フジテレビが7日に定例会見を行い、4月期放送の嵐・相葉雅紀さん主演の月9ドラマ『貴族探偵』（月曜21時）の期間平均視聴率（全11話）が8.8％と伸び悩んだことについて、「非常に残念」だとコメントしました。
その一方で、7月17日から月9でスタートする山下智久さん主演『コード・ブルー～ドクターヘリ緊急救命～THE THIRD SEASON』については、「『コードブルー』が7年ぶりに月9で復活し、期待している。前回のセカンドシーズンが平均視聴率16.6％。今回も豪華なキャストが久々に戻っていて、期待に応えてくれると思う」と語り、好視聴率獲得に期待を寄せています。
＜7月17日スタートの新月9ドラマ『コード・ブルー～ドクターヘリ緊急救命～THE THIRD SEASON』＞
『コード・ブルー』は、月9の視聴率が好調だった2008年7月期に第1シーズンが放送され、山下智久さんのほか、新垣結衣さん、戸田恵梨香さん、比嘉愛未さん、浅利陽介さんが出演し、全11話の期間平均視聴率は15.9％（第1話で最高の21.2％）を記録しました。
その後、2009年にスペシャルドラマが放送され平均視聴率は23.1％、2010年1月期放送のシーズン2は、全11話の期間平均視聴率が16.6％（第1話で最高の18.8％）を記録しており、シーズン1、2共に同期間に放送の民放連ドラでトップの視聴率となっていました。
そんな人気ドラマが7年ぶりに復活することから、7月期放送の民放ドラマの中ではトップクラスの注目を集めており、好視聴率獲得は間違いないとも言われているのですが、シーズン3に大きな変更点があることが発表され、ドラマファンから批判の声が噴出しているようです。
＜『コード・ブルー～ドクターヘリ緊急救命～THE THIRD SEASON』メインキャスト＞
（左から比嘉愛未さん、新垣結衣さん、山下智久さん、戸田恵梨香さん、浅利陽介さん）
高視聴率を記録したシーズン1と2については、これまでに『救命病棟24時 第2シリーズ』、『離婚弁護士』シリーズ、『医龍－Team Medical Dragon－』シリーズ、『BOSS』シリーズ（全てフジテレビ系）、『アイムホーム』（テレビ朝日系）など、好視聴率を記録している多くの作品で脚本を手掛けている脚本家・林宏司さんが担当していたのですが、シーズン3ではなぜか脚本家が変更されています。
シーズン3の脚本は、『リッチマン、プアウーマン』、『大切なことはすべて君が教えてくれた』、『失恋ショコラティエ』、『Oh,My Dad!!』、『君に捧げるエンブレム』、『大貧乏』（全てフジテレビ系）などを手掛けている脚本家・安達奈緒子さんとなっています。
脚本家の変更によって批判の声が上がっている大きな原因は2つあり、安達奈緒子さんが手掛けた月9ドラマ『リッチマン、プアウーマン』、『失恋ショコラティエ』などは恋愛モノとなっており、『コード・ブルー』はあくまでも医療ドラマで、恋愛要素はほとんど無かったため、シーズン3では恋愛要素が多く含まれ魅力が失われてしまうのではないかと懸念されています。
また、安達奈緒子さんの脚本作品は好視聴率を獲得したものもあるのですが、『Oh,My Dad!!』は全11話の期間平均視聴率が9.2％、『大貧乏』は全10話の期間平均視聴率が4.9％、スペシャルドラマ『君に捧げるエンブレム』は8.4％と、1ケタを記録しているものが多くあります。
そうしたことからネット上では、
- 同じ脚本家で見たかった！
- なぜ医療ドラマに恋愛脚本家を使うの？
- やっぱり今のフジはズレてる
- 好きなドラマの脚本家が、変わった 観てみないとわからない・・・・前の脚本家さんと、トラブルでも、あったのかて感じ・・・ちゃんと、再現してほしいですね。
- ヤバイ予感。フジドラマで唯一見ようかなぁて思ってたのに。
- 脚本、林さんじゃないの！？ショック。。。楽しみにしてたのに。。。
- 私は脚本家如何で見るドラマを決めるので、林さんじゃないと知って、ちょっとガッカリ。同じシリーズは同じ脚本家でやってほしいです。
などのコメントが寄せられています。
一昔前であれば、出演者がそれなりに有名で人気があるというだけで内容はそこそこでも視聴率は取れましたが、現在は脚本や演出などがより重視される時代だと言われています。
ニュースサイト『しらべぇ』が全国の20～60代の男女1342名を対象に、「脚本家でドラマを見るか決めることがある？」というアンケート調査を行ったところ、「はい」と回答したのは全体の「24.8％」にも上ることが明らかになっています。
このような調査結果もあるため、もしかすると『コード・ブルー3』はスタート後に視聴者から批判的な声が噴出し、視聴率も期待を大きく下回る結果になる可能性もあるのですが、まずは第1話放送終了後の視聴者の反応、そして視聴率はどれほど獲得出来るのかに注目したいですね。