今年の『第71回 NHK紅白歌合戦』(12月31日 19時30分~23時45分)の司会者が2日に正式発表され、総合司会をウッチャンナンチャン・内村光良さんとNHK・桑子真帆アナウンサー、白組司会を俳優・大泉洋さん、紅組司会を女優・二階堂ふみさんが務めることが明らかになりました。
今年のテーマは「今こそ歌おう みんなでエール」とし、このテーマについて紅白の実施本部長・二谷裕真さんは、「今こそアーティストたちの思いのこもった歌でみんなにエールを送りたい。コロナによって傷つき疲れ切っている人々の心を癒し、少しでも明るい気持ちで2021年を迎えて欲しい。」
との思いが込められているとしています。
<↓の画像は、紅白の総合司会を務める内村光良さん、桑子真帆アナの写真>
また、白組司会として初めて大泉洋さんを起用した理由について、「巧みな話術に、抜群のユーモアのセンスは、みなさんもご承知の通り。音楽番組『SONGS』では“責任者”という役柄のホストをお任せしていますので、紅白では、白組の“責任者”のつもりでいただけたら、白組にとって最強のエールとなる」
とコメントしています。
紅組の司会に二階堂ふみさんを起用した理由については、「連続テレビ小説『エール』のヒロインとしてお茶の間のみなさんに愛され、今年最も注目を浴びた女優のおひとり」とした上で、「文筆活動や写真家としても活動され、多彩な才能を発揮されています。加えて『エール』では素晴らしい歌唱力も見せていらっしゃいます。紅組のリーダーとしてヒロイン・音(おと)さながらの力強いエールを送ってくださることと思います。」
と期待を寄せています。
<↓の画像が、白組司会の大泉洋さん、紅組司会の二階堂ふみさんの写真>
NHK側はこのように紅白の司会に2人を初起用した理由を明かしているのですが、『東京スポーツ』(東スポ)によれば、今年の紅白は年内をもって活動休止する『嵐』を白組の司会に起用するのが既定路線とみられていたそうです。
嵐は5人で2010~2014年にかけて5年連続で白組司会を務め、2016年には相葉雅紀さん、2017年は二宮和也さん、2018・2019年は櫻井翔さんが起用されています。
<↓の画像は、嵐の写真>
音楽関係者は、「東京五輪イヤーの今年、嵐がグループで白組司会をやって大団円というシナリオは、何年も前から言われ続けていました。それこそ先日、ジャニーズ事務所の会長職を退いたメリー喜多川氏は、公然と『東京五輪の年は嵐が(司会を)やるのよ!』と宣言していました」
と明かしています。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で計画に狂いが生じたといい、今夏開催予定だった東京五輪は来年に延期されることが決定、5月に新国立競技場で予定していたコンサート『アラフェス2020』は延期、11月3日に無観客で収録したものをネットで有料配信することになり、これらが嵐のモチベーション低下に繋がったようです。
前出の音楽関係者は、「コロナは嵐メンバーのモチベーションにも大きな影響を与えました。今回、白組司会を固辞した理由について『紅白のステージに集中するため』と一部で報じられましたが、実際はメンバーの意見が1つにまとまらなかったと聞いています」
と裏側を明かしています。
東スポはこのように、活動休止前最後の紅白で嵐が司会に起用されなかった理由、裏側について報じているのですが、これに対してネット上では、
- 嵐じゃなくてよかった!とにかく、ジャニーズじゃなくてよかった。その一言。
- 「どうせ嵐か嵐の誰かだろ」と思ってた。紅白の台本は分厚いって聞くから俳優向きなのかもね。紅白のJ枠が減ることを期待。2、3組で良いと思うんだ。
- メリー喜多川に紅白の決定権があったの?それっておかしいんじゃない?たかが芸能事務所でしょ?
