強制わいせつ事件で表舞台から姿を消した元TOKIO・山口達也さん(やまぐち・たつや 47歳)が、昨年4月26日に行った謝罪会見以来、1年4ヶ月ぶりにメディアの取材に応じ、現在の状況やTOKIOへの思い、自身の今後のことなどについて激白し注目を集めています。
山口達也さんは8月下旬午前10時半に、東京都内のある公園で週刊誌『女性セブン』の記者に直撃され、「もう一般人なのでお答えできることはありません」と言いつつも、TOKIOが置かれている状況を聞くと、「もうTOKIOの人間ではないんですけど、自分の現状をお話することで彼らのためになることがあるのなら…もう話さないと決めていたんですが、これを最後の告白とさせてもらいます」
として、約5時間にも及ぶ取材に応じたといいます。
<↓の画像が、『女性セブン』の取材を受けた現在の山口達也さんの写真>
まず、事件後のTOKIOメンバーとの関係についてですが、昨年5月6日付でジャニーズ事務所を退所して以降は、メンバーと会っていないといい、「私はメンバーに大きな迷惑を掛けた人間。彼らを頼ることは立場上できない…」としながら、メンバーは約30年にわたって活動を共にした“戦友”のような存在で、メンバーたちも自分のことを心配してくれているのは事実であるため、「会って話をしたい思いはありますが…」と打ち明けています。
また、「メンバーと距離を置くという決断をするまで相当悩みました。私がやったことはそれほどのことなんです。」とも語っています。
そして、事件の被害者女性とは連絡を取っているのかという問いに対しては、「今、必要なのは自分の気持を入れ替えること。身を清めること。しっかり更生して変わった姿を見せることが第一だと思っています。だから連絡は取っていません。」
と答えています。
事件を起こした原因については、「自分は天真爛漫っていうのかな。子供を体現する大人代表、そんなキャラだと思っていて、テレビの前で楽しく振る舞ってきました。それが自分の役割だと思っていたんです。でも、あまりにも幼稚で、大きな過ちを犯してしまいました」
と話しています。
被害者から許される日が来るでしょうか?という問いに対しては、「分かりません。まだ先ですが、自分が社会復帰を果たせた時に、恥ずかしくない姿を相手に見せられればいいのではないかと思っています。相手の方に対して謝罪の気持ちは未だに持っている、と伝え続けることです。謝罪をする立場になって分かったことがあります。私がやったことの謝罪は、一生し続けるものなんです。」
としています。
山口達也さんは事件を起こす前からアルコール依存状態にあり、肝臓の数値が悪化し、治療のために昨年1月15日ごろから約1ヶ月間入院していたほか、「躁うつ病(双極性障害)」の疑いもあるとメディアによって報じられていたのですが、今年5月から病状も落ち着いてきたことから、現在は通院も数ヶ月に1回程度で、診察内容も医師に話を聞いてもらう程度といい、現在はお寺にも通っているといいます。
山口達也さんは大工仕事が得意なことから、お寺が持つ山へ入って木の伐採などもしているといい、そうした活動を通して自身と日々向き合い、自分はどういう人間なのか見つめ直しているそうです。
<↓の画像は、テレビ番組で大工仕事をしていた山口達也さんの写真>
現在の生活については、お寺で勉強する以外は基本的に家で過ごしているそうで、週1回ペースでスーパーに買物へ行き自炊しているといい、掃除・洗濯なども自身で行い、筋トレもしているとのことです。
収入面については、もともと贅沢をするタイプでもなく、現在はお酒を飲んだり、誰かと遊ぶことも無いことから、最低限の食費でやっていけているとし、兄夫婦には生活のサポートをしてもらっているそうで、「兄がいなければ、今こうしてお話ができるまで回復していたかどうか…本当に感謝しています」と語っています。
最近はネット上で、自身に関するニュースもチェックするようになったそうですが、「ほとんどがウソですけどね」と語り、他にもYouTube上で自身に関する動画もチェックし、様々なYouTuberによる悪口も良い話も見ているといい、自身に関することを客観的に見られるような精神状態になったのは最近のことだそうです。
ここまで体調が回復したとのことから、気になるのは芸能界復帰、TOKIOへの復帰に関することですが、TOKIOへの復帰はあるのか聞かれると、「それは…ありえません。芸能界に私の居場所はないですから」「どんな顔してメンバーに会えばいいんですか?戻れるわけがないんです。」
と否定しています。
<↓の画像は、TOKIOのメンバー写真>
(左から松岡昌宏さん、城島茂さん、国分太一さん、長瀬智也さん)
また、ここ最近増えているTOKIOの活動休止や解散報道について、「解散はしてほしくないというのが本音です。原因を作った私がそんな事を言う資格はないのですが…」という思いを明かし、TOKIOのボーカル・長瀬智也さんが山口達也さんのベースはTOKIOに不可欠だと言っているものの、「私じゃなくてもできますよ。TOKIOの音楽って長瀬がいればできるんです。数年前から長瀬がプロデューサーを兼任して、メンバーと共にゼロから楽曲を作ってきました。長瀬の『こうしたいんだ』っていう要望に私達は合わせてやってきた。その音楽はメチャクチャかっこいいんです。」
と明かしています。
そのため、山口達也さんは自分のせいで音楽活動を休止し、困っているTOKIOは見たくないといい、それは自分が原因だということが分かってはいるものの、サポートメンバーなどを入れて音楽活動を継続してもらいたいとしています。
