現在はソロで歌手活動している元ジャニーズJr.の岡本カウアンさん(別名=カウアン・オカモト 26歳)が、日本外国特派員協会で12日に記者会見を行い、2012年~2016年にかけて所属していたジャニーズ事務所の前社長・ジャニー喜多川さん(享年87)から受けた性被害を語り、大きな注目を集めています。
岡本カウアンさんは『King & Prince』の平野紫耀さん(26)と同期で、2012年2月(当時15歳)にジャニーズ事務所に入所し、2014年7月期放送のドラマ『GTO』(フジテレビ系)や、元TOKIO・山口達也さん(51)が司会を務めていたバラエティ番組『Rの法則』(NHK Eテレ)に出演するなど、ジャニーズJr.の中でもメディア露出が多い人気ジュニアでしたが、2016年に退所しました。
<↓の画像は、ジャニーズJr.時代の岡本カウアンさんと平野紫耀さんの写真>
そんな岡本カウアンさんが昨年から今年にかけて、様々な場でジャニー喜多川さんから受けた性被害を赤裸々告白しており、12日に日本外国特派員協会で行った会見でも、中学校卒業直前の2012年3月に、ジャニーさんの自宅マンションで初めて性被害を受けたと明かし、「ずっと寝ているふりをしました。翌日、エレベーターの中でジャニーさんから1万円を渡されました」
などと語り、ジャニーさんの自宅内部を撮影した動画も公開しました。
<↓の画像が、ジャニー喜多川さんが暮らしていた渋谷区内のマンションの写真>
また、2016年に退所するまでの4年間に「15~20回ほど性的被害を受けた」と語り、性的な行為を拒否しなかった理由として、受け入れなければ仕事を干されるというのが“暗黙の了解”だったことを挙げ、「ジャニーさんは『それをしないと売れないよ』とかは言わないんですけど、そもそもジャニーズというのは、ジャニーさんが気に入っている子、推している子が基本的にデビューします。特殊だと思います。ジュニアの中でも『マンション行かないと売れないよね』とか、『むしろ自分から行かないといけないよね』ということとかも多かったので、そういう認識でいます」
と語り、過去に寝たふりをしながら行為を拒んだところ、翌日は挨拶しても無視されたと明かしています。
岡本カウアンさんはジャニー喜多川さんに感謝の気持ちがある一方で、「当時15歳の僕や、他のJr.に対して性的行為を行ったことは悪いことだと思う」「みんながしゃべることで、何かが変わるんじゃないか」「一番は事務所のトップや事務所の人たちに認めてほしい」
と訴えています。
そして、岡本カウアンさんの記者会見を受けてネット上では、
- 過去の話かと思ったらこの人まだ26歳って…ってことは活躍しているジャニーズの人達ってみんなそういうことなのかな
- ジャニーズ事務所は無視してないで、しっかりと対応してほしい。事実ならあってはならないこと。
- 亡くなってからじゃなく、生きているときに記者会見をなぜ行わなかったのか?ってのが疑問。
亡くなられてからは証言のしようがないし、関わった人間がほかに居るなら
実名を出して真偽を確実なものにしてほしい。あとから私も私もと出てきても真偽が追及できないし - ワイドショーやニュース番組はきちんと報道すべきでは? 報道の自由とは、特定機関に忖度して報道しないことではない。
- 会見してるのは紛れもない事実なんだから、「こういう会見がありました」と淡々とでも報道すべき。
また、事務所はこれに対してどういう見解なのか明確にしてほしい。なかったことにする時代はとうに終わってる - メディアは、この報道をしないと言う事は、性的虐待を容認すると言う事で間違いないですよね。
実際に被害者は、沢山いる訳で有名で社会貢献してる人は、犯罪が許されると言う事なんですね。この社会は…絶対、間違ってますよ。
自分が被害者なら、自分の大切な人が被害者でも皆さん許せますか?他のジャニーズがとか、おかしいですよ。苦しんでいる人がいるんですよ。悪い事は悪い! - 百歩譲って民放は芸能事務所とステークホルダー同士だから、相手への忖度が働くのはわかるとしても、国民からの受信料で運営されているNHKまで報道しないのは一体どういうことなんだ。
ジャニタレに紅白歌合戦に出てもらうことがそんなに大事なことですか?
などの声が上がっています。
岡本カウアンさんは昨年11月に、元国会議員・ガーシー容疑者とYouTubeでコラボした際に、ジャニー喜多川さんから受けた性被害を語り、「2人同時っていうのがありましたね、1回」「僕正直、動画とかも持ってるんですよ」などと語っていました。
その後3月に、イギリスの公共放送局『BBC(英国放送協会)』が、ジャニー喜多川さんの裏の顔に迫ったドキュメンタリー番組を放送し、複数の元ジャニーズタレント等が性的虐待行為を告発しており、大きな波紋を広げました。
しかし、大方の予想通りNHKを含む各テレビ局、新聞などはこの番組を完全スルーし、ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長はBBCサイドの問い合わせに対して、「今回、このような内容で貴社よりご取材いただいたことを大変重く受け止めております。」
などとコメントするのみで、ジャニー喜多川社長の性加害問題に対するコメントは避けていました。
その後、20年以上前にもジャニー喜多川さんの性的虐待問題を糾弾し、ジャニーズ事務所と裁判にまで発展した『週刊文春』も再びジャニーさんの問題を取り上げ、岡本カウアンさん等が同誌の取材に応じて性被害を語っていましたが、ジャニーズ事務所は同誌の取材に回答しないという対応を取っています。
そして、今回の岡本カウアンさんの会見に対しても、現時点でジャニーズ事務所はコメントは出しておらず、これまでと同様にテレビや新聞はこの話題に一切触れない可能性が高いものの、記者会見には日本テレビ、テレビ朝日、NHKのスタッフが入っていたことが確認されており、今後それぞれがどういった対応をするのかに注目したいですね。