人気漫画の“ハガレン”こと『鋼の錬金術師』の実写映画が1日より公開され、2・3日の国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社提供)で初登場1位を獲得したことが明らかになりました。
Hey! Say! JUMP・山田涼介さんが主演し、他に本田翼さん、ディーン・フジオカさん、夏菜さん、松雪泰子さん、大泉洋さん、佐藤隆太さん、本郷奏多さん、蓮佛美沙子さんらが出演している実写版『鋼の錬金術師』は、全国441スクリーンで公開がスタートし、初週末(2・3日)の観客動員数が19万1200人、興行収入は2億6400万円を記録。
公開初日の「映画の日(12月1日)」(割引料金で鑑賞可能)を含めた1~3日の観客動員数は29万1000人、興行収入は3億7300万円を記録しています。
<1日から公開がスタートした実写版『鋼の錬金術師』>
次いで2位には、大泉洋さんと松田龍平さんがコンビを組む人気シリーズの最新作『探偵はBARにいる3』が初登場ランクインし、全国334スクリーンで1日から公開が始まり、週末2日間の観客動員数は11万600人、興行収入1億4900万円、1~3日までの合計では観客動員数16万7500人、興行収入2億770万円で、3日間の合計値は過去2作品を上回る数字となっており、当面の目標は10億円とされています。
5位には、ピース・又吉直樹さん原作で監督は板尾創路さん、主演は菅田将暉さんと桐谷健太さんがW主演の『火花』がランクインしています。
今週の数字は公表されていないのですが、全国318スクリーンで公開の先週は週末2日間で観客動員数は8万2400人、興行収入は1億1100万円、公開初日から4日間の累計は観客動員数が16万4500人、興行収入が2億1900万円とかなり厳しい数字です。
その他、今週6位にランクインしたEXILE TRIBEが出演『HiGH&LOW THE MOVIE 3/FINAL MISSION』(公開4週目)、9位の嵐・二宮和也さん主演『ラストレシピ-麒麟の舌の記憶-』(公開5週目)は、それぞれ累計興行収入が10億円を突破しています。
1位を獲得した『鋼の錬金術師』は、多くの原作ファンの間で物議を醸した問題作で、大コケする可能性が高いとも言われていましたが、300スクリーン前後で公開されている作品よりも1.5倍ほど公開規模が大きく、宣伝も多く行われていただけに映画館に足を運んだ方が多かった様子です。
また、この実写版は第1弾入場者特典として、原作者・荒川弘さんが連載終了から7年ぶりに新作エピソードを描き下ろした『鋼の錬金術師 0巻』がプレゼントされるという特典があります。
<↓の画像は、入場者特典の『鋼の錬金術師 0巻』表紙写真>
さらに、荒川弘さんが描き下ろした0巻の表紙ビジュアルを使用した2018年ポスターカレンダーが、23日から第2弾入場者特典として配布されます。
こうした特典商法によって、大コケこそ避けることはできた様子なのですが、実際に作品を観た人からは、
- 特典の0巻が欲しくて見に行ったけど、やっぱりう~んって感じ
- 0巻につられて見に行ったことを後悔した
- 決して原作主義ではないんだけど、心に何も残らなかったなぁ
- とにかく終始違和感だらけで、気持ち悪い作品でした
- どのシーンを見てもワクワクしなかった
- キャラクターが原作の設定と違いすぎて、始終違和感がありました
などと厳しいコメントが多く上がっており、映画情報・レビューサイト『Yahoo!映画』では公開前と変わらず点数が【2.21点(5点満点中)】(5日19時時点)でした。
ちなみに、山田涼介さんが同じく主演した漫画原作の実写版『暗殺教室』は、2015年3月に1作目、2016年3月に2作目『暗殺教室 -卒業編-』が放送され、最終興行収入は1作目が27.7億円、2作目は35.1億円でした。
2作目については、全国319スクリーンで公開がスタートし、土日2日間で観客動員数は54万4,641人、興行収入は6億3,919万3,900円を記録しています。
その一方、公開規模が441スクリーンという大規模の『鋼の錬金術師』は、土日2日間で観客動員数が19万1200人、興行収入は2億6400万円と、半分にも満たない数字となっています。
『鋼の錬金術師』は、原作コミックスの累計発行部数が世界全体で7000万部超えという人気作で、今年7月に公開された小栗旬さん主演『銀魂』よりも高い人気があります。
アニメ化もされている『鋼の錬金術師』は、国内だけでなく世界的に高い人気を得ているため、全米・ヨーロッパを含めて世界190ヶ国以上で実写映画の公開が決定しているのですが、果たして海外のファンからはどのような声が上がるのか気になりますね。