V6・岡田准一さん主演の時代劇映画『散り椿』(木村大作監督)が9月28日より公開され、興行成績が大コケ、大爆死しているとニュースサイト『まいじつ』が報じています。
9月29・30日の国内映画ランキング(興行通信社発表)を見ると、アニメ『劇場版 夏目友人帳~うつせみに結ぶ~』(全国136スクリーン)が初登場1位を獲得し、観客動員数は11万7473人、興行収入は1億7214万4780円を記録しており、10億円超えが期待できる数字となっています。
2位には、公開から2週連続1位獲得の実写作品『プーと大人になった僕』(362スクリーン)がランクインし、観客動員数は約11万1000人、興行収入は約1億5500万円で、累計観客動員数は115万人、興行収入は15億円を突破しています。
次いで3位にランクインしたのが岡田准一さん主演の『散り椿』(342スクリーン)で、観客動員数は約9万2000人、興行収入は約1億800万円という結果でした。
公開規模が半分以下の『夏目友人帳』に大きな差を付けられており、現時点で興行収入10億円到達も厳しいスタートとなっており、このままいくと最終興行収入は5、6億円という大コケになる可能性もあると『まいじつ』は伝えています。
大コケが心配されている『散り椿』は、直木三十五賞や松本清張賞などを受賞している小説家・葉室麟さん(はむろ・りん 享年66)が、2012年に出版した同名小説が原作です。
岡田准一さんの他には、西島秀俊さん、黒木華さん、池松壮亮さん、麻生久美子さん、緒形直人さん、新井浩文さん、柳楽優弥さん、芳根京子さん、駿河太郎さん、渡辺大さん、富司純子さん、石橋蓮司さん、奥田瑛二さんなど、主演級の豪華俳優陣が顔を揃えており、9月開催の『第42回モントリオール世界映画祭』では、最高賞に次ぐ審査員特別グランプリを受賞しています。
<↓の画像は、映画『散り椿』メインキャストの写真>
岡田准一さんは2014年にも葉室麟さん原作の映画『蜩ノ記』に出演し、この作品では『日本アカデミー賞』の最優秀助演男優賞を受賞しました。
岡田准一さんはジャニーズタレントの中でも、特に演技力の高さが評価されており、『蜩ノ記』で最優秀助演男優賞を受賞した2015年には、『永遠の0』で最優秀主演男優賞も受賞しています。
そんな岡田准一さんが2010年以降に主演した作品の興行成績を見てみると、『SP THE MOTION PICTURE 野望篇/革命篇』の2作品は、それぞれ最終興行収入36.3億円、33.3億円を記録し、妻・宮崎あおいさんとの共演作『天地明察』は9.1億円でした。
『図書館戦争』は1作目が17.2億円、2作目が18億円、『永遠の0』は87.6億円、『エヴェレスト 神々の山嶺』は12.6億円、『海賊とよばれた男』は23.7億円、昨年公開の『追憶』は11.3億円、『関ヶ原』は24億円となっています。
『天地明察』を除いて興行収入は2ケタを記録しており、『日本アカデミー賞』で最優秀主演男優賞を受賞して以降は、一度も10億円を下回っていません。
なぜ、豪華キャストの『散り椿』は大コケしているのか、その理由が気になるところですが、映画の評価・レビューサイト『Yahoo映画』や『映画.com』での評価を見てみると、4日20時の時点で平均点数は5点満点中【約3.2~3.7点】とまずまずの評価を受けており、出演者たちの演技や内容を評価する声が多く上がっています。
『まいじつ』の記事では興行成績が伸び悩んだ理由について、「ストーリー自体が面白くても、キャッチーで人を惹きつける “華”がとにかくないんです。映画ポスターは岡田が暗い顔を浮かべているだけで魅力に欠けますし、原作者・葉室麟氏のネームバリューも『永遠の0』の百田尚樹氏、『関ヶ原』の司馬遼太郎氏に比べると見劣りします。」と映画関係者が語っています。
また、9月末には大型で強い台風24号が日本列島を襲い、列車を運休にした鉄道会社も多くあったことから、それも大きな要因になっているのではないかとしています。
それにしても、342スクリーンという規模で公開されたにも関わらず、規模が半数以下の『夏目友人帳』に大きな差を付けられているというのは気になるところで、台風だけが大コケの原因ではない気がするのですが、果たしてどうなんでしょうか…。
今週末の6日から来週8日までは3連休となっており、ここでどれだけ稼げるかが大きなカギを握るとみられるため、来週の興行成績はどうなるのかに注目ですね。