2019年に亡くなったジャニーズ事務所の前社長・ジャニー喜多川さんからの性被害を告白し、大きな注目を集めている元ジャニーズJr.の歌手・岡本カウアンさん(別名=カウアン・オカモト 26歳)が、ピン芸人・たかまつななさん(本名=高松奈々 29歳)のYouTubeチャンネルに出演し、ジャニーズの代表・藤島ジュリー景子社長と対面したことを明らかにしており、大きな注目を集めています。
岡本カウアンさんは4月12日に日本外国特派員協会で記者会見を開き、ジャニーズ事務所に入所してから1ヶ月後の2012年3月(当時15歳)に、ジャニー喜多川さんから初めて性被害を受け、翌日に1万円を手渡されたことを告白しました。
岡本カウアンさんはジャニーズで活動していた2016年までの4年間に「15~20回ほど性的被害を受けた」と明かし、「当時15歳の僕や、他のJr.に対して性的行為を行ったことは悪いことだと思う」「一番は事務所のトップや事務所の人たちに認めてほしい」などと訴えていました。
この会見から1ヶ月近く経ち、岡本カウアンさんはたかまつななさんがYouTubeで行ったライブ配信に登場し、「先日、ジャニーズ事務所の今の社長・ジュリーさんと会わせていただいて、対面させていただいて、お話させていただきました」
と明かしました。
<↓の画像が、藤島ジュリー景子社長の写真>
藤島ジュリー景子社長との会話内容は明らかにしなかったものの、「今まで会ったことはなく、コワモテのイメージだったが、可愛らしい人だった。イメージと全然違った」「すごく愛のある方だなって」「心からジュリーさんも向き合っていただいた」「(性被害)に遭わずにデビューした人もいるので、そういう人たちを今回のことですごく傷つけ申し訳ないことしたと、ジュリーさんと話をしてて思った」「裁判して勝ち負けとか憎しみを持ってとかで(告発を)やってないんですね」「戦いとか戦争とかじゃなくて、やっぱりいい方向に」
などと語りました。
また、今後ジャニーズ事務所から大きな発表があることを示唆していました。
どのような発表が行われるのか詳細は不明ながら、ジャニーズ事務所は岡本カウアンさん等の告発を受けて、現役のジャニーズタレントに対してジャニー喜多川さんからの性被害に関するヒアリング調査を行ったことなどを、4月21日付で主要な取引先企業に文書で報告していたことが明らかになっています。
その文書では「現在在籍の社員、タレントからは、現時点では問題となる点は確認されておりません」とした上で、今後は元所属タレントに向けて外部専門家の相談窓口の設置、個別対応を行う準備を進めていることを報告。
また、社外取締役を迎えることなども伝えており、この文書について『朝日新聞』から取材を受けたジャニーズ事務所は、「現時点ではお答えできない。近々発表する」と回答していました。
ただ、ジャニーズ事務所による性被害調査を巡っては、様々な問題点があることを『週刊文春』に指摘されており、まず所属タレントたちの相談窓口となったのは、子会社『ジャニーズアイランド』の社長も務める元『V6』の井ノ原快彦さんをはじめ、『TOKIO』の国分太一さん、松岡昌宏さん、『関ジャニ∞』の村上信五さん、『Hey! Say! JUMP』の山田涼介さん、『Sexy Zone』の菊池風磨さんの6人で、いずれも藤島ジュリー景子社長と近いタレントでした。
第三者機関を設置することなく所属タレントを相談窓口にしたことに加えて、ヒアリング期間も数日しか設けておらず、十分とはいえない調査にも関わらずスポンサー企業に対して、「現時点では問題となる点は確認されておりません」などと報告していたため、今後タレント等が声を上げにくくなるなど、様々な問題があると週刊文春は指摘しています。
その裏で藤島ジュリー景子社長は岡本カウアンさんに接触を図り、カウアンさんの口ぶりから問題の解決に向けて良い方向に話が進んだのだろうと思いますが、これまでの対応などからジャニーズ事務所に対しては不信感しかなく、何かうまいことを言って丸め込んだのではと思う部分もありますが、今後それぞれからどういった発表があるのか、引き続き見守っていきたいですね。