊サイゾー』の記事では、「誰が発表するかを決めたのはメリー喜多川社長だったようだ。松本はメリー氏の寵愛を受けている。嵐のコンサートの演出を手掛けるなど、ジャニー氏譲りの才能を発揮しているが、メリー氏の中で所属タレントの格付けは今や松潤がナンバー1なのかもしれない」
と芸能記者が語っています。
このように各メディアが、なぜジャニー喜多川社長の病状を嵐・松本潤さんが説明したのか、その理由や裏事情を伝えているのですが、これに対してネット上では、
- あくまでも嵐が看板よと示したいのでしょうね。色々な考えもあるのでしょうが、違和感は拭えないですね。
- 嵐に語らせた意図が事実かどうかは別として、一般的な企業の発表としては変だよね。関係各所に対しての礼も著しく欠くし。まともな会社ではない。
- 社長の病状を一タレントがするってどうなの?と思った。会社の幹部といわないまでも広報担当がすべきでは?
ああ、この会社は広報担当いないんだと感じた。これがジャニーズ事務所の計算なら大失敗かもね。 - タレントに社長の病状発表させるジュリー副社長って時期社長の器じゃない。普通は事務所の幹部かジュリー副社長が出て来るはずです。
しかも、嵐の展示会の発表と抱き合わせなんて、ジャニー社長をバカにしている。ジャニー社長がジュリー副社長を社長にしたくない気持ちが理解出来ます。 - 私も、何故「嵐が報告?」と思いました。こういう対応を見ると、吉本興業もジャニーズ事務所も大した会社ではないなと思います。
会社が対応しないといけないことは、所属タレントではなく会社が対応すべきです。
おまけに会見するも一切質問は受けないなんて意味がない。それならFAXで良い。安倍総理の会見みたい。 - あの親子にとって、嵐がジャニーズの顔であり、それだけ自分達の思いが強いって事をアピールしたんですね。
もっと早く発表してれば死亡説など好き勝手書かれなくても済んだのに、この日を待ってたんですね。タレントが発表するのが違和感しかなかったです。 - ジャニーさんにもしものことがあったら 事務所は大丈夫なのか?…と思っている人は多いと思う。
対応次第では 諸々払拭できたのに、あぁ やっぱりダメなんだと。良識ある所属タレントの中には、モヤモヤした人もいたかも。
病状変化との兼ね合いもあったかもしれないが、好き嫌いは別として、タレント発信なら幹部クラスの東山さんの番組で…の方がまだ納得した。
普通は 広報の書面が先なのだろうけど。
などのコメントが寄せられており、現在も疑問の声が多く上がっています。
トップになにかトラブルがあった場合には、副社長ら幹部や広報部などが取材対応して説明を行うというのが一般的かと思いますし、所属タレントにこのような説明を行わせるといったことは、今まで見たことも聞いたこともありません。
藤島ジュリー景子副社長やメリー喜多川副社長は、ジャニー喜多川社長とは違ってこれまで表に出てくることがほとんど無く裏方に徹しているので、今後もこれまでと同じく裏で動き、他のことは“子飼い”のタレント等に任せるつもりなのかもしれないですね。
ちなみに、『週刊文春』の報道によるとジャニー喜多川社長と藤島ジュリー景子副社長の仕事のやり方、考え方が全く違うことから、2人は決して良好な関係とは言えない状態にあるそうで、数年前には自身の後継者として名前を挙げていたのは、SMAPのチーフマネージャーだった飯島三智さんとしており、「次の社長は絶対に飯島。飯島しかいない」と語っていたとのことです。
実際にジャニー喜多川社長は自身が目をかけたタレントは、飯島三智さんにマネージメントを任せていました。
また、飯島三智さんが去った後に自身の後継者として指名したのは、“タッキー”こと滝沢秀明さんで、『週刊文春』が以前報じた記事でも若手のジャニーズタレントが、事務所内で一番面倒を見てくれるのは滝沢さんだと明かしており、「ジャニーズ全体のことを考えているタレントは滝沢君しかいません」と語っていました。
藤島ジュリー景子副社長はこれまでに、嵐やTOKIOなどのグループを育ててきた人物ですが、手腕を評価する声は特に上がっておらず、今回のジャニー喜多川社長の病状説明に関しても、嵐のメンバーに任せたことで物議を醸しており、さらにイメージが悪化しているように感じられますが、果たして今後社長に就任して“ジャニーズ帝国”を守っていけるのでしょうかね。