22・23日の国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社調べ)が発表され、21日から公開の実写映画『ニセコイ』が初登場9位という微妙なスタートを切っていることが明らかになりました。
最新国内映画ランキングによると、ディズニー映画『シュガー・ラッシュ オンライン』が初登場1位を獲得し、土日2日間で観客動員数は35万0373人、興行収入は4億5363万5600円、公開4日間では興行収入が約8億円を記録する好スタートを切っており、現時点で50億円超えが期待できる数字となっています。
2位は前週1位初登場した『ドラゴンボール超(スーパー) ブロリー』がランクインし、土日2日間の観客動員数は32万1000人、興行収入は4億2000万円、公開から24日までの観客動員数は157万6183人、興行収入は20億3780万1100円と、早くも20億円超えを達成しています。
3位は『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』が初登場ランクインし、土日2日間で観客動員数31万3000人、興行収入3億8900万円を記録しており、15億円超えが狙える好スタートを切っています。
次いで4位は前週2位で公開7週目の『ボヘミアン・ラプソディ』がランクインしており、累計観客動員数は467万人、興行収入は64億円突破をしています。
5位は前週3位で公開5週目の『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』で、累計観客動員数は370万人、興行収入は52億円を突破し、6位はレディー・ガガさん初主演作『アリー スター誕生』が初登場しており、公開から4日間の観客動員数は24万8000人、興行収入は3億4200万円でした。
7位は前週5位の『グリンチ』で土日2日間の興行収入は1億4892万1600円、8位は前週4位の『映画 妖怪ウォッチ FOREVER FRIENDS』で興行収入は1億3559万1700円、次いで9位に『ニセコイ』がランクインし、22~24日までの3日間の興行収入は1億4760万2100円、10位は前週6位の『来る』で土日2日間の興行収入は5899万1600円でした。
先週末の映画ランキングはこのような結果になっており、原作漫画のファンらの間で注目を集めていた実写版『ニセコイ』は、公開スクリーン数が約300と大規模公開にも関わらず、鈍い滑り出しとなっており、大コケする可能性が早くも出てきています。
『ニセコイ』は、2011年~2016年にかけて『週刊少年ジャンプ』で連載され、今年4月時点でコミックス(全25巻)の累計発行部数は1200万部を突破している人気作品で、2014年にはアニメ化もされ、ゲームなどもリリースされています。
<↓の画像は、原作『ニセコイ』の写真>
そんな人気作品の実写版では、Sexy Zone・中島健人さんと女優・モデルの中条あやみさんがW主演し、2人の他には、元AKB48の島崎遥香さん、King & Princeの岸優太さん、女優・モデルの池間夏海さん、青野楓さん、河村花さん、GENKINGさん、松本まりかさん、丸山智己さん、加藤諒さん、団時朗さん、宅麻伸さん、DAIGOさんらが出演しています。
<↓の画像は、実写版『ニセコイ』の写真>
21日の映画公開前には、中島健人さんや中条あやみさんが様々なテレビ番組や雑誌などに登場し、映画のPR活動を行っていました。
しかし、3連休の合計興行収入は約1.5億円とかなり寂しい数字となっており、ネット上での反応を見てみると、
- ニセコイ』やばいくらいガラガラ。昨日公開したばっかりなのに大丈夫?
- 2日目だからか空席が目立っててガラガラ
- 爆死って本当なのか……
- 2週間もしたら続々と上映終了しそう
などの声が上がっています。
そして、映画の情報・レビューサイト『Yahoo!映画』や『映画.com』で評価を見てみると、ユーザーレビューの平均点数は27日20時の時点で【約3.2~3.4点/5点満点】となっています。
作品を観た感想を見ると、
- 原作は知らないが、予告動画が面白そうで見に行った。何回も笑ってしまう場面があり、楽しめた。二時間でまとめるのは少しムリがあったかもだが、笑って嫌なこと一瞬忘れられたので良かった
- 意外と面白くて驚きました。実写の中で不自然な部分はすぐに慣れます。ストーリーは原作を、不自然がないようにうまくまとめています。
もちろん万人に薦めたいという作品ではないですが、僕は正規料金を払っても構わないと思いました。見て損する映画ではないです。 - 主演の男を3人の女で取り合う話だが、その男のキャラに嫌みがなくてすんなり見れた。男も好きになるキャラクター。
とにかくキャラ作りがいい。いわゆるジャニーズ作品って女向けのイメージだったが、この作品は男でも楽しめた。年末年始にダラッと見るのにはちょうどいいかな。迷ってる人は見て損はないと思う。 - ツッコミどころは多いと思います。その演出は高校生には無理だろーとか。そのツッコミどころは目を瞑って観てると普通に見てて楽しい、王道のラブコメ展開で観てて安心。
- 1800円かけてみるものではない。主演2人がとにかく演技が酷すぎる下手すぎる。下手な人がやると演技をしている感がでて寒くて仕方がない。
構成力も無いし、時間をかけるシーンに疑問が残る。ただのつまらない映画、コメディにすらなってない。とにかくみる価値なし… - 酷いコスプレ。中条あやみの金髪は似合わない。中島健人の演技は下手くそ。安っぽい制服にコスプレにしか見えない。
そもそも高校生にも見えない。タダ券で観たけど時間の無駄。日本映画は安直に実写化しすぎ。もっと丁寧な映画作りを心掛けて欲しいです。
などのコメントが寄せられています。
やはり漫画の実写化ということで否定的な声も多く、中条あやみさんがコスプレをしているようにしか見えない、中島健人さんの演技が下手という声も少なくありません。
一方で意外にも面白かったという反応も多く、中島健人さんが主演ということで女性ファン向けの内容になっているというわけでもなく、男性も楽しめる内容に仕上がっているとして評価する声も多く見受けられます。
公開初週末の数字がかなり低いことや、現時点でもあまり話題になっておらず、年末年始は特にライバル作品が多いことで今後も苦戦することになりそうですが、まだまだ数字を伸ばす可能性は十分あるので、これからの推移にも注目したいですね。