26日公開の映画『サイレントラブ』で主演し、女優・浜辺美波さんと映画初共演するほか、30日に写真集『Luminous』を発売する『Hey! Say! JUMP』の山田涼介さん(30)が、『スポーツ報知』のインタビュー取材で語った内容が物議を醸しているようです。
山田涼介さんは昨年末開催の東京ドームライブ直前に取材に応じ、昨年の1年間を振り返り、「本当に色々な、色々なことがあったと思います」「大変といえば大変でしたけど、逆境というか、これを乗り越えた先には何があるんだろう。自分自身を見つめ直した1年になりましたし、みんなそうだったのかなと思います」
と語っています。
昨年はジャニー喜多川さんの性加害問題が大きな波紋を広げ、これによりジャニーズ事務所はSMILE-UP.に社名変更、2代目社長だった藤島ジュリー景子さん等が引責辞任し、同社は性被害者の補償業務行った上で廃業することが決定、同社の社長に就任した少年隊・東山紀之さんは、昨年末をもって芸能活動から引退しました。
また、『Hey! Say! JUMP』は「Johnnys」のワードを含むことを理由にデビュー曲『Ultra Music Power』を“封印”し、山田涼介さんも参加するYouTubeチャンネル『ジャにのちゃんねる』は名称を『よにのちゃんねる』に変更するなどしました。
そうした中で山田涼介さんも「色々なことを考えた」とし、「僕がどういう形で、どういうことを考えて…というのを大っぴらに言うつもりはないのですが、僕にはグループがある。Hey! Say! JUMPというグループで16年間歩んできて、苦しいことも楽しいこともあったけど、やっぱり『このグループがあって、僕がいる』という思いがある。独立とか、何やら騒がれるタイプではありますけど。『勝手なことを言ってくれるな』と思う時もある」
と語り、様々な噂や憶測が飛び交っているものの、今後も“Hey! Say! JUMPの山田涼介”として活動を続けていく考えを明かしています。
続けて、昨年の騒動で自身も様々な被害を受けたものの、活動を辞めたいという気持ちにはならなかったと明かした上で、「『ふーん』と思いながらも、もちろん悔しさもあって。俺らは何もしていないし、自分は声を大にして頑張ってきたタイプですし。今まで積み上げてきたものが、一緒くたに見られてしまって。悔しいとも、生きにくい世の中だとも思うけど」
と、素直な心境を明かしています。
複雑な思いを抱きながらも前を向き、「そんなこと言っても仕方ない。だったら、明日どうやって楽しむか。次、何をしたら楽しんでもらえるのか。そんなことを考える時間にしたら効率が良いでしょ? 効率が悪いことは嫌いなので。たまに、独り言のように『クソが』って愚痴を吐いたりするんですけどね(笑)」「僕たちは、ある意味縛りがあったので。それが、今後は自分たちに委ねられていくだろうし、自分で必要・不必要かを判断していかなくてはいけない。自分次第でどうにでもなれるという希望を抱いていて。成功したら、後輩への道筋にもなるだろうし。まだ30歳ですけど、芸歴は20年。ありがたいことに、後輩から『憧れの先輩』として挙げてもらうこともあるので、背中を見ていただけたら」
と語っています。
このインタビュー内容が物議を醸し、批判の声も噴出していると週刊誌『フラッシュ』のWeb版『SmartFLASH』が報じており、問題視されているのは昨年の騒動を受けて、「『ふーん』と思いながらも、もちろん悔しさもあって。俺らは何もしていないし、自分は声を大にして頑張ってきたタイプですし。今まで積み上げてきたものが、一緒くたに見られてしまって。悔しいとも、生きにくい世の中だとも思う」
と語った部分としています。
実際にネット上での反応を見てみると、
- 自分の事務所の社長の犯罪が公になったのに、「ふーん」「俺らは何もしていない」とか言わなくていいのに。
- 一言も被害者に対する気遣いないんだな…
- 悔しいって、他のボーイズグループを圧力で排除してきた事務所の恩恵を受けて活動してたからね。
良くない内情を知ってて声を上げなかったのにこんなことよく言うな。人のせいにしすぎ。 - この件に関して、ふーんって思えることがすごいなぁ。仮にふーんと思ってたとしてもふーんと思ってますなんで、普通は言えないよね。
クソがって思うってのも、そもそもジャニー喜多川が悪いんじゃないの?どういう心境なのか読んでも読んでも理解できない。 - ジャニー喜多川のあの世界でも稀に見る凶悪な性加害事件を「ふーん」って思って他人事のように見てたんだ…最低だし頭も悪いままおじさんになっちゃったんだね。残念。
ジャニーズって結局こんなやつばっかじゃないの? ジャニオタも被害者に誹謗中傷に精出してたし未だに冤罪だとか言ってる奴もいるし。怖いね - 『ふーん、俺らは何もしていない』この言葉がすべてを語ってますね。俺は悪くない。そう思ってるから軽々しく命を削ってるとか言えちゃうんだね。
事務所やテレビ局、お抱え雑誌社にちやほやされてるから命の重みの感覚が分からない30才。旧Jにいたら一生分からないままでしょう。
などと批判的なコメントも目立ちます。
具体的に何に対して「ふーん」と思ったのかは不明で、この言葉の真意は定かではないことから、この一部分だけを切り取って性被害者への配慮が欠けている、薄情な人間だなどと叩くのもどうなのかと思いますが、一連の騒動を受けて独り言で「クソが」と愚痴を吐くこともあるとの発言も含めて、ネット上では大きな波紋を広げており、ちょっとした炎上状態になっていますね。
ニュースサイト『サイゾーウーマン』などによると、ジャニーズ事務所時代にはインタビューで語った内容も厳しいチェックが入り、汚い言葉や不用意な言動などネガティブな本音はカットされていたようで、タレントサイドも「どうせ事務所に削除されるから」と本音を話すことが無かったといいます。
しかし、事務所が新体制になってからはタレントの主体性を尊重するようになり、これによってタレントたちも自由に本音を話すようになったほか、プライベートにおいてもパートナーとの結婚も自分の意思で決断しやすくなるなど、大きな変化が生じているそうです。
こうした状況の変化が今回のインタビュー記事にも表れ、これを巡っては業界内でも今後を懸念する声も上がっているようで、「今後はタレントが、ファンの聞きたくないこと、知りたくないことを公に話す事態が続出する可能性もある」とスポーツ紙記者は語っています。
山田涼介さんはスポーツ報知のインタビューの中で、これまでは“縛り”があったものの、「今後は自分たちに委ねられていくだろうし、自分で必要・不必要かを判断していかなくてはいけない。自分次第でどうにでもなれるという希望を抱いている」
と語っていますが、逆に今後はこれまでのように事務所に守ってもらえなくなり、ちょっとした発言で大炎上し、仕事に大きな影響を及ぼす可能性があるだけに、色々と注意を払ってほしいと思います。