こんなジャニーズが牛耳って、忖度してたテレビ局だからおもしろくないんだよ。 - ジャニーズでは中居くんとかイノッチあたりはよかったよ。嵐も最初は新鮮だったよ。それが毎年5人でゾロゾロ出てきて、次はソロでやり出してもイマイチで見飽きてた。今年は面白そうなので、ちゃんと見ようかな。
- 「ジャニーズじゃなかった」ということがすごい。関ジャニ∞村上信五あたりかと思ってたわ。やっとJの呪縛、私物化から逃れることが出来て良かった。
- 今年までは連続で嵐だと思ってました!でも、大泉洋さん、ファンなので嬉しいです!ブルーリボン賞の、全ての人を満遍なくイジる司会は最高でした。
きっと面白い紅白になって、いつもの倍盛り上がる事でしょう。期待してます! - ずっと嵐とかジャニーズ続きでマンネリが否めなかったけど、大泉さんは全く違う路線、とにかく楽しい紅白になることは間違いない
- 嵐で5年という裏契約があるって、ずっと報じられてたから、今年も諦めてたけど…しかも、ジャニーズじゃないのも凄い。やっとジャニーズから脱するのか!!
大泉洋は、紅白司会適任だと思う。良いように雰囲気を壊してほしい。 - 近年の紅白はジャニーズの私物化が酷すぎる。彼らを前面に出したところで目玉になるわけでもなく、視聴率の面で貢献しているわけでもない。
- 司会に大泉洋選ぶなら、歌手もしっかり選んだらどうだ。不要な歌手とは言えない集団が多すぎ。
だから国民が離れるってNHKは分からんのだろうか?高い視聴料取ってるなら考えろ。それか視聴料徴収を見る世帯だけにしろ。 - ジャニーズファンですが、毎回ジャニーズが司会というのはつまらないので、色んな方がやるのが良いと思います。
出来れば紅組もNHKの番組に出てるとかじゃなく世の中の流れで決めてほしい。大泉洋さんはきっと盛り上げてくれると思うので、今この時期にはぴったりの人だと思います。今年は必ず見ます。楽しみにしています
などの声が上がっています。
嵐の活動休止が発表される3年前の2016年時点で、2020年まで嵐が紅白の司会を務める「嵐5ヶ年計画」が進行しているとの情報を東スポなどが報じ、この報道通り、2016年以降は嵐のメンバーが交代で白組の司会を務めていました。
また、今年9月時点で週刊誌『女性自身』は、紅白史上初めてグループでの総合司会を検討しているとし、嵐のメンバーが総合司会と大トリを務め、異例の嵐シフトになるとの情報を伝えており、持ち時間も歴代最長クラスの合計15~20分ほどを用意し、メンバーそれぞれが今後について思いを語る演出の準備をしているとのことでした。
このような情報が飛び交っていたものの、実際のところは大泉洋さんが初めて白組の司会に起用され、俳優が白組司会を務めるのは2005年の山本耕史さん以来15年ぶりとなっており、ついにジャニーズタレントが司会から外れたとして大きな話題になっています。
『サンケイスポーツ』は、今年も嵐が白組の司会を務めることは濃厚だったとした上で、紅白の制作サイドが「活動休止前のラストステージだからこそ、万全の状態でパフォーマンスをさせたい」との方向で一致したと伝えています。
活動休止前最後の紅白ということから3年連続4度目の大トリが有力視されているほか、「嵐の魅力を存分に伝える特別企画も計画されている」とも報じており、やはり他の出演者よりも登場時間は長いのかもしれません。
他に『日刊サイゾー』は、「嵐はジャニーズのカウントダウンコンサートで最後のステージを飾るか、単独のサプライズライブを決行するか、どちらかになりそう」としています。
紅白は以前から“ジャニーズが私物化”しているとして批判の声も上がっていましたが、今年はついにジャニーズタレントが司会から外れた紅白となるほか、史上初の無観客での開催となる予定で、演出などもこれまでとは違った形となるとされていることで大きな注目を集めています。
現時点ではまだ出場歌手や企画などの詳細は明らかになっていませんが、初めて司会を務める大泉洋さん、二階堂ふみさんの活躍に期待したいところですし、司会を外れた嵐が活動休止前最後にどういったパフォーマンスを披露するのか楽しみですね。