漫画家・荒川弘さん(あらかわ・ひろむ 44歳)原作を手掛け、コミックス累計発行部数は6100万部という人気漫画『鋼の錬金術師』(略称:ハガレン)が実写映画化され、12月1日から公開予定なのですが、前売りチケットの売れ行きが非常に悪く、早くも大コケを心配する声が上がっています。
実写版『鋼の錬金術師』で主演を務めるのはHey! Say! JUMP・山田涼介さんで、共演は本田翼さん、ディーン・フジオカさん、蓮佛美沙子さん、本郷奏多さん、國村隼さん、石丸謙二郎さん、原田夏希さん、夏菜さん、内山信二さん、大泉洋さん、佐藤隆太さん、小日向文世さん、松雪泰子さんらが出演と、豪華なキャスティングとなっています。
<12月1日公開の実写版『鋼の錬金術師』>
山田涼介さん演じる主人公のエドワード・エルリックの弟で、もう1人の主人公であるアルフォンス・エルリックの鎧姿はフルCGで再現するなどしており、ファンタジー作品の実写化ということもあり、映画の製作費は7億円にも上ると言われています。
<↓の画像は、山田涼介さん演じる主人公のエドワード・エルリック、弟・アルフォンス・エルリックの写真>
原作は世界各国で高い人気を誇っており、実写映画も全米やヨーロッパを含む世界190ヶ国以上で公開予定とし、国内でも通常2D版、IMAX2D版、4DX版の3形態で合計400スクリーン位上で上映予定という形になっています。
一般公開に先駆け、10月25日から開催の「第30回東京国際映画祭」のオープニング作品としてワールドプレミアで上映され、11月17日からアメリカ・ニューヨークで開催のイベント『Anime NYC』では、クロージング作品としてプレミア上映予定される予定です。
これまでに様々な人気漫画が原作の実写映画が製作されてきましたが、『鋼の錬金術師』については非常に大きな公開規模で、相当お金を掛けているのが分かります。
しかし、今年夏に大コケした山崎賢人さん主演の実写映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』(最終興行収入8億円)と同様に、大コケするのではないかと業界内で囁かれていると『週刊女性』は報じています。
『鋼の錬金術師』は多くの方に親しまれている名作で、ファンタジー作品ということから実写には向かないとする声が非常に多く、物語の世界は「19世紀の産業革命期のヨーロッパ」を題材にしているため、日本人の役者たちがそれぞれの役を演じる事に違和感を抱いている原作ファンが多くいます。
そうしたことから、実写版『鋼の錬金術師』に期待を寄せる声は皆無で、前売り券の売れ行きもかなり悪い様子です。
<荒川弘さん原作の『鋼の錬金術師』>
前売り券販売の主な流通経路となっている映画前売券のポータルサイト『メイジャー』配信の主要プレイガイドリストによれば、前売り券の売り上げ枚数は10月23日付で計31枚だったとのことです。
なお、10月末から公開の生田斗真さん主演、広瀬すずさんヒロインの実写映画『先生! 、、、好きになってもいいですか?』、11月3日から公開の嵐・二宮和也さん主演『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶』は、前売りの販売枚数が90枚台の好成績だったそうで、映画ライターは「圧倒的な原作知名度で、ジャニーズ主演作品なのに、これはマズいですよね…」と漏らしています。
こうした現状を受けて、ジャニーズ事務所側が動きを見せているようで、予定では映画公開当日の12月1日リリースの映画雑誌で表紙する予定だったものの、話題作りのために1ヶ月前倒し、11月1日発売号で表紙を飾るなどの対策が講じられているとのことです。
これについて映画配給会社の関係者は、「9月半ばに急に発行の前倒しが配給会社各社に通達されました。本来ならありえないことです。少しでも宣伝期間を長くするため、山田さんの事務所からお願いがあったみたいですよ」と、裏事情を明かしています。
そして、この記事に対してネット上では、
- 原作ファンです。先日、映画館で予告見ました。見れば見る程。これはないなと思ってしまいます。実写化するならアニメで新作の方が良かったな…
- ハガレンとか実写にするなら最低でもエドワード兄弟とウインリィは外国人じゃなきゃ駄目だろう。アウトレイジの上映前の予告で観たけどCGは頑張っているが、あれ以上の映像はどうせないんでしょ。それと弟のアルの声がアニメと違いすぎて違和感しかないんだけど、どうせならアニメと一緒で良かったのでは?
- そりゃ売れんやろ?原作の雰囲気ぶち壊しやのに観たいと思うのはジャニオタだけやろ?
- 原作はほとんど知らなくてもあれは無理だろ?って思った。主人公の年齢とか設定を知人に聞いてもあのキャスティングは合わない!としか(^^; 外人設定にもろ日本人でって。ちゃんとしたアニメにする方が良かったんでは?
- これ前売りがダメだって話だけど、イロモノで特典もついているから前売り以外で観る人がそんなにいると思えない。初動一発型と思うけど大コケするでしょうね。
- そりゃあねえ。山田涼介の芝居が全く何も伝わって来ないし、エドとしてミスキャストだもん。来るのは芝居とか見ずに山田涼介見てキャーキャー言ってるジャニオタくらいでしょ?
- 早期特典に描き下ろし漫画がつくらしいので、初日なら1日の映画デー1100円で観れる、前売りより安く行けるならこっちでいいわ。そして中身には期待しない、特典購入で映画の座席を確保するだけ
- 山田くんのファンは、若い女性や学生が多いので1400円の前売りを買わず、1100円で見られるレディースデーに行こうと思っているだけじゃないですか?
などのコメントが寄せられています。
山田涼介さんは9月23日から公開されている小説家・東野圭吾さん原作の『ナミヤ雑貨店の奇蹟』でも主演し、こちらも日本だけでなく中国、香港、台湾、韓国、シンガポール、マレーシアで公開、「釜山国際映画祭」のアジア映画の窓部門に出品されるなどし、オープニング2日間(全国343スクリーン)の観客動員数は16万7787人、興行収入は2億986万8700円で初登場1位という結果を残しています。
また、2015年と2016年公開の実写映画『暗殺教室』は、1作目の最終興行収入が27.7億円、2作目が35.1億円という大ヒットを記録しています。
山田涼介さんは若い女性を中心に高い人気を誇るジャニーズタレントで、多くのファンがいることから、これまでと同様の興行成績が期待出来るかと思うのですが、前売り券の売れ行きが良くないというのを聞くと心配になりますね。
最近公開された漫画原作の作品では、小栗旬さん主演で7月から公開の『銀魂』はオープニング3日間(全国335スクリーン)で10億円突破、公開1ヶ月で30億円、2ヶ月で37億円を突破しています。
さらに、中国でも公開3日間で195.57万人を動員、興行収入は10億円を突破し、中国での日本実写映画オープニング新記録を樹立、中国だけでなく香港、台湾、シンガポールなどのアジア圏、オーストラリア、アメリカ、ヨーロッパなど世界各国で続々公開されています。
『鋼の錬金術師』も国内だけでなく世界で上映されることから、恐らく比較対象になるかと思うのですが、とりあえず初週どれほどの興行成績を記録するのか注目したいですね。