そう語る山口達也さんは、あの騒動以降は楽器には触れていないそうなのですが、最近TOKIOのDVDを観て改めてかっこいいと感じたといい、気が付いたら自然にベースを弾くような体勢になっているほど体に染み付いているとし、今でもTOKIOの楽曲は完璧に演奏できる自身があるとも語っています。
そして、ファンはTOKIOの音楽活動を熱望しているという話になると、山口達也さんは涙を堪えきれなくなり、「私も聴きたい…誰よりも聴きたいんです…責任はものすごく感じています。今、難しい立場なんです…キツイんですよ。メンバーも私の扱いにはものすごく慎重になってくれている。テレビでは私の名前すら出せない。そんな状態なんです。今、『TOKIOの山口』って言われると、息ができないぐらい苦しくなるんです。」
と涙ながらに胸の内を明かし、すでに自身はTOKIOを脱退している身で「今じゃただのニートなんです…。」と言い、TOKIOは9月21日にデビュー25周年を迎えるのですが、「25年目には必ず新しいTOKIOで歌ってくれている、そう信じています」と語っています。
続いて7月9日に亡くなったジャニー喜多川社長については、恩人であるジャニー社長に大きな迷惑を掛けてしまったことを悔やみ、自身に腹が立っていると語り、ジャニー社長が倒れた際には特別にメンバーたちと連絡を取り合ったことを明かしています。
しかし、ジャニーズ事務所を退所していることから、病院や家族葬に行くことは出来なかったものの、逐一連絡をもらっていたそうです。
9月4日に東京ドームで開催されるジャニー喜多川社長のお別れ会の案内状も届いているそうですが、「ジャニーさんにお会いしたい思いはありますが、今の私が行くと迷惑がかかる。ちゃんと社会復帰できた時に、ジャニーさんのお墓にご報告に行かせていただこうと考えています。」
としています。
そんな山口達也さんの現在の心の支えとなっているのは、兄夫婦ら家族、そして離婚した元妻・悠子さんとの間にもうけた息子2人だといい、現在ハワイで生活している息子とは定期的に電話で連絡を取り合い、日常の他愛もない話をしているそうなのですが、2016年に離婚してからはまだ一度も会っていないとのことです。
<↓の画像が、元妻・悠子さん、長男・笑大郎くん(しょうたろう 11歳)、次男・力丸くん(りきまる 8歳)の写真>
元妻・悠子さんは、子供たちにも山口達也さんが起こした事件についてちゃんと説明し、子供たちも何をしたのかをよく理解しているそうで、今後また会える時間があれば嬉しいものの、今すぐにとは考えていないといいます。
<↓の画像は、長男・笑大郎くんと次男・力丸くんの2ショット写真>
そして、最後に今後について語り、現時点で今後のことを発表できる状況ではないものの、持っている夢はあるとして、「私みたいに大きな過ちを犯した人間でも、謝罪を尽くして反省して更生して、許されることができたら、もう一度、輝けるんだ、というのを世間の人に見てもらいたいんです。(中略)ジャニーズの看板が無くなった。仕事も失った。それでもかっこいいと言われるオヤジになるために、もう一度、自分の足元を見て頑張っていきます。いつの日か、もう一度人前に出たいんです。やっぱり人に何かを訴えかける仕事がしたい。それは芸能活動とは限りません。自分なりの表現の仕方があると思います。」
と語っています。
山口達也さんが昨年2月に事件を起こしたことによって、TOKIOは25周年に向けたアルバム制作も白紙となり、『NHK紅白歌合戦』への出場記録も24年でストップ、そして音楽活動も完全に休止状態になってしまいました。
また、TOKIOを代表する番組だった『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系 日曜19時)の各企画への影響も大きく、山口達也さんはこれまで番組の中心的人物だったことから、山口さん不在によって番組の魅力が明らかに減り、視聴率も低迷を続けています。
TOKIOに与えたダメージは甚大で、多くのファンにもショックを与えており、そしてあの事件の被害者女性も心に大きな傷を負っているとみられるので、軽々しくTOKIOに復帰したい、芸能界復帰したいとは言えないでしょうね。
あの事件では、被害者の女性側が被害届を取り下げ、示談が成立し、山口達也さんは起訴猶予による不起訴処分にはなりましたが、未成年の女性に対して無理やりキスするなどの行為は概ね事実と認めており、現在でも山口さんに対しては多くの厳しい声が上がっています。
しかし、被害者女性の親がジャニーズ事務所を通じて発表したコメントでは、「今回、娘が被った事は、親としては決して許せるものではありません。」としながらも、「ただ娘にも、山口氏にもこれからがあります。この過ちで1人の人間の未来がすべて奪われてしまうことは、私たちも望んでいません。山口氏には、娘の心の傷に向き合いながら、これからを考えていただき、また娘についても、そっとしておいていただければと思います。」
という思いを明かしています。
事件からまだ1年しか経っていないので、芸能活動を含めて表に出る仕事はまだ難しいと思いますが、山口達也さんはあれから反省の日々を送りながら、自身を見つめなしているといい、精神状態もかなり落ち着いてきているようなので、どのような形となるかはまだ分からないものの、いつかまたどこかで新たな活動をしている姿を見せてほしいです。