20%超えの視聴率を記録したドラマ『ドラゴン桜2』(TBS系)の最終回に、前作で生徒役を演じた“山P”こと山下智久さんが声のみのサプライズ出演を果たし、大きな反響を呼びましたが、その裏側を8日発売の週刊誌『週刊文春』が報じており、アフレコが放送前日に行われていたこと等を伝えています。
『ドラゴン桜2』の最終回には、2005年7月期放送の前作に登場した新垣結衣さん、紗栄子さん、中尾明慶さん、小池徹平さんが特別出演し、事前告知なしのサプライズ登場だったことで大きな話題になりました。
<↓の画像は、『ドラゴン桜2 最終回』に登場した4人の写真>
また、山下智久さんだけ声のみの出演を果たし、これに対しても視聴者から歓喜の声が上がり、山下さんが声で登場したタイミングで瞬間最高視聴率22.7%を記録していたのですが、他の4人は姿を見せていただけに、山下さんの音声出演を巡っては様々な憶測が飛び交い、物議を醸すことになりました。
ドラマ終了後に『東京スポーツ』(東スポ)が報じた記事では、山下智久さんは昨年10月末をもってジャニーズ事務所を退所したことで、テレビ局側がジャニーズ事務所に忖度したとの説を否定した上で、実情は山下さんサイドがジャニーズに忖度したと伝えていました。
東スポの記事では、山下智久さんが声のみの出演となった経緯について、「山Pは自分にスポットライトが当たって、ジャニーズ時代の後輩だった高橋海人さんが最終回でかすむことを懸念したようです。でも、前作の主要キャスト5人で自分だけが出演しなければ古巣のジャニーズの“圧力”などと臆測を呼んでしまいかねない。悩みに悩んだようです」「山下は考え抜いた末、落としどころで『声だけでいいですか?』とTBSに要望。異例の声のみの出演につながった。」
としています。
一方で『週刊文春』は、山下智久さんを最終回に出演させるにあたって、TBSがジャニーズ事務所にお伺いを立てたものの、なかなか返事が無かったとしています。
しかし、山下智久さんだけ出演しないというのは不自然すぎるため、「話し合いの末に妥協案として採用されたのが、髙橋のいないシーンに声だけで出る」というものだったといいます。
山下智久さんの音声出演の裏側についてTBS関係者は、「緊迫した状況下で山下がアフレコに臨んだのは、なんと最終回の放送前夜。ジャニーズからOKが出るまで、ギリギリまで判断がつかなかったのです」
と明かしています。
キャスティング関係者は、今もなお元ジャニーズタレントには“地上波の壁”があるとしており、「2014年に赤西仁、2019年に錦戸亮、昨年も手越祐也がジャニーズを辞めましたが、いずれも独立後は地上波のドラマや歌番組に出ていません。最たる理由はテレビ局側の“忖度”で、キャスティングの候補にも上がらないのが実情。数々の高視聴率ドラマに出演してきた山下も例外ではなく、独立して8ヶ月が経っても出られずにいました」
と、現在もテレビ局の“ジャニーズ忖度”は存在するとしています。
そのため、山下智久さんがジャニーズ事務所から独立後も新たな活動を展開しているにも関わらず、キー局が話題を大きく取り上げたり、番組のゲストに呼ぶこともほとんど無いそうです。
ただ、テレビ以外のメディアは別といい、山下智久さんの今後の俳優としての活動について映画関係者は、「ケヴィン・ハートが主演の映画『The Man From Toronto』や、HBO制作のドラマ『TOKYO VICE』などはすでに撮影済み。公開時期は未定ながら、ネットフリックスの『今際の国のアリス』続編にも重要な役どころで出演が内定している。ドラマ版『コード・ブルー』(フジテレビ系)の続編にも、チャンスがあれば出たいという意欲はあるようです」
と明かしています。
このように『週刊文春』は、山下智久さんが『ドラゴン桜2』に声のみの出演となった裏側や、新たに『今際の国のアリス』の続編にも出演が内定していることを報じています。
民放各局は様々な番組にジャニーズタレントを起用し、恩恵を受けていることなどから、現在もジャニーズ忖度はあると言われています。
そうした中、今年1月期にはテレビ東京で、元SMAP・香取慎吾さん主演ドラマ『アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~』が放送されました。
また、ジャニーズ事務所と深い関係にあるNHKでは、2月スタートの大河ドラマ『青天を衝け』に草彅剛さん、4月期放送の『きれいのくに』に稲垣吾郎さんを起用するなどしています。
少しずつ状況が変化してきているようで、山下智久さんは『ドラゴン桜2』に声のみの出演だったものの、今後出演予定の『The Man From Toronto』、『TOKYO VICE』、『今際の国のアリス』などの作品が大きな話題になれば、テレビドラマの出演オファーが相次ぐ可能性もありそうですし、今後のさらなる活躍に期待したいところですね。