今年現役を引退し、草野球チーム『KOBE CHIBEN』を友人らと設立した元メジャーリーガー・イチローさんが、安倍晋三首相からの国民栄誉賞の打診を断ったとの話が各メディアに報じられる中で、新たな国民栄誉賞候補者としてジャニーズの5人組グループ『嵐』が急浮上していると夕刊紙『日刊ゲンダイ』が報じています。
イチローさんは小泉純一郎政権の2001年、2004年に国民栄誉賞の打診を受けましたが固辞し、現役引退後の今年3月にも同様に固辞しています。
菅義偉官房長官が後に行った会見で、イチローさんの代理人を通じて国民栄誉賞の打診をしたところ、「人生の幕を下ろした時に頂けるよう励みます」との回答があったとし、イチローさんの気持ちを尊重して現役引退に伴うオファーを見送ることを決めたと説明していました。
さらに10月26日夜に、安倍晋三首相は首相官邸にイチローさんを招いて約2時間にわたって食事しており、この会食には『オリックスグループ』の井上亮社長、『三井住友銀行』の高島誠頭取も同席していたそうで、詳細は明らかにはなっていないものの、この場で安倍首相はイチローさんに今年2度目となる国民栄誉賞の打診を行ったとみられています。
しかし、イチローさんは今回の打診も断ったと各メディアに報じられているのですが、『日刊ゲンダイ』によると、政府の本命として来年末をもって活動を休止する『嵐』の名前が挙げられているといいます。
ベテラン芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄さんは、「最近、安倍首相に怪しい動きがありました。11月30日夜に東京ドームに駆けつけ、嵐のコンサートを鑑賞。その後、わざわざツイッターに『素晴らしい歌を披露してくださった嵐のメンバーの皆さんに感謝の気持ちを伝えることがきた』と投稿までしたのです。もしかしたら、天皇陛下の即位を祝う『国民祭典』で奉祝曲を歌った嵐に本当にお礼を言いたかったのかもしれませんが、国民栄誉賞を乱発してきた今の政府のことですから、言葉を額面通り受け取ることは難しいですね。国民栄誉賞授与の可能性は十分にあると見ています」
と語っています。
<↓の画像は、首相官邸のインスタグラム投稿写真>
さらに、「嵐をめぐる国民栄誉賞授与の動きには、昭恵夫人の意向も働いているのかもしれません。夫人はK-POPアイドルなどイケメンがお好みと聞きますからね」
とも語っているのですが、この報道に対してネット上では、
- 嵐の事は嫌いではないが、国民栄誉賞はありえない
- なんか安っぽい賞になってしまいましたな。国民栄誉賞=王さん、の重みがすっかりなくなりましたわ。
毎年無理くりあげなくていいわ。15年振りに国民栄誉賞に選ばれました!とかでいい。 - 今国民栄誉賞を授与するなら、先日亡くなった中村哲医師以外考えられない
- どうしても出さないといけないならノーベル賞を取った人を検討すべき。
来年は東京五輪で国民栄誉賞ラッシュになる可能性もあるから、今年は無理に出さなくてもいい。 - イチローがダメなら嵐ってか?これはさすがに嵐ファンも怒るだろう。
安っぽいにも程がある。ほんとに要らない賞になりつつあるな。
嵐もイチローみたいに突っぱねた方がカッコいいぞ。 - なでしこジャパンあたりから、有り難みが薄くなったと思う。
政権の人気取りの為に使われる位なら、いらないと考えられてしまうのも納得の賞。
それでも誰かにというなら、トモさんやリーチに受け取って欲しいと思う。 - 国民栄誉賞って毎年誰かにっていう賞でした?話題作りと視線逸らし感がハンパない。沢尻の薬物逮捕も視線逸らしと言われてる最中することかな?
- 何処が基準になっているのか…国民栄誉賞の大安売りで、過去に功労を認められて受賞した方々が不憫です。
隣国の大統領が退任前にやる日本叩きとダブって見えてしまうからやめて頂きたい。
安倍さんを擁護する方々からしても、この案件は疑問に感じられるのではないでしょうか。 - 嵐に国民栄誉賞とか、笑笑。ありえない、笑笑。
本来、国民栄誉賞は中村医師のような立派な功績を残した人に授与すべき。
乱発しすぎるから国民栄誉賞のありがたみや重さが薄れてきているのでは。。イチローが断り続けるのが理解できる。
などと否定的なコメントが殺到しています。
このように物議を醸している国民栄誉賞は、1977年に当時世界記録のホームランを達成した王貞治さんを称えるため、福田赳夫元首相が創設した賞となっており、国民栄誉賞の目的としては、「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、その栄誉を讃えること」
と規定しています。
表彰の対象者は、「内閣総理大臣が本表彰の目的に照らして表彰することを適当と認めるもの」
とし、首相の判断で受賞者が決まります。
安倍政権ではこれまで複数の著名人に国民栄誉賞を授与しており、2013年には元横綱・大鵬さん、元プロ野球選手の長嶋一茂さん、松井秀喜さん、2016年には女子レスリングの伊調馨選手、2018年には将棋棋士の羽生善治九段、囲碁棋士の井山裕太王座、フィギュアスケーターの羽生結弦選手と、歴代最多となる7人に授与しています。
これまで日本を代表するアスリート、文化人、芸能人らに賞が与えられており、国民栄誉賞の条件となる「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったもの」に、嵐も該当するほどの功績を残しているかと思います。
一方で、国民栄誉賞は政権の人気取りに利用されているとも指摘されており、特に安倍晋三首相は現在、「桜を見る会」を巡る様々な問題によって猛バッシングを浴びている最中で、イチローさん等を含めてこのタイミングでの国民栄誉賞の授与は国民の目をそらすためと言われ、国民栄誉賞を私物化するなと非難されています。
そうしたこともあり、嵐への国民栄誉賞の打診には否定的な声も多いのですが、果たして実際に嵐へ国民栄誉賞の打診はあるのでしょうかね。