元SMAPの稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんのテレビ出演をめぐり、ジャニーズ事務所が民放各局に圧力を掛けていた疑惑が浮上し、国の行政機関・公正取引委員会が注意をしていたことが明らかとなりましたが、テレビ局に圧力を掛けていた中心人物は、嵐の元チーフマネージャーA氏だと判明したと25日発売の週刊誌『週刊文春』がスクープしています。
社会部記者によれば、公取委は元SMAPの3人がジャニーズ事務所から独立後、それぞれのレギュラー番組が次々と終了した経緯などを調査し、昨年ごろからテレビ局など関係各所にヒアリングを行っていたそうです。
そして、『週刊文春』が取材を行ったところ、ジャニーズ事務所が3人への圧力を強めたきっかけは、独立から2ヶ月後の2017年11月にAbemaTVで3日間生配信された『72時間ホンネテレビ』だったといいます。
<↓の画像は、『72時間ホンネテレビ』に出演した元SMAP4人の写真>
その後ジャニーズ事務所は、元SMAPの3人を取り上げた番組や尺の長さをリストアップし、それテレビ局側に提示して「なぜこうなったのですか?」と理由を問い詰めるなどしていたそうです。
こうした行為をしていたとする嵐の元チーフマネージャーA氏は、藤島ジュリー景子副社長の右腕として知られる存在とのことですが、『週刊文春』の取材に対してジャニーズ事務所は、「弊社従業員が、ご指摘のような行為を行なった事実はございません」
とキッパリ否定しています。
<↓の画像は、藤島ジュリー景子副社長の写真>
24日発売の『週刊文春』ではさらに、嵐の元チーフマネージャーA氏が他にどのようにテレビ局に迫っていたのかや人物像、直撃取材への対応、民放各局の過度な自主規制、忖度について詳報するとしています。
この報道を受けてネット上では、
- マネージャーも上司の指示には逆らえないかもね
- 嵐の元マネージャーAとやらの現在の位置づけが気になる….
- これでまた嵐が叩かれるのか…
- ジャニーズも吉本も共通点はヤクザ体質から抜けてないってことだ。
- 文春砲が最近少し不発だったから、ここぞとばかりにドカンときたな。荒れるなぁ。ジャニーズもヤバし。
- 圧力をかけていたことを証明してください。文春さん…期待してます(笑)
そして3人が地上波で見れる事、願います! - 犯人を探して糾弾するのは…と思うけど、そもそもスマップ解散の原因を作ったのは文春さんだから、償いのために忖度をなくして3人が普通に芸能活動ができるようにしてあげてください。お願いします。
- 嵐は関係ないと思う!あくまでジャニーズ事務所の問題。この一連の件が吉本の問題で薄れてしまっているのが残念です
- 嵐のスキャンダルもワイドショーで一切やらないし、嵐もその圧力のおかげで仕事できてる。やり方が汚い
- この件を扱うテレビ局はあるんだろうか。無いとしたら完全に忖度だと視聴者は見てしまうだろうな。
- テレビ局は忖度して、この件を一切報じないんでしょうね
- 誰がどうしていた。より今後どうなるか見守りたい。草彅さんのドラマ観たいから。期待しています。
- この元マネさんの今のポジションはなんなのでしょう?
圧力をかけたなら、本人ひとりで考えたのか?誰かの指示か?って、ひとりで考えての行動とは思えないけどさ。
多分、この人がひとりで考えてやったってことになるんだろうな。
ジャニーズは会見やらないのね。
などのコメントが寄せられています。
NHKの報道によれば、民放テレビ局関係者が公取委の調査に対して、「ジャニーズ事務所にタレントの出演を依頼した際、『SMAPの元メンバー3人が関わっている場合には、所属タレントは出演させられない』と圧力をかけられた」
と証言したそうです。
公取委はこの証言を受けて今年に入ってから調査を進め、独占禁止法違反にあたるとは認定出来なかったものの、「3人を出演させれば、ジャニーズ事務所の所属タレントの出演が難しくなると感じさせる言動があり、将来的に違反に繋がりかねない」
と判断され、注意されたものとみられると伝えています。
なお、公取委が独占禁止法違反にあたると認定した場合には、課徴金の納付や再発防止策を命じる行政処分「排除措置命令」を下し、違反の恐れがあった場合には「警告」、最も軽い「注意」は独禁法違反する恐れがあるとまでは言えないものの、将来的に違反に繋がる恐れがあると判断された場合に行われるものです。
注意はあくまでも、独禁法違反を未然に防ぐことを目的として、口頭にて行われるもので、ジャニーズ事務所は今回の公取委の調査では注意にとどまりました。
そのため、『週刊文春』が報じているように嵐の元チーフマネージャーで、藤島ジュリー景子副社長の右腕だったA氏が、実際にそのような圧力をかけていたのかどうかは定かではないものの、圧力と疑われる発言は実際にあったのかもしれません。
ちなみに、SMAP解散直前の12月末にニュースサイト『サイゾーウーマン』が報じた記事によると、SMAP解散騒動の少し前からジャニーズ事務所内でマネージャーの退職が相次いでいたことを伝えており、その理由は、藤島ジュリー景子副社長の“お気に入り”と言われていたマネージャーNが、30代ながら部長職に就任したことにあるとしていました。
記事ではテレビ局プロデューサーが、「元々ジュリー氏には、“腹心”とされる2人の男性スタッフがついていたのですが、N氏の台頭により、1人はジャニーズを退職しています。N氏は以前、嵐の現場マネジャーだったのですが、ジュリー氏に見初められた途端にチーフに昇進し、ジャニーズ内では異例のスピードで出世を成し遂げたそうです」「慶應義塾大学卒で英語がペラペラという、お坊ちゃんタイプ。上に気に入られるのが得意なようで、ジュリー氏からの信頼は厚い」
と語っており、このN氏という人物が今回『週刊文春』が報じた嵐の元チーフマネージャーA氏なのかもしれません。
元SMAPの3人に対する圧力、テレビ局側の過剰な忖度は明らかに異常だという指摘が相次いでいる状況で、こうした声が今後さらに大きくなっていき、民放各局の対応が今後少しずつでも変わっていき、地上波番組で3人の姿が見られるようになってほしいです。